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開業から12年。仕事を生み出す組織づくりに奔走した1年
私が自宅の片隅でひとり個人事務所を開業したのが2010年12月。
今年で丸12年が経ちました。
右も左も分からない中で試行錯誤しながら初めてお仕事を頂き、人生で初めて自分で作った請求書を出したときのことは今でも鮮明に覚えています。あの時はお金を頂けて嬉しいというより、こんな仕事で請求書なんて出していいのだろうかという後ろめたさの方が大きかったです。
消えてなくなりたいと思うような失敗もしたし、お客
一般社団法人を立ち上げます~こどもの未来につながる働き方研究機構~
社会保険労務士法人ワーク・イノベーション 代表の菊地加奈子です。
社労士事務所と保育園経営を両輪で取り組んでいますが、このたび一般社団法人 こどもの未来につながる働き方研究機構を立ち上げることになりました。HPはあと数日でリリースされますが、先にこちらで告知したいと思います。
私たちの思い母体となる社会保険労務士法人ワーク・イノベーションは、企業における両立支援や女性の活躍推進、保育現場の快適な
不適切保育はなぜ起きる?~負の連鎖を断ち切るためにできること~
社会保険労務士法人ワーク・イノベーション
代表 菊地加奈子
報道は氷山の一角
ニュースの報道があった時の私の最初の印象としては、正直「毎日のように受けている相談が事件として扱われた」という衝撃だった。同時に、あまりの相談の多さとそこで皆が訴えている「無力感」によってどこか感覚が麻痺してしまい、踏み込んだ行動が起こせてい
「保育者が感じる保育の質の格差」 そのリアルな声を集めてみた。
保育園等の労務管理を行っている社会保険労務士法人ワーク・イノベーションは、8月に全国の保育者向けにアンケートを実施しました。
回答は37都道府県、合計164名。
記述が多いアンケートのため、回答数はそれほど多いとはいえませんが、熱い思いがたくさん届けられました。
すべての回答については代表の書籍にてご紹介させて頂きますが、今回は最後の質問への全回答をアップします。
文字数で1万8千。この時点で最後
【居住地不問!正社員・学生インターン募集します】
保育園やこども園、幼稚園の労務管理、処遇改善等加算といえば社労士法人ワーク・イノベーション!と勝手に自負していますが、またまた新たなメンバーを募集することになりました。今回は社労士業務経験者でなくてもOKです。
代表、菊地の思いと今回の募集の背景、そして求人の内容について綴ってみたいと思います。
1.私たちの事務所について社労士事務所として様々な業種の労務顧問をしていますが、特に多いのが保育園、
チーム力と個々の強みを生かす「マトリクス組織」
年度末。新年度に向けて新しい組織づくりや人事制度を検討されている法人も多く、日々、制度設計で頭をフル回転しています。実は私たち社労士法人の組織も昨年末に新しくしました。まだ始まったばかりですが、すでにしっかり機能していっています。
ということで、今回は私たちの組織についてご紹介したいと思います。
<目次>
1.私たちメンバーの特徴
2.人が増えてきた・・・さてどうするか。
3.時間は有限、でも
処遇改善等加算から読み解く保育士の給与のしくみ~なぜ保育士の給与は満足度が低いのか~
前回は保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業について解説をしましたが(→こちらから)、実際に配分検討のお手伝いをしていると考えさせられたことがたくさんあります。
そもそも保育士等(保育園やこども園で働く職員)の給与を上げるのになぜこんなにも複雑な制度がたくさん存在しているのでしょうか。
ということで、今回は処遇改善等加算のしくみとともに保育士の給与について考えてみます。
目次
1.処遇改善Ⅰ
保育士の給与を引き上げる新たな加算 ~「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業」について~
年末年始は著書の改定作業に明け暮れ、元日4時からPCに向かうというストイックな年明けでした。今年は保育分野もますます働き方改革や業務改善、処遇改善など、保育士の職場環境や待遇に意識が向いていっているように感じます。そんな中でも特に保育園関係者が注目している「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業」について書いてみたいと思います。より実務的な情報は、私たちが運営している保育イノベーションのサイトで
もっとみる社会保険適用拡大から考える女性保育士のキャリア
来年10月から社会保険の適用拡大が行われることによって、職員数が多い法人からのご相談がとても増えています。社会保険料が増えると法人にとっては大打撃。冗談抜きで死活問題なわけですが、経営上の問題としてだけでなく、職員一人一人の働き方や長期的なキャリアにまで目を向けてみると、法人の方針ややるべきことも見えてくる気がしています。
1.現在の社会保険の扶養のしくみ
2.社会保険適用拡大がやってくる
3.
保育園・こども園のキャリアパス~裁量も権限もない園長が自信をもってトップに立つためのキャリアパス~
保育園やこども園が園独自のキャリアパスを作りたいという希望が増えてきていますが、その目的は千差万別。
今回は「園長」に焦点を当ててキャリアパスの在り方について考えてみました。
【今回の目次】
1.いわゆる「雇われ園長」の立場を考える
2.国が求める園長とのギャップ~圧倒的な経験値の差~
3.キャリアパスを考える際に留意したいこと
4.初めて園長になる先生のために
1.いわゆる「雇われ園長」
保育園・こども園のキャリアパスを根本から考える
保育園やこども園からキャリアパスや賃金制度を作りたいというご相談がとても増えています。少し前までは処遇改善の申請や加算の配分といったテクニカルな部分のご相談がほとんどだったのでとても良い変化です。
とはいえ、全国各地の園経営者の方々とお話をしていると、キャリアパスに求めるものにかなりの温度差があるということに気づきました。
そもそも、「保育園のキャリアパスと言えばこういうもの」という定義はない中
あの時、ひとりの母として保育園に願ったこと
こんにちは。社会保険労務士法人ワーク・イノベーション代表の菊地です。
いつも夜は子どもたちとバタバタ布団に入り、疲れ果てて泥のように眠ってしまうのですが、昨晩は寝室の窓からゆっくり美しい月を眺めることができました。 6人の子どもたちのうち、2人の娘に「月」という漢字を使っています。それぞれ海に浮かぶ月であったり、初秋の月であったりをイメージしていますが、形を変え、雲に隠れることがあっても常に真っ暗
保育園の働き方を考えるうえでどうしても伝えたいこと
社会保険労務士法人ワーク・イノベーション代表の菊地加奈子です。これまで大学生のインターン生が更新してくれていたnoteを引継ぐこととなりました。ということで、初回は私自身の自己紹介と、保育園の労務管理を行っている私たちの法人の思いを綴ってみたいと思います。
私自身についてです。横浜で社会保険労務士法人ワーク・イノベーションを運営しています。メンバーは18名(うち社労士有資格者が10名)、いろんな