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言葉とのあいまいな関係

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詩、エッセイ、つぶやき。
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2020年8月の記事一覧

【詩】 たかが言の葉の力

舞い上がりがちなガキの私を
心配してか
子どもの頃 父と母は
ほめ言葉を惜しんだ

異国の地に暮らしはじめ
スキンシップと
ほめ言葉のシャワーで 育つ人らを
うらやましく思った

言葉に泣き
言葉にうらやむ

ようやっと この年で 詩を書き出した私に 
感性 ということばを聞かせてくれる人がいる
才能 ということばを使ってくれる人がいる
書き続けて と言ってくれる人がいる

言葉に生かされ
言葉に

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たまごまるさんの企画に参加 子ども心の夏休み日記

たまごまるさんの企画に参加 子ども心の夏休み日記

子ども心での日記

7月28日 きょうは、わたしのたんじょう日でした。いつもは、そのころに、かぞくりょこうするのに、ことしはコロナでできませんでした。コロナのバカとおもいます。たんじょう日に、あついからいつもケーキをかってくれないのに、ことしはおかあさんがとくべつにかってくれた。やった。ほんとにたんじょう日みたい。コロナありがとう。

「舟を編む」版

文月二十八日  本日拙者の生誕記念日なり。通

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【詩】 選んで記憶にしたこと

【詩】 選んで記憶にしたこと

殺人重ねる少女のお話
文芸クラブのノートに書いた
6年女子の40ページ
「お話作りはもうやめたら」と母が言う
「やすこにお話し書いてほしゅうねえわあ」

再放送の「巨人の星」で
いっしょに 飛雄馬に夢中になったヒロが
飛雄馬のお嫁さんになりたいと言う
飛雄馬が好きだから伴宙太になりたいと言う私に
「大きいことして」とヒロが言う

中学の同級生のエッパが
私をほめる
「あんたは 頭がいいと思うけど

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【手紙】 伊藤静代さま

【手紙】 伊藤静代さま

この便りへの返信です。

________

文通、なんて。
伊藤さん、また、おもしろいこと思いついて。伊藤さんで私が一番感心するのは、思いついた面白いことを、すぐ実行にうつすところです。私が伊藤さんを知ったのも、そのひとつのおかげでした。

しめじさんのサイトで知った、伊藤さんの呼びかけ。

私は伊藤さんを全然知らなかったけど、10個チョイスのあるリクエストに応じ、ずうずうしく選びました。
 

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【詩】 たまや

【詩】 たまや

たまや

猫のような名の人が現れる

凛として立つ たま
心乱れることも 泣きくずれることも
あったはずの たま

たまは 気持ちを
言葉にするのがうまい 

たまのうたは
腹からの 
言霊が響き
たまの言葉が 私を叱る

たまのうたは
魂が降る
わたしを震わせ
たまの言葉が 私を癒す

たまに出会った頃
私は自分がたまだと思った
心根を共にするような気がした
私が持つはずだった精神があった
こん

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私に詩人の自信を持たせる最初のきっかけを作ってくれた恩人へ (縦読み文)

私に詩人の自信を持たせる最初のきっかけを作ってくれた恩人へ (縦読み文)

しを書く私が出あった しめじ企画で

めをかけてくれ おだててくれた

じぶんでは ご本人はきっとそんなふうに

さほどもおもってはないのだろうけど

んー、でもほんとうのこと 私にとっては

あきやまやすこが今の私になれて

りっぱに「詩人」を名乗れるまでにしてくれた

がんばったもの もちろん私も 毎日書いて

とんでもないものもいっぱい作った

うん でもそのこと全部が あなたのおかげ

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