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『レーザービーム』


最近の6歳息子の悩み。

それは、足の速いお友だちに、かけっこで勝てないことだ。

4月から小学生になった息子は、休み時間に外で遊ぶのが何よりの楽しみで、お友だちと鬼ごっこやかけっこをして遊んでいる。

そのお友だちの中に、とんでもなく足の速い子がいるようなのだ。

息子の情報によるとその子は野球をやっており、スポーツは得意。
鬼ごっこであれば4人がかりでも捕まえられないほどの強者で、かけっこにいたっては、息子は手も足も出ないとのこと。

そりゃそうだ。
だって息子はインドア派で、休みの日も家の中で遊ぶことが多い。

運動といっても、土曜日の忍者ナインくらいだし、野球をやってる子に敵うわけがない。

なので、わたしの所見としても
「そりゃ負けるわなぁ…」なのだ。

ただ、息子は勝てない要因として
"トレーニング量"ではなく"靴"だと思っている。

【息子の言い訳】
〇〇くん、カッコいい靴履いてるんだよなぁ。
靴がカッコいいから足が速いんだよ、きっと。

まあ、靴によって多少は遅い速いはあるかもしれない。

でも、はっきり言って、その子との差はトレーニング量だろう。


どうしてもお友だちに勝ちたい。

そんな息子に転機が訪れた。

息子の履いている靴が小さくなってきたので、この週末、近くのアピタへ靴を買いに行った。

そこで、息子のお眼鏡に叶う「カッコいい靴」と出会ったのだ。

その名も、『レーザービーム』


名前からして、速い。

付けられていたポップによると、小学生の約8割が足が早くなったと感じているとのこと。

ほんとかなぁ、と疑心暗鬼になるわたし。

だが、新しいシューズを手にした途端、
息子の意識が変わった。

靴がカッコいいから速くなった!

おおぅ。
レーザービームよ、その見た目だけで息子の意識を変えてしまうのか。

靴を購入した土曜日、その足で公園に行き、
ダッシュのトレーニングをした息子は、自分が速くなったと思い込んでいた。

まあ、ポジティブな勘違いは、ネガティブな思い込みよりもマシだ。

できる!と強く信じていれば、限界以上の力が湧いてくることもあるのだろう。

そんなこんなで、いつもは「もう休み終わっちゃった。早く休みにならないかなぁ」という息子が、この週末は「早く月曜日にならないかなぁ」と学校に行くのを待ち遠しくしていた。

そう、レーザービームを履いて、ライバルのお友だちにリベンジを果たすつもりなのだ。


そして、今朝。

いつもは起きるのも、ご飯を食べるのも、それからお支度だって全てギリギリの息子なのだが、今日は違った。

なんと、妻が起きる前に全てをこなし、ランドセルまで背負ってしまったのだ。

「かんちゃん、そんなに早く用意してもすぐ出発できないよ」

妻からたしなめられ、30分ほど我慢し、家を出発した息子。

さて、結果はいかに。


仕事から帰り、息子にリベンジの結果を聞いてみた。

あのね!
〇〇くんと、ほとんど同じくらいだったよ!!

え!?マジ??

聞くと、負けてはしまったものの、ほぼ同着だった模様。

さらに、いつもはハンデをもらい、少しだけ前からスタートしていたみたいだが、今日は同じ位置からスタートし、ほぼ同着だったようだ。

すごいじゃん!!

靴だけで速くなることはあり得ないと思っていた。

でも、息子は証明してみせた。
靴次第で速くなると言うことを。

たまたまかもしれないが、すごいぞ。

いやほんと、レーザービームおそるべしだ!


さて、次はお友だちに勝てるといいね。

がんばれ、息子!!


おしまい。

(冒頭の画像)
息子が購入したレーザービーム👟

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