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わかおの日記

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わかおが日々の出来事や思ったことを書き連ねる日記です。太宰治におれはなる!
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2023年6月の記事一覧

わかおの日記243

わかおの日記243

どうやら巷ではサマーインターンという謎の儀式が話題になっているが、ぼくはそんなのには目もくれず、今年の夏休みこそエンジョイしてやろうと思っている。

思えば過去2年の夏休みはひどすぎた。公園で壁当てしたり、全裸で映画を観たり、釣りをしたりしているうちに気がつくと10月になっていた。もう2度と同じ轍は踏むまい。今年は高円寺の阿波踊りにも、徳島の阿波踊りにも出るし、彼女と大阪にも行くし、極めつけにはベ

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わかおの日記242

わかおの日記242

大体ちょっと現代文が得意だったからといって、思い上がって近現代文学を志したのがいけなかったのだ。高校3年生の頃の自分に忠告できるならば、「きみは小学生のころに人よりかなり多く本を読んだから、いまはその貯金で、そのレベルの高校では幅を利かせているかもしれないけれど、頭のいい大学には君くらい教養のある人間は掃いて捨てるほどいるからあんまり勘違いせずに進路を決めたほうがいいよ」と言ってあげたい。

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わかおの日記241

わかおの日記241

朝からカレー屋さんで、疲労困憊である。土日はあまりに混むため15時半で店を閉めて、その間にミニトマトのヘタをとったり、レタスをちぎったり(それもこれもサラダを頼む不届者のせいだ)するのだが、今日は店が閉まった直後にマスターがふらっとやってきた。

自由人のマスターは、たまに店にやってきては何かしたりしなかったりする。今日も店長とシフトのことについて少し話した後、死んだ目でミニトマトのヘタをむいてい

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わかおの日記240

わかおの日記240

飲んだはずなのになぜか意識がはっきりしている、いい酒だったからだろうか。

放課後いつもの友達2人と、銀座の「ルパン」に行こうということになっていて、今日が給料日だったぼくはもちろん気前よくオーケーした。給料日だったので昼も彼女とトンカツを食べに行き、なんなら少しぼくが多く払うという気前の良さを発揮したくらいだ。給料日はすばらしい。

ほうかごサイゼリアで2杯ほどビールを飲んで勢いをつけた後、銀座

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わかおの日記239

わかおの日記239

久しぶりの何も無い休日だった。浮かれて前日にしこたま飲んだため目覚めたときのコンディションは悪く、ストレッチしたり部屋の片付けをしたりしているうちに段々調子が出てきた。ベッドの下のゴミを何とかしなさいと母親に怒鳴られ、渋々ベッドの下に頭を突っ込んで探索してみると、大量の耳栓や酒の空き缶、Tシャツなどが散乱して目も当てられない有様だった。それらを捨てたらこころなしか部屋の空気がキレイになったきがする

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わかおの日記238

わかおの日記238

朝からバイト。目が回るほど忙しく、終わった頃にはあらゆる体の部位がバキバキになっていた。アドレナリンが切れる前に電車に乗って国分寺まで向かい、ロフトでオシャレなメモ帳を買った。急に彼女が交換日記的なことをしたいと言い出したので、じゃあやってみようという話になっていたのだ、実は密かに憧れてはいた。そのあとは、疲れたからそういうことはしたくないだの、疲れた疲れたうるさい、気が滅入るだので少し揉めながら

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わかおの日記237

わかおの日記237

12時ぐらいに彼女と田町で待ち合わせをして、大学の近くの町中華に向かったのだが、店が休みで、仕方なく隣の定食屋に入った。カツ丼が750円と三田ではなかなかの破格で、前から気になってはいたのだ。入ってみると、腰の曲がったおばあちゃんと、その娘くらいの歳のおばさんがやっている極めて家庭的な店だった。おばあちゃんがずっとリハビリの話をしている。お世辞にも清潔な感じとはいえないし、麦茶のピッチャーもかなり

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わかおの日記236

わかおの日記236

お恥ずかしいことにぼくは立派な俗物なので、ここ最近の関心事といえば、ヒロスエが書いた恋文の全文を早く読みたいということばかりである。結局今日は何となく週刊文春を買いそびれてしまったのだが、早く読みたくて仕方がない。Twitterなどで流れてくる断片的なフレーズだけでも実に胸を打たれる。あれこそが令和の名文といえるだろう。「あちらにいる鬼」という映画を観たときに、トヨエツ演じる女癖の悪い文豪に不倫さ

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わかおが授業で提出した小説「トカトントンと賢者」

わかおが授業で提出した小説「トカトントンと賢者」

※太宰治『トカトントン』のパスティーシュ?です

ぼくはそれはもうあの子のことが大好きで、すれ違う時にふんわり香る柔軟剤の匂いをかぐだけで軽く意識が飛びそうになるし、男だけど君の子供を産みたいとすら思っている。どうでもいい女の子の目だってまっすぐ見て喋ることができない意気地なしのぼくがあの子をデートに誘えたというのは、信じられない快挙だったのだ。
よしんば誘えたとしても、金持ちが通うビストロのよう

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わかおの日記235

わかおの日記235

結局のところぼくたちは性欲と食欲が満たされていればそれでいいというような、実にさっぱりとしたところがあるので、昼にすき家で明太高菜マヨ牛丼をかっくらい、授業をやりすごして、たっぷり3時間よろしくやった後ラーメン二郎小滝橋店に行った。昼に牛丼しか食べていなかったため、空腹の極致に達して、リトル若生のほうもずいぶん元気がなかった。こないだ立川マシマシに行って以来すっかりジロリアンと化してしまった彼女は

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わかおの日記234

わかおの日記234

日曜日
お泊まりしたあと原宿のくら寿司でたらふく食べて三味線を弾きに行った。謎に三味線の練習をはしごして、家に帰ったのは11時くらいだった。大変疲れた。三味線に対する熱量はもうそこまでないのだが、三味線を弾ける人間は貴重なので引っ張りだこになってしまうのだ。うれしいけれどめんどくさい。

月曜日
ゆっくり休んでから5限のインド哲学へ。弟が女子にそそのかされてクラスメイトをいじめたらしい。自分はどっ

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わかおの日記233

わかおの日記233

あまり寝れずにバイトに向かった。寝れなかった割には寝覚めがよかったのできっと大丈夫だろうとタカをくくっていたのだが、大丈夫ではなかった。やたらと人参が硬く、スライスするのに相当な労力を要した。

きっと調子が悪かったのだろう。土曜日にしてはそこまで客が入っていなかったはずなのに、常に洗い物とその他のタスクに追われていた。サラダに盛り付けるかいわれ大根を取ろうとしたら、カレーに盛りつける分のかいわれ

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わかおの日記232

わかおの日記232

話していることの九分九厘理解できない心理学の授業は捨てて優雅に昼過ぎから田町に向かった。彼女と待ち合わせしてつけ麺を食べまくり、すっかり満足して授業に向かい、彼女に貸してもらった進撃の巨人を読んで四限をやりすごした。最初彼女に進撃の巨人を読めと言われたとときは大変そうだなと思っていたのだが、ゆっくり読んでいると話がきちんとわかるし、「まさかこいつが巨人だったとは、、、」というお驚きの連続で読んでい

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わかおの日記230

わかおの日記230

昨日はバイトだったが、朝からなんとなく調子が悪く、ジャガイモとにんじんを1籠ぶん切り刻むのに15分くらいかかった。できれば12分くらいで終わらせたいのだ。この3分くらいの差が後々にまで響くのである。不慣れなパプリカの切り物をしていたら、早番が終わるギリギリまでかかってしまい、急いでまな板を洗っているところをユンさんに見られて、「適当にまな板洗ってたでしょ、ダメだよ」と怒られた。ユンさんは衛生観念に

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