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わかおの日記235

結局のところぼくたちは性欲と食欲が満たされていればそれでいいというような、実にさっぱりとしたところがあるので、昼にすき家で明太高菜マヨ牛丼をかっくらい、授業をやりすごして、たっぷり3時間よろしくやった後ラーメン二郎小滝橋店に行った。昼に牛丼しか食べていなかったため、空腹の極致に達して、リトル若生のほうもずいぶん元気がなかった。こないだ立川マシマシに行って以来すっかりジロリアンと化してしまった彼女は始終ハイテンションで、小滝橋まで歩いている間もずっと楽しかった。

高校の時には随分世話になった小滝橋店に、彼女を連れて行くのは非常に感慨深いものがあった。当時いた洗い場のおばちゃんはあのときのままお皿を洗いコールを聞いていた。200円ほど値上がりした学割ラーメンの食券を買って、20分ほど並ぶと奥のテーブル席に案内され、でてきたのは脂肪と糖の芸術的な化合物だった。シャキシャキの野菜、とろける豚、小滝橋店特有の硬い麺を堪能していると、あっという間に完食してしまった。麺少なめのコールをしたとはいえ、彼女もぼくとほぼ同じスピードで完食していた。本当によく食べる。そういうところが大好きだ。

全ての欲求が満たされたぼくたちは、新宿の街をフラフラと歩きながら帰途についた。これ以上他に何を望もうか。


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