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気ままな読書日記

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ジャンル関係なく、気ままに本の感想を書いていきます。
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2022年11月の記事一覧

髙木一史『拝啓 人事部長殿』サイボウズ式ブックス ライツ社

髙木一史『拝啓 人事部長殿』サイボウズ式ブックス ライツ社

最近、トヨタの若手社員の退職が目立つではないかと報じられることがある。本書の著者は、3年前にトヨタの辞めてサイボウズに転職している。
本書は、その著者から、トヨタの人事部長あての手紙という形をとっている。

著者はトヨタの調達部で働くことを希望しながら、思い掛けず人事部に配属となり、給与計算や福利厚生制度の企画・運用をする子会社へ出向する。さらに、2年目の12月には、本社労務室に異動となる。

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梧桐彰『小さな企業がすぐにできるセキュリティ入門』技術評論社

梧桐彰『小さな企業がすぐにできるセキュリティ入門』技術評論社

病院がランサムウェア攻撃により病院の診療が止まってしまったという報道を聞くたびに、ITに関するセキュリティが大切であると思う。小さなな会社の場合、どのようなセキュリティ対策をとったらよいか、見当がつかないことも多い。

本書によると、ITを使っている限り、情報セキュリティ対策はどんな企業でも必要だといえる。そしてセキュリティについて考えるときは、ITの周辺にあるさまざまなことも考える必要があるとい

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筧裕介『認知症世界の歩き方』ライツ社

筧裕介『認知症世界の歩き方』ライツ社

65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症だと言われているように、身近に認知症の人がいる人は多い。認知症は多くの人にとって、大きな社会課題となっている。

身近な人が認知症になってしまった場合、どのようにして、それを受け入れるのか。そもそも認知症の人をどのように理解するのか、よくわかないことが多すぎる。

本書は、そんな認知症の人がどのように思い、感じているのかを理解するためにとても役立つ書籍である。

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松浦大悟『LGBTの不都合な真実     活動家の言葉を100%妄信するマスコミ報道は公共的か』秀和システム

松浦大悟『LGBTの不都合な真実     活動家の言葉を100%妄信するマスコミ報道は公共的か』秀和システム

著者は元秋田放送アンウンサー、元民主党参議院議員、現在は議員ではないが、日本維新の会に所属しているらしい。本書に会うまで名前も知らなかった。

本書によると、著者は、気の置けない仲間へのカミングアウトなら大学生のときからしていて、アナウンサーになってからも、講演会などでゲイであることを話していたと言う。カミングアウトの定義は明確でなく、「日本で同性愛を公表した初めての国会議員は尾辻かな子氏だ」と殊

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村中洋介『<災害と法>ど~する防災【火山災害編】』信山社

村中洋介『<災害と法>ど~する防災【火山災害編】』信山社

日本には活火山が多くあり、その数111だそうである。最近でも2021年に海底火山、福徳岡ノ場の噴火が発生し、軽石が全国の海岸に漂着し影響が出ている。

火山災害には、火山の噴火の際の噴出物(溶岩流、噴石、火砕流・火砕サージ、火山灰)や、噴火等の活発な火山活動に伴い発生する現象(火山泥流、火山性地震、火山性地殻変動、山体崩壊、津波等)、噴出物の堆積後に降雨等により発生する土石流等があるという。

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池上彰『会社のことよくわからないまま社会人になった人へ』ダイヤモンド社

池上彰『会社のことよくわからないまま社会人になった人へ』ダイヤモンド社

会社に就職したのはいいけれど、その会社がどんな組織なのか、何で儲けているのか、基本的なことを理解していなかった人のための本です。

著者である池上彰さんは、難しいことをわかりやすく解説することで定評があります。テレビやラジオの番組によく出演しているので、多くの人が知っていると思います。

池上さんは、会社はお金を儲けるために存在するということから説明を始めます。会社は法律上の「人」でもあり、法務局

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