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【虹の彼方に】

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2020年9月25日 最愛の妻が空へ旅立ちました。 出逢って4年弱、入籍して1年と3ヶ月、結婚式を挙げて10ヶ月目のことでした。 一緒に過ごせた時間はとても短いものだったけ…
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#夫婦

#12. 闘病 【虹の彼方に】

#12. 闘病 【虹の彼方に】

8月13日 通院の日だった。

しかし何日か前から妻のお腹は妊婦さんのようにみるみる大きくなってしまい、下半身はパンパンに浮腫んで、1分と同じ体勢をキープできないほど身の置き所がないしんどさに襲われていた。

結局自宅には戻れず、その日は急遽緊急入院となってしまった。

お腹の張りは腹水が溜まっているとのことで、針を通して水を抜くことを試した。

しかし結果的にうまくいかず、利尿剤を使って水分をと

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#10. 発覚 【虹の彼方に】

#10. 発覚 【虹の彼方に】

 彼女の体調が日に日に悪くなっていった。

タイミングが悪く、首にできた帯状疱疹の激痛によって、お腹の痛みはかき消されていた。

しかし夜になると高熱が出たり、妊婦さんのようにお腹が張ったりして、あきらかに異常だった。

それでも仕事を休まず、持ち前の根性でマッサージの仕事を続ける彼女が、ボクは心配でならなかった。

やがて1人のマッサージのお客さんの施術に対し、施術後は2〜3時間ぶっ倒れた状態で

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#9. 日常 【虹の彼方に】

#9. 日常 【虹の彼方に】

 入籍、結婚式を経て、ボク達は「家族」になった。

結婚したことによって、ボクが他の人に妻の事を話したり紹介したりするときに、「うちの嫁が」とか「うちの嫁はんが」という言葉を絶対に使わないでほしいと最初にお願いされた。

なのでボクは「うちの妻が」とか「うちの奥さんが」という風な言い方をしていた。

それは今も変わらず守っている。

どうしても「嫁」という言葉に良い印象持てないというのが理由だった

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#8. 結婚 【虹の彼方に】

#8. 結婚 【虹の彼方に】

 指輪を買ったボクは、彼女と初めて出逢った1月29日の記念日に、改めてプロポーズをしようと心に決めていた。

彼女の仕事が終わるのが遅い時間帯なのと、高級で雰囲気のあるレストランとか全然知らなかったボクは、今まで一緒に行った中で彼女のテンションが一番高かった『ワニ料理』が食べれるお店を予約して、「2人が出逢って2年目の記念日」のお祝いをしようと、あらかじめ彼女を誘っておいた。

花束とケーキを買い

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