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エッセイストになりたいねん

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自分の人生や日々の生活に起きたことをエッセイにしています。
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2020年3月の記事一覧

3月31日(火)泣き泣きの一日

3月31日(火)泣き泣きの一日

私は大塚愛のファンでもなんでもないが、「泣き泣きの一日」という言い回しにはこれまた一本取られたと膝を打たずにはいられない面白さを感じる。大泣きするにしても普通は一度ダイナミックに泣いてしまえば気持ちも落ち着いててしまうもので、にも関わらずその後しばらく間を置いたのちに再びダイナミックに泣いたりするとなると、「これがいわゆる大塚愛の言わんとするところの泣き泣きの一日か…」と、泣きながらもどこか冷静な

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3月30日(月)うちのジャンバルジャン

3月30日(月)うちのジャンバルジャン

夕方頃になると毎日廊下に出て庭越しに遠くの空を眺めるのが習慣になっている。コレをするとしないとでは密室に居続けることによる心身の閉塞感や平衡感覚の狂い、三半規管のバグの発生率などが全然違う。

わが家の間取りはかなり特殊な造りをしているため一般的感覚では伝えにくく、しかも機密情報保持の観点から伝えるわけにもいかないのだが、とにかくハハに脱衣場から廊下まで椅子をよっこらしょと持ってきてもらい、私はえ

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3月16日(月)もうすぐ2年ぶりの外(に出られるかもしれない)

【読みもの】

既にお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、うちの庭、無駄に広いんです。どういう神のいたずらか狭小住宅が2軒建つくらいの広大なスペースが空いていて、それでも綺麗だったら良いのかもしれないんですけど、家族数人で地味に暮らしていると手入れがとても追い付かず、抜けども抜けども植物が生えてくる。母がこの地に嫁いでからウン十年、そのうちなんかの遺跡でも発掘するんちゃうかというくらいの地層の

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3月10日(火)冗談を言おうという強い気持ち

【読みもの】

冗談を言うには強い気持ちが必要である。自らの言動によって他者を笑わせようといういう気概なくして冗談など言えようはずもない。

日々誰かに笑わせていただいていると忘れてしまいがちだが、笑うのはまだ簡単な方である。「笑う⇔笑わせる」という構造において、圧倒的ラクをしているのが笑う側なのは目にも耳にも明らかだ。

テレビを見ていて、自分的にはあんまり面白くないと思っている芸人さんが薄っす

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3月8日(日)なんも悪いことしてへんで

3月8日(日)なんも悪いことしてへんで

【読みもの】

エストロゲンとプロゲステロンの分泌配分がそういうふうになる時期なんやろうけど、どうにも落ち込みと苛立ちの上がり下がりが激しく、そのこと自体にもがっかりしてしまう。

こういうときは大天使アカシヤ(さんまさん)の出ているトーク番組を観るに限る。安心と安定の明石家印とはよく言ったもので、さんまさんはいつなんどき見ても常に「明石家さんま」をやってくれている。

なので、「ああ、今日もさん

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3月7日(土)暮らして行こう、何もいいことがなかったこの街で(3年前の退職エントリ)

【読みもの】

言い訳ならいくらでもある。でも本当は言い訳じゃない。それはれっきとした理由なのだ、本人にとっては。

文章が下手くそになってしまった。もう昔のようには書けない。豊かな描写なんてできるはずもない。

眼の前に情景が広がる文章を書こうとすると、体験が蘇る。

人は簡単に言う。向き合おうとか、考えようとか。だけど向き合ったって過去は過去のままだし、考えたって変えようのない、どうしようもな

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3月4日(水)胸のドキドキ

3月4日(水)胸のドキドキ

5万グラムの赤ちゃんは散髪するのも一苦労だ。

大人は大半、ヘアサロンとか床屋さんに行く。仕上がりの上手い下手はあれど、試験を潜り抜けたプロフェッショナルであることに違いはなく、少なくとも一定の技術は確保されている。

だから背後で鋏を扱われても安心して身を任せていられるのだ。

これがもしゴルゴだったら、鋏を持った人間に背後を取られるなんて油断も隙もあったもんではなく、隠れ家的リラックス空間なん

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