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高齢者の生活を支える。医療系大学生と高齢者の橋渡し(4期生:wacco)

mocteco4期生、team「wacco(わっこ)」の菅野賢人くん(中央)、道中将浩くん(右)、横谷柊太くん(左)の3人に現在の取り組みや、moctecoでの取り組みをお伺いしました!

①waccoが、今取り組んでいることを教えてください

 現在は第4期moctecoでスタートした、高齢者の自宅に医療学生を派遣し、日常生活の支援を行うサービスの拡大に向けて活動をしています。
 その他にも、自宅だけではなく、老人ホームに複数のメンバーで行って雪像を作ったり、他の学生団体やNPO法人さんと連携したり、地域のお年寄りと学生が関わることのできる機会を増やしています!

雪像づくり

高齢者施設で雪像を作る様子

②moctecoに取り組む前はどんな学生生活を過ごしていましたか?

学部では三人とも北海道大学に在籍し、看護学を専攻していました(3名全員が看護師の免許を取得しております)。現在、道中、菅野、横谷3名とも大学院生です。

  moctecoに取り組む前、道中はバスケット漬けの人生から離れ色々な新しいことにチャレンジしたり、菅野は大学院の新生活で研究に打ち込み、横谷はごくごく平凡な学生生活を送っていました。

 その中でも、自然とよく3人でそれぞれの目線で感じる医療介護業界の課題を話す時間があって、色々調べたり、3人で話したりする中で、コロナ禍で独居生活をしている高齢者の現状に3人とも問題意識を持っていることが分かっていました。ある時moctecoの存在を知って、3人で感じてきたことをカタチにしたい、っと思いエントリーしました。

 そこで若者と高齢者がつながる「異世代交流」の輪を広げたいと思いから、wacco (わっこ)を立ち上げました。わっこは北海道弁で輪っかを意味します。

③mocteco期間中の取り組みを教えて下さい

 札幌市に住む医療系大学生が地域の高齢者の日常生活援助を行うサービスづくりに取り組みました。一般的に介護保険外サービスというのは、1時間平均2000円強で、利用者からしても利用しづらいという状況があります。

 僕たち立ち上げメンバーは全員看護学部で、高齢者と交流することで現場で学べることがたくさんあることを知っていました。学びの場を医療系大学生達にも拡げたいという考えもあって、学生と高齢者が交流する場づくりをはじめました。

 2022年9月moctecoがスタートしてから最初はニーズ調査、メンバー集めから始めました。札幌市の地域包括支援センターの方や福祉関係の方々30名以上の方と対面やオンラインでお話を伺い、業界について知り、2022年10月にはプレサービスの提供も始めることができました。
 取り組む中で、利用者が何に困っていて、どんなことにだったらお金を払ってでもやってもらいたいと思っているのか、福祉の問題や僕たちにも提供できる価値が何か、3か月の期間で何とか見えてきたと思います。

真駒内訪問写真

高齢者の自宅を訪問する大学生

④どんな成果や学びがありましたか?

 ここでは書き出せないくらい学びがありました(笑)
 
 特に担当コーディネーターであったNOMAPSの廣瀬さんには大変お世話になりました。価格設定であったり、方向性であったり、悩んだ時には「僕たちにしかない魅力」を考えて、どこで勝負するかを常に考えることがビジネスの基盤なんだと感じました。立ち上げから、約120名以上の方にサービスをご利用頂いて、少しずつですが活動資金も得られるようになってきています。

 また、moctecoというプログラムとしては目標設定の仕方が一番大きな経験となりました。3か月という期間ではありましたが、その先も見据えてプランを立てるということを意識することで、短期目標と長期目標を設定し、アクションを起こすという基本的なことが改めて大事だと思いました。

 一番最初は想いだけで始めたのですが、活動が認知されるにつれて、少しずつ利益を生み出すこともできるようになり、新聞に取り上げていただいたりもしました。行動が目に見えて形になっていくことが楽しかったです。

介護新聞

介護新聞に掲載される「wacco」

北海道新聞

メディアの取材など徐々に活動に拡がりを見せる

⑤これから取り組みたいことは何ですか?

「地域と交流する居場所づくりをしたい」

個人の利用者からのご依頼だけではなく、多くの団体、施設、企業さんとコラボして幅を広げていきたいと思っています。

最近ではUR都市機構さんからスマホ教室のご依頼を受けたり、NPO法人ふまねっとさん、共同生活支援施設ほしの里さんとも一緒にイベントを開催しています。

これからも定期的に開催できるイベントや、複数人で交わることのできる居場所づくりなどにも挑戦していきたいです。

 また、菅野は現在moctecoのコーディネーターのお一人でもある西本岳さんの元でアプリ開発を学んでいます。最近は高齢者からのスマートフォンの操作のご依頼が多いのですが、その中にもどうしてもキーボードでの文字入力が難しい方がいます。西本さんのもとで学んだことを活かし、ワンタップのボイスメモで私達に依頼できるようなアプリを作りたいです。

 最後に、コロナ禍で厳しい状況ですが、学生にとって活動しやすいコミュニティにするために、今後は学生同士での交流の場を作っていこうと考えています!

買い物付き添い

高齢者の買い物に付き添う様子(横谷)

⑥最後にメッセージをお願いします!

 moctecoで過ごした3ヶ月は非常に濃厚なものだったと思います。
上手くいかないことの方が多かったですが、実際にアクションを起こしたこと自体がとても大きな経験でした。

学生時代なんて失うものなんて何もない。だからとりあえずやってみよう!

そう感じることが出来たのが、これからの将来大きな財産となりそうです。
将来もっともっと活動を広げてmoctecoにも恩返しができるよう頑張りたいと思います!

moctecoサイコー!!!

①菅野賢人
生年月日:1997年12月10日
大学学部:北海道大学環境科学院
自己紹介(150字):学部時代4年間ラグビー部に所属、ビッグな体格とスマートな知能を併せ持つwaccoのブレイン的存在。こいつがいないとwaccoは始まらない。

②道中将浩
生年月日:1999年1月1日
大学学部:北海道大学保健科学院
自己紹介(150字):バスケットに打ち込む人生、持ち前の無尽蔵な体力で全力で遊び、人生を賭けて学ぶことをやめない。思い立ったら飛び込み営業。こいつがいないとwaccoは動かない。

③横谷柊太
生年月日:1998年7月15日
大学学部:北海道大学保健科学院
自己紹介(150字):インドアもアウトドアも幸せを感じることが出来る、文化系スポーツ男子。waccoを裏で支える影の立役者。こいつがいないとwaccoは潰れる。

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