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政治リスク(国内編)の影響は②

前回の投稿に続いて、国内の政治リスクによる事業変更が求められそう、という話をしたいと思います。

②静岡県川勝知事の再選に伴う、JR東海が進めていたリニア中央新幹線のルート変更を要請とのこと。

静岡県知事選で4選を果たした川勝平太知事は22日の記者会見で、リニア中央新幹線の静岡工区のルート変更をJR東海に正式要請する意向を示した。要請の時期は工事の環境への影響を議論する国の有識者会議の報告などをみて判断するとし、明言を避けた。静岡工区は大井川の地下を通すトンネル工事を県が許可せず未着工となっている。ルート変更を含む工事見直しは川勝氏の持論だが、県として事業主体のJR東海に直接要請したことはなかった。…具体的な時期や要請内容を巡っては「東京五輪があり、新型コロナウイルスも収束していない。(国の有識者会議などで)生態系について本格的に議論がされていないので見極めなければならない」と述べるにとどめた。

一方で上記記事のように、リニア新幹線のルートはかなり非現実的な話の模様。

「ルート変更とか部分開業もありうるだろうと、一旦停止をして考えるべきではないか」。20日夜、当選を決めた川勝氏は記者団にこう語った。JR東海によると、ルートを変更するには最低3~4年程度の環境影響評価(環境アセスメント)や用地買収が必要となる。JR東海もルート変更は「現実的でない」(JR東海幹部)とする。

以前投稿にも書いたように、コロナ禍でボディーブローのように経営体力を失っているJR東海にとっては、東海道新幹線の代替をリニア新幹線で作ることは悲願であるものの、期間延長によるコスト増加にそこまで耐えられるわけでもないだろう。ドル箱である東京から名古屋までの区間で既にこれから3-5年と遅れるとなれば、その後の名古屋‐大阪間はもっと遅延することが予想される。現在のJR東海にとって、生憎リニア建設(一時)中止もあり得る選択肢のような気がする。

勿論様々なご意見もあると思いますので、その一部もこちらに掲載させてください。




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