ビヘイビアチェンジを起こす
「ビヘイビアチェンジ」とは「行動変容」のことである。
習慣化した行動を変化させる時に使う。
また広告戦略で、従来のマーケティングでは起こらないような行動を顧客に取らせる時に使う。
例えば子どもを対象に販売戦略を展開していたAというスナック菓子があったとする。
Aの売れ行きが落ちてきたため、アニメキャラクターBとコラボレーションして、Aを屋外で写真に撮ると、キャラクターと一緒の画像が生成されるアプリケーションを無料配布した。
同時にSNSにアップすると、アプリケーションを使用している顧客の間でシェアでき、キャンペーンに応募できるようにした。
すると、屋外に持って行って近所の神社や川辺などで食べるという習慣が新たに定着した。
このように、お菓子Aの販売戦略が目指すところは、消費を増やすことであるが、消費者の行動まで変容させた。
このダイナミックな変化がビヘイビアチェンジである。
文房具店や100円均一の店舗で、マスキングテープのコーナーを見るとき、この言葉を思い浮かべる。
かつてマスキングテープは、ベージュや生成色、オレンジ色くらいしかなかった。塗装やイラスト制作で、余分な所を隠すために貼るからマスキングテープという。
だが、メーカーのダイナミックな販売戦略によって、模様を印刷した商品が定着した。
マスキングテープを活用したラッピング講座も全国で開かれるようになり、小物にちょっと付加価値をつけるために、欠かせないアイテムになった。
「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。