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★仏像展★ミホミュージアム『奈良大和路のみほとけ –令和古寺巡礼–/奈良国立博物館展「まるごと奈良博」』石川県立美術館

滋賀「MIHO MUSEUM」と「石川県立美術館」で同時期に奈良の特別展が行われた!両方の感想です!!

  • MUSEUM『奈良大和路のみほとけ ––令和古寺巡礼––』
    ※9月28日~11月25日は、山梨県立博物館に続きます

  • 石川県立美術館『奈良国立博物館展「まるごと奈良博」』
    展示リストを見ると凄い満足な展示だなと
    →展示品は自由に写真撮影可能ですね

原則、仏像のみの感想ですが、仏像以外で素晴らしいものは書きます。

変更履歴


▼MIHOMUSIAM『奈良大和路のみほとけ ––令和古寺巡礼––』

→公式HP

公式HPはこちら。展示物の写真が載りまくっている。有難い!!
展示物はこちらです。前期と後期で観られるものが違うので事前チェックで!

雰囲気が分かるように、山口県立博物館の模様をどうぞ!!

▽動画紹介(リンク)

▽ニュースメモ

伊賀タウン情報ユー「夏季特別展開催中 奈良の仏像や絵画 甲賀・ミホミュージアム(https://www.iga-younet.co.jp/2024/07/10/92727/)」

法隆寺、東大寺、薬師寺が所蔵する国宝の仏像や、奈良各地の仏像や絵画を紹介する夏季特別展「奈良大和路のみほとけ‐令和古寺巡礼‐」が、9月1日まで滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷のMIHO MUSEUM(ミホミュージアム)で開かれている。
 今回の展示では、法隆寺の観音菩薩立像、東大寺の弥勒仏坐像、薬師寺の聖観世音菩薩立像など国宝の5点を含む51点(期間中展示替え有り)を、奈良を好んで題材とした写真家・入江泰吉の作品や、奈良を舞台にした文学作品も交えて紹介する。

夏季特別展開催中 奈良の仏像や絵画 甲賀・ミホミュージアム(https://www.iga-younet.co.jp/2024/07/10/92727/


プレス内覧会行ってみたい・・・。

▼私見仏感想

▽法隆寺

 奈良、聖徳太子とくれば法隆寺ですね。スタートは法隆寺は良い感じです。

#法隆寺 :観音菩薩立像(夢違観音@国宝)

 アルカイックスマイルの有名仏ですね。

仏像の姿は「https://www.horyuji.or.jp/garan/daihozoin/」参照。

#法隆寺 :金堂天蓋付属・飛天・鳳凰@国宝

#法隆寺 :十一面観音菩薩立像

 ズングリムックリ系の十一面観音は首が短いなど面白い。
 當麻寺、大安寺に安置されていそうな仏像ですね。滋賀の大津にもこの手の観音様は多い。ただ腕と頭の化仏が残っていないのは残念。。

#法隆寺 :文殊菩薩立像@重文

 文殊の立像は珍しい。法隆寺六観音のうち1体が展示。六道の「六」で考えると文殊は入っていないのだが・・。

ちなみに、六道を表現する「変化六観音」といえば、京都・千本釈迦堂こと大報恩寺(私のNOTE)ですね。2024年、運慶の次男坊・肥後定慶も国宝仏師になりました。

↓私のNOTE

→私のNOTE

▽法起寺

#法起寺 :聖徳太子立像(南無仏太子)

 聖徳太子像2才像ですね。この展示会のトップバッターは聖徳太子でした。

→私のNOTE

 超有名な法隆寺とセットで世界遺産なんです!!こちらの仏像も見どころが多いのですが人は少ないところなので、じっくり見仏できます。(https://note.com/yanma_travel/n/nced7f66df311

▽岡寺

#岡寺 :菩薩半跏像@重文(伝如意輪観音菩薩)

 後期なので見仏できなかったのですが、まあ~いつでも見れるので良しとしよう。笑

→私のNOTE

 日本最初の厄除け霊場は西国三十三所札所でもある。私のNOTEは次の通り。(https://note.com/yanma_travel/n/nbfb5820d3b90

▽薬師寺

#薬師寺 :聖観世音菩薩立像@国宝

 超有名人です。やはり、国宝だけあって素晴らしい!!薬師三尊とともに薬師寺の凄さを感じる仏像の1つ。キリッと男前だなと。

滋賀のMIHO MUSEUM(ミホミュージアム) 特別展「奈良大和路のみほとけ-令和古寺巡礼-」へ
聖観世音菩薩像【国宝】が出陳いたします。東院堂へリンク
令和6年6月下旬から同年9月上旬まで東院堂安置の聖観世音菩薩像はお身代わり像となります。
大変ご迷惑をおかけしますがご理解ご了承をお願い申し上げます。
合掌
MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)
特別展「奈良大和路のみほとけ-令和古寺巡礼-」
令和6年7月6日(土)から9月1日(日)まで開催

薬師寺公式HP:https://yakushiji.or.jp/news/2024-05-23.html

#薬師寺 :弥勒菩薩坐像@重文/唯識曼荼羅

 宝塔を持つ胎蔵界式大日如来坐像ですね。と思ってしまったが「弥勒菩薩」ですか。菩薩が解脱すると如来になるのだが、菩薩は煩悩があるのでリッチな服や宝冠を被り、如来は袈裟のようなものと質素なたたずまいになる。
 この弥勒菩薩は宝冠を被るように髪を結っているが、体は如来のような感じなので、胎蔵界式大日如来と勘違いした。で、気づいた醍醐寺の弥勒菩薩と同じ型だなと。

 唯識曼荼羅は弥勒菩薩を中心にインド・中国・日本の名僧23が描かれている。なるほど!この曼荼羅と仏像は1対なんだろうな。

→私のNOTE

 こちらも法隆寺と同様に世界遺産ですね。私のNOTEは次の通り。(https://note.com/yanma_travel/n/n73528d093203

▽春日大社、興福寺、法徳寺

 奈良公園とならまちゾーンですね。法徳寺は元興寺の子院だったのだが、文殊菩薩は興福寺のもの!?そう明治時代に興福寺が流れた仏像が多く、近年、文殊菩薩も興福寺のだと判明した。

#興福寺 :持国天立像@重文

 ミホミュージアム所蔵だが、興福寺の仏像である。素晴らしい!!国宝クラスの仏像です。

#法徳寺 :菩薩立像(興福寺千体仏)×3

 3体が展示されていた。ふんわり系で手相が見どころかなと。

#法徳寺 :地蔵菩薩立像(興福寺伝来)

 すべてを受け止めてくれそうな顔とがっちりした体格のアンバランスが良い仏像で、袈裟の凝り方が良い。

#法徳寺 :文殊菩薩坐像

 プリティ文殊ですね。元々は興福寺の仏像です。足の形が面白く、衣文が鎌倉仏像の流れを汲んでいる気がした。そしてライティングの良さで切金文様も確認できた。

奈良県奈良市十輪院町23。十輪院の隣にある小さな寺「法徳寺」の仏像が奈良国立博物館で公開された。創建時期は不詳で、かつては元興寺の別院であったとも言われている。本堂及び毘沙門堂には多数の小さな仏像が安置されている。本堂の本尊は、穏やかな表情が印象的な「阿弥陀如来立像」で、元々は法隆寺にお祀りされていた仏である。また童子のような表情が印象的な「五髻文殊菩薩坐像」や「持国天立像」、「薬師如来像」なども本堂に安置されている。そして、山門の外側の毘沙門堂には元々は信貴山寺にあった室町時代作の「毘沙門天立像」があり、玉眼が入った迫力のある姿をしているそうな。(中略)
★法徳寺の仏像★藤原氏の氏寺興福寺は廃仏毀釈で荒廃し、仏像が世界中に散らばった経緯がある。アメリカの某博物館から個人蔵まであるのだが、近年、十輪寺横の法徳寺で、興福寺の美仏が発見された!ということで、大阪・藤田美術館の次に多い興福寺千体仏20体と、観音菩薩立像、鎌倉時代の慶派っぽく、海住山の四天王と負けないくらいのイケてる持国天立像・増長天立像が展示されていた。四天王は切金模様がしっかり残っていた。そして、なんといっても、文殊菩薩坐像である!!興福寺・東金堂にある国宝と同じく頭に5つの団子結びがある様式「五髻文殊菩薩坐像」登場!この文殊は少ない認識で、日本一は般若寺のプリティ文殊だったが、この文殊も負けないくらい童子のような表情である。

2019年 奈良国立博物館『奈良⑭◆失った興福寺仏像を持つ法徳寺展!』
https://www.jalan.net/travel-journal/000101129/

→私のNOTE

▽唐招提寺、霊山寺、東大寺、西大寺

#霊山寺 :行基菩薩坐像

#唐招提寺 :天部形立像(伝帝釈天)

 ずんぐりむっくり系の天ですね。鎌倉時代になるとコワモテの武将!と思わせる点に発展する。古寺に多い帝釈天ですかね。
 宝物館にいるのかな?と思っていましたが「龍谷ミュージアム」に寄贈されているようです。

#東大寺 :弥勒仏坐像@国宝

 降魔印を結ぶ弥勒菩薩坐像で、奈良国立博物館のぶつぞう館でお馴染みの仏像です。いつも展示されているので、慰安旅行中ですという感じの表情に見えた!?目が緑色なのが珍しい特徴なんだとか(山口県立博物館の)

#西大寺 :阿弥陀如来坐像

 珍しい説法印の阿弥陀如来坐像ですね。というのがベーシックな説明になるのだが、最近、説法印の仏像って結構あるなと思ってきた。
 説明によると平安初期、平安末期から鎌倉時代に多いようだ。

#西大寺 :十一面観音菩薩立像

 こちらの十一面観音も小さめのズングリムックリ系の観音様ですが、顔は快慶が好みそうな顔をしている。

#東大寺 :南都図屏風

 元興寺、興福寺、春日大社、東大寺が描かれた屏風である。東大寺の奈良の大仏が外にいる!!建物がない・・・。聞いていたが、本当に雨風に晒されていたんだと思った。
以下のリンク先の左下です。すぐわかる。

→私のNOTE

▽當麻寺

#當麻寺 :中将姫坐像

 當麻寺の奥院に安置されている。

▽法華寺、南明寺、談山神社、長谷寺

 奈良中央からは外れた場所ですかね??って、南明寺は京都の南山城ですけど・・・。

#法華寺 :文殊菩薩騎獅像@重文

 日本で七体しかない国宝・十一面観音立像を持つ寺で、本堂右の方に安置されている文殊菩薩ですね。安倍文殊院(私のNOTE)、西大寺(私のNOTE)、大智寺(私のNOTE)クラスの美仏である。

#長谷寺 :十一面観音菩薩立像@重文

 その昔、巨大本尊の十一面観音立像は快慶作だったのだが、残念ながら焼失。もし残っていれば、こんな感じだったのかな~と思わせる良い仏像だった。長谷寺式十一面観音ですね。

#長谷寺 :如意輪観音坐像

 宝物館に安置されている記憶なのだが忘れた。愛染堂に安置されていたようだ。

#南明寺 :僧形坐像

 浄瑠璃寺(私のNOTE)、岩船寺(私のNOTE)などと同じく京都南山城の寺。薬師・釈迦・阿弥陀と如来三尊で有名な寺なので、そのイメージが強いのだが、僧形坐像もあったんですね。

→私のNOTE

▽新薬師寺

#新薬師寺 :地蔵菩薩立像@重文

 良く行くが観たことがないし、「おたま地蔵」でもないので、なんでだろうと思ったのだが、ミホミュージアム所蔵なんですね。
 重源と快慶コンビの地蔵菩薩立像か?と思わせる雰囲気で、衣文、切金文様など地裁ながらも素晴らしい仏像。

→私のNOTE

https://note.com/yanma_travel/n/nc74551ed52bb

▽天理市合場町

#天理市合場町 :薬師如来坐像

 面白い!!素晴らしい!!薬師如来で浄瑠璃寺や南明寺の薬師如来に通じるダンディーな薬師である。
 石上神宮末社「愛宕神社」の神宮寺・教恩寺に安置されていたようだ。なるほど、石上神宮ゆかりならば、この良い仏像があったのもわかるし、残っているのも納得する。

▽大安寺

 馬頭観音立像@重文は後期ですね。だけどフロントマンになっているのが面白い。

→私のNOTE

https://note.com/yanma_travel/n/n305cefcd9558

▼石川県立美術館『奈良国立博物館展「まるごと奈良博-奈良国立博物館 至高の仏教美術コレクション-」』

 奈良国立博物館が所蔵する国宝8件、 重要文化財93件が石川に。これだけのものが館外で一度に公開されるのは初。行くか迷うな・・・。何が出てくるのか??

→公式HP

https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/exhibition/exhibition-16316/

 奈良国立博物館は明治28年(1895)に開館し、特に古都奈良の社寺に伝わった仏教美術の保管や展示につとめ、「奈良博」の愛称で広く親しまれてきました。
 令和3年(2021)に開催した「奈良博三昧-至高の仏教美術コレクション-」は、選りすぐりの館蔵品により日本仏教美術の歴史1400年を辿り、その仏教美術コレクションの魅力を余すところなく伝える展覧会でした。ともすると敷居が高く、難しい印象の仏教美術を、平易で分かりやすい解説や、親しみやすい展示など、見る人の目線を大事にした企画で多くの来場者を魅了したのです。
 本展は、その「奈良博三昧」展のエッセンスを踏襲しながら、北陸・石川が持つ、仏教への信仰が篤い文化風土を背景に、国宝8件、重要文化財93件を含む200件超の奈良国立博物館の至高の仏教美術コレクションをご覧いただき「まるごと」奈良博を紹介するものです。

↓ 公式HP

→見仏

 ランキング楽しみですね。

 仏像の姿を見られるサイトを紹介して見仏記です。

→メディア情報

では見仏です!が、私はこの展示会行っていないですwww
見仏済みの昔の感想を再放送しようとしたが、仏像お姿なしで書くの無理なので、展示会の情報をどうぞ!



▼過去の関係・類似展

★仏像展★大安寺展in奈良国立博物館

★纏め★「聖徳太子」の寺と「太子展@没後1400年」

★仏像展★『奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝』in あべのハルカス,山口県立美術館【奈良西ノ京シリーズ】

奈良⑭◆失った興福寺仏像を持つ法徳寺展!アフロ仏像!150年ぶり四天王が里帰り!




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