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ベンチャー転職における「良い志望動機」とは

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はじめに

就活でも転職でも同様ですが、志望動機を聞かれることってありますよね?
あれどう答えていいかわからなくないですか🙄

就活本などに書かれているテンプレートで答えても意味がないということはわかっていても、いざ自分の言葉で語れと言われたら困りますよね。

本音でお話すると、大抵の就職先・転職先に志望動機なんてないですよね😂
就活生なんて特にそうで、内定の数を稼ぎたいとか、滑り止めの滑り止めとか、多くの候補先の中の一社でしかないでしょう。
中には、そもそも志望すらしていなくて、単に面接の場馴れのために受けていることもあるかもしれません。

実際、多くの企業では、就活で優秀だと思われる人材の何割かは内定を辞退するので、そういう想定で動いています。
良い大学を出て、立派な資格があって、英語もできる!なんていう学生が、超一流企業でもないわが社に来るわけがないという前提で考えています。
現に、何割かの優秀学生はより大手やより知名度の高い企業に行きます。

そういうことが何年にも渡って続く結果、人事の心は少しだけ荒んでいくのです🤣

「面接ではあんなに熱意たっぷりに語ってくれたのに…」

「絶対にうちに来るって言っていたのに…」

そういう小さな絶望の積み重ねが、人事を大人にするのです。

それでも採用に携わる人間は、時々夢を見ます。
それは、本当にうちに入りたいと思ってくれている熱意ある人材との出会いです。
できればスキルも経験もあって、熱意もある人。

いや、むしろもう熱意だけで良いかもしれません。
ベンチャー企業では、スキルは実務で得るものという感覚も強いので、熱意が最重要です。
そういう熱意あふれる人材との出会いを、採用に携わる人間たちは夢見ています。

だからこそ、志望動機という熱意を聞きたいのです。

どういう経緯でうちに入りたいと思ったのか。
どういう考えや価値観に至った結果、ベンチャーを志望するのか。
その人の言葉で語ってほしいんです。


ということで今回は、ベンチャー転職における「良い志望動機」について検討していきたいと思います!
ベンチャーの人事・役員・事業部長などに響く志望動機と言い換えてもOKです!

今現在就活中の皆さん、転職活動中の皆さんの参考になれば幸いです!

そして、ベンチャーへの転職を検討されている方は、ぜひSYNCAをご活用ください😁
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なお、今回は、志望動機を
1.ベンチャー「業界」に対する志望動機
2.ベンチャー「企業」に対する志望動機
3.「業種」に対する志望動機

の3つに分けて検討します。


1.ベンチャー業界に対する志望動機

志望動機にもいろいろあって、ベンチャー業界に対する志望動機、その会社そのものに対する志望動機、あるいは業種に対する志望動機などがあります。
その中でも、ベンチャー「業界」に対する志望動機は、結構な頻度で聞かれます。
そのため、ある程度は用意しておいたほうが良いでしょう。

なお、すでにベンチャー企業で働いている人がベンチャーに転職する場合はこの項目は不要ですが、新卒でベンチャーに入る場合や、大手からベンチャーに転職しようと思っている場合は、この項目をまず用意しましょう!


そもそも、ベンチャーには向き不向きがあります
向いていない人は本当に向いていなくて、早期離職に繋がります。

採用する側も何度か早期離職者を経験して、少しずつベンチャー適性の重要性に気づいていきます。
そのため、熟練の面接官の場合、面接において「ベンチャーに対する適性」を見たいと考える人が多いです。
価値観や考え方が、ベンチャーに向いているのかどうか、そこを確認しておかないと、早期離職に繋がり、最終的に会社にとって大きな損失が発生してしまうからです。

そのため、ベンチャー業界に対する印象や志望動機などを聞かれた際には、ベンチャーへの理解を示した方が良いと思います。
そして、ベンチャーへの理解とは何かというと、以下のような項目をしっかりと理解しているということを意味します。


(1)全く整っていない
(2)仕事を取りに行く姿勢が必要
(3)ホスピタリティ
(4)イレギュラーがレギュラー


このnoteでは頻繁に出てくる項目ばかりですが、初めて読んでくださっている方もいらっしゃると思うので、改めて簡単に説明させていただきます!


(1)全く整っていない


まず認識しておかないといけないのは、ベンチャーは大手と異なり、何も整っていないという点です。

大手で当たり前に行われていることや整備されているルール、備品など、何一つ整っていないと思っていた方が良いです。
規模が小さいベンチャーであればあるほど、普通の会社にある「当たり前」が存在しません

大手企業では、ボッーとしていても周りが勝手に用意してくれるものがたくさんありますし、当たり前すぎて日頃はそういうことに気づけないかもしれませんが、ベンチャーに入ると、その有難みがよくわかります。

大手企業にいた事務のお姉さん方、総務の皆さんがいろいろと影で整えてくれていたのだなと思い知らされます。

ベンチャーでも、ある程度の規模に達すると、総務部などもできてくるのである程度整って来るかと思いますが、スタートアップ期はだいぶ酷い状態です🤣
社内規定や就業規則なども無いことが多いですし、存在はしても機能は一切していないということもあります。

したがって、ベンチャーに入る場合は、様々な制度・規程・ルール・備品等が無いことを前提にして、これから自分で創っていく必要があるのだという認識を持って入ったほうが良いです。
一切の期待を捨て去ることが大事です。
そうすれば、ちょっと整っているだけで感動できます。

志望動機を伝える際も、そういうことをわかった上で志望していますよということが伝わると、相手も安心すると思います!

替えのトイレットペーパーすらないこともある



(2)仕事を取りに行く姿勢が必要


上記の通り、ベンチャー企業は何も整っていないことが通常です。
それゆえ、中にいる人がお互いに放置し合っていると、いつまで経っても中身が改善せず、整わず、人ばかり増えて職場環境が悪化していきます。

残念ながら、通常のベンチャー企業の多くでは

「それは自分の仕事ではない」

「私はそんな仕事をするために入ったんじゃない」

「担当じゃないから」

などと考える人が多くいるため、何も整わないまま数年経過するということも多いです😰

だからこそ、自ら積極的に仕事を取りに行く姿勢が必要です。
その他大勢と同じように、誰かがいつかやってくれるだろうという受け身の姿勢でいてもいいですが、それなら分業化が進んだ大手に居続けた方が合理的だと思います。

あえてベンチャーに行くのであれば、自分から積極的に仕事を取りに行って、会社を自らの手で整えていく過程を楽しみましょう!
スタートアップ期からIPOまでの一連の流れを全部経験してやろうというくらいの気持ちで入った方が、得るものも多いと思います。

それに、そういう姿勢を面接で見せている人の方が、採用の場面で高評価を得られます😁

その仕事!私にください!



(3)ホスピタリティ


続いて、ホスピタリティについて。
ここでいうホスピタリティとは、他人対して奉仕する精神という意味で使用しています。

私としては、ベンチャー企業の経営管理部門の専門職には必須の要素だと思っています。

会社によって様々な文化があるので、一概には言えませんが、一般的には、ベンチャーは事業中心性が強い業態だと思っています。
事業が拡大しないと、高確率で数年以内に詰んでしまうので、事業を中心に考え、行動しないと成り立たないはずです。

それにもかかわらず、間接部門である経営管理部門がボトルネックとなって足を引っ張るなんてことはあってはなりません😱

しかし、実際のベンチャー企業では、この事例が多く見られます。
経営管理部門の仕事が遅い、積極性がない、無関心などの態度によって、事業のスピードが落ちてしまっている会社が多いのです。

そのため、ホスピタリティ溢れる人材が強く求められています。
事業部のことを考えて、先回りしてハイスピードで事務処理をこなす人材こそが良い専門職です。
そういう人であれば、どこのベンチャー企業でも重宝されますし、必要とされるはずです。
その姿勢を志望動機の端々で出しておくと、高評価になりやすいです!

事業部のためにこれもやっておくか!



(4)イレギュラーがレギュラー


ベンチャー企業への適性の中で、本人のために最も重要なものは変化耐性だろうと思います。
大手企業と異なり、ベンチャー企業では、毎週のように大きな変化が起きます。

日によっては、朝令暮改で正反対の意思決定がなされることもありますし、急に修羅場を迎えることもあります。
私も過去に何度も経験しておりますが、ほんの数分前までほんわかした午後だったのに、急に修羅場になるんですよね🤣

それが日常的に起こるので、ベンチャー企業で長く働いている猛者は、大抵の変化に対して何も感じなくなっていきます。
イレギュラーこそがレギュラーになっていくのです。

そういう変化に富む日常こそが心地好いのですが、そう感じられる変わり者は少数派だろうと思います。
だからこそ、ベンチャー企業を志望する場合は、自分の変化耐性の高低に着目してみてください。

極論をいってしまえば、来年会社が潰れる可能性が常にあるという状況を楽しめるかどうかです。

大手企業がある日突然潰れるということは滅多になく、大抵はその前兆が数年前から見えています。
粉飾決算をしていない限りは、財務諸表で一目瞭然です。

でも、ベンチャー企業の場合は、基本的に財務諸表が公表されませんから、水面下で危機的状況が進行していきます。
そして、資金調達できなかったらその時点で終わりですし、資金調達に成功したとしても、業績が思う通りに上がらなかったら、次のシリーズで見放される可能性が高いです。
常に綱渡りのような状態で、数年後はおろか、来年の保証すらありません。

それを冒険として楽しめるかどうかは、結構重要な適性だと思います。
そういうベンチャーの特性を理解しているという点を志望動機でアピールできれば、かなり好印象です。

ユニコーン企業を目指してがんばるのです



2.ベンチャー企業に対する志望動機

続いて、ベンチャー企業そのものに対する志望動機について検討していきましょう!

特定のベンチャー企業に対する志望動機については、ちょっと難しい問題が発生します。
それは、十中八九、選考がある程度進んだ後にその会社の実態を知ることになるという問題です🤔

というのも、大抵のベンチャー企業は、無名です。

大手企業や一部の有名ベンチャーと異なり知名度が無いので、候補者側がその会社のことを知る術がほとんどありません。
ホームページも必要最低限のことしか書かれていないことが多いので、何をやっている会社なのか、事業がどれほど順調なのか、どういう人間が働いているのか、そういう候補者にとって重要な情報がほとんどありません🙄

それに加えて、通常のベンチャー企業は自分の事業を遂行するだけで手一杯なので、PR活動(採用広報)に人員を割いているところも少数派です。

その結果、応募して選考がある程度進んだ後でないと、志望動機が作れるほどの情報が手に入らないのです。

その辺の事情を理解しているベンチャー企業は、かなり優秀なベンチャー企業だと思います。
そういうイケてるベンチャー企業は、候補者が自社のことを知っているはずがないという前提で話を進めます。
そのため、選考に入る前にカジュアル面談等を実施し、会社の説明を丁寧に行います

その上で、その先の選考に進むかどうかを候補者に意思決定してもらいます。
この流れを取っているかどうかで、ある程度その会社のレベルが知れるかもしれません。

とはいうものの、ぶっつけ本番で選考に行くというのも危ないので、一応の志望動機は作っておく必要があります。
しかし、前述の通り、情報が少ないので、志望動機を構成できるほどの情報が集まらないことも十分にありえます。
そのため、私は、特定の企業に対する志望動機は、とりあえずの志望動機で良いと考えています。

ただし、ネットで集められる情報くらいは全部集めておきましょう!

その会社のホームページは隅々までチェックしておくべきですし、noteやオウンドメディア等があれば見ておいた方が良いです。
また、その会社がメインで取り扱っている商材やソフトウェアなども調べておきましょう!

資金調達の記録などもネット上である程度調べることができますから、それもチェックすべきです。
どこが出資しているのか(株主は誰なのか)を見ておくこともオススメします。

他にも、CEOに対するインタビュー記事なども出ていたりするので、役員陣の名前で検索をかけて、記事などを探しておくと良いと思います。
最低でも、役員の経歴くらいは調べておきたいところです。

そういう表面的な情報をかき集めて、自分が共感できるところを探して志望動機に織り込むと良いです😁
特に上述のCEOのインタビュー記事には、CEOの思いとかビジョンなどが盛り込まれていることが多いので、よく読んで、共感できるかどうかを検討しましょう!

ビジョンに共感できたら、なぜ共感できたのか、自分の価値観と一致している点はどこなのかについて、言語化していくと良い志望動機が出来上がります。

なお、情報を集めても共感できる点がなかった場合は、応募を見送りましょう!
ビジョンや価値観に共感できないベンチャー企業に入っても、あまり良いことはないと思うので、志望動機を作る作業を通じて、自分の価値観とのマッチ度合いを確認するべきです。

自分に合う会社と出会えた場合は、調べていく途中でワクワクし始めて『もっと知りたい!』と思えるはずです。

ネット上の情報は結構便利!



3.業種に対する志望動機

最後に、業種に対する志望動機について考えていきましょう。

ベンチャー企業の中にも様々な業種があるので、特に変わった業種(本来ベンチャー企業が踏み込まない領域)をあえて狙っている企業では、高確率で聞かれる事項です。

ベンチャー企業は、原則として未開の地で新しいビジネスモデルを確立しようとしているところが多いので、ベンチャー業界への適性に加えて、その業種への適性も見られることが多いです。

例えば、日本で盛んだった製造業や小売業、構造的な問題を多く抱えている教育業や医療業など、様々なところに大きな課題が潜んでいます。
そういう根深い課題を解決しようとしているベンチャー企業では、業界全体に対する理解や志望動機が重要になってきます。

今では、そういった分野には様々な名前がつけられています。
以下はただの例示です。

教育業:Ed Tech(エドテック)
金融業:Fin Tech(フィンテック)
農業:Agri Tech(アグリテック)
人材紹介業及び人事労務:HR Tech(エイチアールテック)
行政:Gov Tech(ガブテック)
法律:Legal Tech(リーガルテック)
広告業:Ad Tech(アドテック)
旅行業:Travel Tech(トラベルテック)
小売業:Retail Tech(リテールテック)
健康:Health(care) Tech(ヘルス(ケア)テック)
保険業:Insur Tech(インシュアテック)

などなど

たくさんの業種があって、それぞれが大変な思いをしながら業界改革に挑んでいます。

資本力もコネも人材も足りていないベンチャー企業が、古くから蓄積された大きな課題に挑むのですから、けして平坦な道ではありません。
大手企業にいるときとは比べ物にならないほどの苦労を強いられることになります。

また、やっとの思いで一定の成功を収めても、その業界が美味しいとわかれば、多くの競業が現れるので、競争も激化していきます。

そういう業界に、本当に来る気があるのですか?という点を聞かれます。

誠実なベンチャー経営者の場合、面接の場で、その業界の危機的な状況についてちゃんと説明してくれますし、どれほどリスクが高いことを行っているのか、そして、成功する確率が低い事業だという点も説明してくれます。
その上で、志望するかどうかを聞かれます。

このとき、どう答えるかを、予め決めておいた方がいいと思います。
おそらく、思っているよりも大変な道ですし、大手と比べると給料も低いことが多いです。

上級の役職であればあるほど、自分の人生をかけて挑むという性質が出てきます。
だからこそ、志望動機を考える段階で、よく調べて、本当にその業界に行くのかを考えるべきです。

様々なデメリットを考慮した上でそれでも行くのだという覚悟が決まったら、それこそが最高の志望動機だと思います。
これは転職本などには書いていない自分だけの言葉なので、相手にもちゃんと伝わるはずです。

覚悟が伝わる志望動機こそ最強


おわりに

長々書いてきましたが、最終的には自分の言葉で紡ぎ出した志望動機が一番です。
ベンチャーという世界がどういう世界で、特定のベンチャーがどういうビジョンを掲げていて、どれほど大変な業界で活動しているのか。
一度よく調べてみて、志望するかどうかを決めましょう。

調査・検討の段階でワクワクできないなら、お見送りが最適です!

私は長い間ベンチャーにいるので、大手向きの人たちが無理にベンチャーに来るべきではないと考えています。
無理にベンチャーに入っても双方にとって不幸になる可能性が高いので、予めよく調べて、本当に行きたいのかどうかを検討したほうが良いと思っている派です。

ビジョンへの共感や業界問題に対する課題感の認識が合わない状態でベンチャーに来ても、きっと不満しか生まれないと思うのです🤔
自分たちが行おうとしている事業に誇りを持てるかどうかは、日々変化の激しい業界で働く我々にとっては必要不可欠な要素だと思います。

ベンチャーの事業は上手くいかないことのほうが多いので、そういうときに「今やっている事業の方向性自体は間違ってはいない。信じよう。そして次の一手を考えよう!」と思えるかどうかは、ビジョンや課題感への共感にかかっています。
そういう共感のポイントを探すためにも、志望動機を予め作る作業をした方が良いと思います。

そして、様々なベンチャー企業のビジョンや募集求人を見る時は、ベンチャー企業の経営管理部門の求人に特化したSYNCAを使ってやってください😁
ここ1年ちょっとで規模が急拡大している転職サイトなので、少しはお役に立てると思います。


では、また書きます!


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著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
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