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「本気のリーダーの朝会」 〜「wacco」共同代表:高木 翔成〜

第63回「本気のリーダーの朝会」(毎週水曜日、朝7:00〜)

今回のゲスト、「wacco」共同代表の高木翔成(たかぎしょうな)さん

インターン

ヘッダー写真真ん中の翔成さんは、久留米出身の九州男児で、北海道大学医学部生です。大学一年目から活動的にビジネスコンテスト、そしてインターンに取り組んでいました。そのインターン先は「株式会社 Medi Face」です。会社とサービス内容については軽くまとめてみました↓

Medi Faceとは
・企業が社員のメンタルを医師の判断水準でチェックできるサービス。
・AIによる5分程度の問診を受けることでメンタルチェックが可能。
・北大医学部出身の医師が起業
・メンバー:北大医学部+札幌医科大学の 約20人

株式会社 Medi Face
・代表取締役/医師:近澤 徹
・札幌南高校→北海道大学医学部:在学中に創業

事業立ち上げのきっかけ
・医学部在学中に精神科実習で出会った患者さん。
・症状の発現から病院を受診するまでに2年以上が経過している方も。
・「もっと早くに受診をしていれば」という声を限りなくゼロにしたい。
 →「メンタルチェックのファーストチョイスになれるサービス」を!

Twitter:https://twitter.com/mediface_stu?

翔成さんは、ビジネスコンテストでの「会社作ってみると勉強になるよ」という言葉との出会いがきっかけで、「ビジネス2週間プログラム」に参加しました。鹿児島の商店街で「リアル謎解きゲーム」を開催し、「良いチームでワクワク・楽しく取り組む」楽しさに気付いたそうです。その後は翔成さんの中で、このワクワクと楽しさを札幌でももっと色々やりたい!との思いが強まりました。

アメリカ横断

大学2年目のこの夏は「アメリカ横断」をしてきたそうです。この50日に渡る旅での、人との出会いから、「なんでみんなこんな親切なんだ…?」と、普段泣かないのに帰りの飛行機では号泣してしったそうです。この旅で触れた人の温かさが、翔成さんの「人に親切にして、優しさとサイクルを回したい!」という思いを生み出し、強めました。人との出会いや繋がりに面白さは、旅先で知らない土地で知らない人と沢山出会う事が大好きな僕としては、共感の嵐です。人生において「出会い(ご縁)」は大事ですね!

そんな価値ある気付きをアメリカ横断から得た翔成さんですが、いざ帰国してみると「waccoが潰れる?!」という衝撃の現実と直面しました。"wacco"とはなんぞ?という部分を以下に少しまとめてみました!

学生団体wacco わっこ

〜 異世代交流によって地域に”わっこ”を作りたい 〜 
札幌市を中心に生活支援サービスなどの活動を行う。


waccoの立ち上げメンバーは全員看護学部。
高齢者との交流から多くの学びがある事を知っていた。
そんな学びの場を、医療系大学生達にも拡げたいという思い
→学生と高齢者が交流する場づくりスタート!

https://mobile.twitter.com/wacco_sapporo

学生団体「wacco 」存続の危機を目の当たりにした翔成さんは、自らが代表になる決断をされました。人の繋がりを提供したい。高齢者にとって、大学生が孫みたいな存在になるはず。「高齢者の生活支援」が普通のバイトになって欲しい。そんな思いからだったそうです。色々あった中でも「wacco」を選んだ理由として、困っている人が目の前にいる。高齢者社会に挑戦するこの学生団体が、自分が辞めたら無くなってしまう。との思いもあったそうです。

ただ、「学生団体」という形だと、運営メンバーは多くの犠牲を払うことになってしまう場合が一般的に多いです。だから翔成さんは、利益を追求するビジネスの形で「継続可能性」にこだわりました。ボランティア精神(善意)だけでは、巻き込んでいける人の数にも限界があるような気がしますよね。「お金」を決して無視することは出来ないこの社会システムの中で、上手く続いていくような「wacco」にしていきたい!という高木さんの強い思いが伝わってきました。

「wacco」の価値!

「wacco」では、札幌市に住む医療系大学生が地域の高齢者の日常生活援助を行っています。「wacco」が行う、「日常に寄り添うサービス」は、実は介護保険の対象外です。「介護保険外サービス」である「日常生活援助」には、1時間平均2000円強のお金が必要になります。利用者目線では、かなり高額で利用しにくいという現実があります。そんな高齢者の方々の「お困りごと」を解決するべく誕生したのが「wacco」です。「wacco」の活動は、徹底的なニーズ調査から始まりました。

・利用者が何に困っている?
・お金を払ってでもやってもらいたい事とは?
・私たちにも提供できる価値は何?

これらの問いを経て「学生と高齢者のマッチングサービス」が誕生しました。簡単に言うと、「高齢者の困りごと」が案件として学生に届き、その中から学生は「行きたい案件」を選んで、1時間あたりの時給を受け取るという仕組みです。ほぼアルバイトみたいな感覚です。具体的な活動内容としては、高齢者の自宅を訪問してお喋り相手になったり、家具の移動などの手伝いをしたりします。他にも、難聴のおじいちゃんとの将棋対局という支援内容もあります。学生としても、普段なかなか対局ができないおじいちゃんとの将棋を楽しむだけでお互い笑顔になれます。そして、病院以外行く所のない一人暮らしのおばあちゃんとの会話も支援内容の一例です。コロナ対策で部屋の行き来が禁止で、毎日退屈で孤独だったおばあちゃんに、学生との交流を通して笑顔になって貰えたそうです。支援の範囲は、自宅だけに留まらず、老人ホームにて複数のメンバーで雪像づくりをすることもあるそうです。

高齢者の方々がしたいことの他の例↓

・北大の銀杏並木を散歩
・沖縄旅行
・人と話したい、孫みたいな存在が欲しい

これらは全て、waccoで叶えていくことが出来るはずです。学生にとってwaccoが最初はただのバイトでも良いと翔成さんは言います。翔成さんは、学生が楽しく、喜んでもらいながらお金を貰っているうちに、介護業界への関心を高めてくれる事を願っています。「wacco」のサービス内容は、これからもどんどん広がっていく予定だそうです!「wacco」は、地域の【お年寄り×学生の交流】の機会創出のために、他の学生団体やNPO法人とも連携しています。これから先は、もっと民間企業とのコラボも増えていく予定です!

経営者の方々からのフィードバックの時間。話しているのは創伸建設の岡田さん。

「wacco」は、高齢者の方々からすると、他の介護業者に頼むよりも安いです。更に、学生との交流を通して元気も貰えます。学生目線では、良いタイミングでサクッとお金が稼げて、高齢者の方との関わりの中での学びも得られます。学生が空き時間で案件を受けるため、支援サービスは年中無休です。学生の多くは車を持っていないので、地下鉄沿線に、支援可能エリアは限られてきてしまうという課題はあるものの、Win-Winな素晴らしいサービスですね!

最後に

翔成さんのプレゼンを聞いた日に「内容をnoteにまとめてみる!」と言ったはいいものの、翌日から1週間【友達に会う+就活(キャリアフォーラム・企業訪問)】で東京に行っており、昨日の晩やっと札幌に帰ってきました。翔成、遅くなってごめん!やっと書けました。でもnoteって時間が無い中でせかせかやってもあんまり楽しくないと言うか、やるならゆっくり座って書きたいんです。

これはすごく個人的な話なんですが、僕も「wacco」の案件を空いている時間で受けることに決めました。理由としては、人生の大先輩であるおじいさんおばあさんの話を聞いてみたいからです。まさに、高齢者の方々のお話というのは「知的財産」だと思うんです。だから、それを言語化(文字の形に)して発信していけたらなぁなんて考えています。

楽しく書いていたら、3300文字を超えてしまっていました。。今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。また次回のnoteでお会いできるのを楽しみにしています!


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僕のnoteを読んでくださって、ありがとうございます!お金という形でのご支援に具体的なリターンを提示することは出来ないのですが、もしサポートを頂いた際は、僕自身の成長をまたnoteを通して報告させていただけるように頑張りたいと思っています。