ひびき

苦しいので。 独り言です。 コメントは、返せないと思います。

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夥しい孤独 16

5月28日 ずっと気のせいだと思ってた。 あの時私は寝ぼけていたし、夢と現実がごちゃ混ぜになっていたから。 振られて間もない頃。 滅多に投稿しないインスタに、ぽつ…

ひびき
1年前

夥しい孤独 15

5月22日 未明 かなり久々の日記。 今日、元彼以外の人に、二人で抱き合ったダブルベッドで、抱かれた。 マッチングアプリで知り合った人。 ちゃんとした恋愛はもうこ…

ひびき
1年前

階段の上のこども、あるいはがらくた 2

いつから、明確に母が私を虐げだしたのか、はっきりは覚えていない。 けれどあのお葬式の日が、引き金になったのは間違いなかった。 それは、弟の死後に妹が生まれてから…

ひびき
1年前
1

夥しい孤独 14

4月14日 明け方、あの人が夢に出てくることがある。 夢の中で、私たちは抱きあっている。 ふたりとも泣きながら、している。 そうして、泣きながら目が醒める。 広す…

ひびき
1年前

夥しい孤独 13

4月6日 昨日、マッチングアプリでメッセージをくれた人に会った。 新しい出会い、というのは正直もううんざりで、そんな気は起きないけれど、さみしいものは、さみしい。…

ひびき
1年前
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夥しい孤独 12

3月29日 未明 振られてから続けているダイエットが、結構順調に続いている。 最初の一週間は何も食べたくなくて、こんにゃく畑ばかり食べていたら3キロ痩せた。 その後…

ひびき
1年前

ラッキーストライク

道端に 踏み潰された ラッキーストライク あなたがよく吸っていた 見慣れた青い箱 あなたなんかいなくても 私は大丈夫 そう胸で唱えながら ずんずん歩く 帰り道に…

ひびき
1年前

夥しい孤独 11

3月23日 私はパソコンを持っていない。 特に必要な職業ではないし、何よりもデジタルが苦手だから。 ただ諸事情で、もしかしたら今後パソコンが必要になるかもしれず、お…

ひびき
1年前
6

夥しい孤独 10

3月19日 一昨日から、不正出血が止まらない。 あの人に振られてから、これで二度目だ。 もともと生理不順で、痛みも強く量も多く、周期も安定せず、生理ではない時も常…

ひびき
1年前
1

あなたがいないから

あなたがいないから お金をあまり使わなくなった 居酒屋にも行かないし スーパーやコンビニでお惣菜を買うこともない あなたがいないから 資源ゴミを捨てる回数が減っ…

ひびき
1年前
1

夥しい孤独 9

3月16日 もうひとつの、最も許せないこと。 それは、私に新しい彼女が出来たと告げても、私と、関係が続けられるだろうと、高をくくっていたこと。 「これが最後の夜」…

ひびき
1年前

夥しい孤独 8

3月15日 日に日に、許せない気持ちが膨らんでいく。 恋しさよりも、淋しさよりも、腹立たしさに変わってきた。 そのことが、かなしい。 この、10年が、憎しみで終わろ…

ひびき
1年前
2

夥しい孤独 7

3月12日 さよならをした日の夜。 静けさの中で、ふと向かいの部屋から、一定のリズムで何かを打ち付けているような音が聞こえてきた。 なかなかな大きさの音で、こんな…

ひびき
1年前

階段の上のこども、あるいはがらくた

今、私は行き止まりにいる。 絶望の吹き溜まった場所で、捨てられたゴミみたいに、惨めに生きている。 この現実は、でも、間違いなく、自分が招いたものだ。 欲しい欲しい…

ひびき
1年前
1

優しい絶望

絶望が 幸せのふりをして やってくる あのドアを開けて 優しい顔をして 私はすっかり安心して 絶望を招き入れる 幸せだと勘違いして 見当違いをする 絶望は優しい…

ひびき
1年前
1

夥しい孤独 6

3月10日 未明 ここ2、3日。 何も感じない時間が増えてきた。 意外と平気に、仕事をして、お客さんと話もできる。 粘着質なお客さんの相手は確かに疲れるけれど。 …

ひびき
1年前
夥しい孤独 16

夥しい孤独 16

5月28日

ずっと気のせいだと思ってた。

あの時私は寝ぼけていたし、夢と現実がごちゃ混ぜになっていたから。

振られて間もない頃。

滅多に投稿しないインスタに、ぽつぽつと、寂しさと恨めしさを吐き出すように、あの人にしかわからない内容を、投稿するようになった。

誰に向けてのものでも、誰かにいいねをもらいたいわけでもない。
誰にも何も説明していないことを、説明なしに、呟く。

「やみくもに散歩

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夥しい孤独 15

夥しい孤独 15

5月22日 未明

かなり久々の日記。

今日、元彼以外の人に、二人で抱き合ったダブルベッドで、抱かれた。

マッチングアプリで知り合った人。

ちゃんとした恋愛はもうこりごりだったから、割り切りというか、大人な出会いの多いアプリにした。

一度だけ食事をした人で、今日で2回目だったけど。

もう4ヶ月もそういうことをしてなかったから、いい加減限界だったし。

丁度今日職場の飲み会だったから、酔っ

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階段の上のこども、あるいはがらくた 2

階段の上のこども、あるいはがらくた 2

いつから、明確に母が私を虐げだしたのか、はっきりは覚えていない。

けれどあのお葬式の日が、引き金になったのは間違いなかった。

それは、弟の死後に妹が生まれてから、より顕著になったんだと思う。

私より4つ下の妹。
つまり、しんちゃんが死んでから、ほとんど一年後に生まれたということになる。

はじめて、望んで、望まれて生まれたこども。

後に知ったことだが、第一子である私でさえ、望まれて生まれた

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夥しい孤独 14

夥しい孤独 14

4月14日

明け方、あの人が夢に出てくることがある。

夢の中で、私たちは抱きあっている。

ふたりとも泣きながら、している。

そうして、泣きながら目が醒める。

広すぎるダブルベッドにひとり、どこにもないぬくもりを自覚して、息を殺して泣く。

日に日に、何も感じないことが増えてきたのに。

思い知らされる。

私はひとりぼっちになったんだって。

今頃、もしかしたら、あの人の傍らには新しい彼

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夥しい孤独 13

夥しい孤独 13

4月6日

昨日、マッチングアプリでメッセージをくれた人に会った。

新しい出会い、というのは正直もううんざりで、そんな気は起きないけれど、さみしいものは、さみしい。

気楽に、お酒を飲んだりごはんを食べたり、相性が合えば、そういうことだけできる人。

そういう人がいたらなあと思って、登録してしまった。

だけどいざ会うと、気軽にと自分で言いながら、終始、粘着質な視線を向けられることがしんどくて。

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夥しい孤独 12

夥しい孤独 12

3月29日 未明

振られてから続けているダイエットが、結構順調に続いている。

最初の一週間は何も食べたくなくて、こんにゃく畑ばかり食べていたら3キロ痩せた。

その後、ちょっとずつ食べだしたら、そのぶんだけきっちり体重が増えた。
しばらく栄養を摂っていなかったからか、少しでも入ってきたものは吸収しないとと身体が必死になっているんだろう。
そんなに必死にならなくても、貯蓄はいくらでもあるのに、そ

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ラッキーストライク

ラッキーストライク

道端に

踏み潰された

ラッキーストライク

あなたがよく吸っていた

見慣れた青い箱

あなたなんかいなくても

私は大丈夫

そう胸で唱えながら

ずんずん歩く

帰り道に

踏み潰された

ラッキーストライク

信号待ちで

とたんに滲む世界

零すまいとこらえて

こらえきれず

ひとつ

ふたつ

地面に落ちる



あなたの

煙草を吸う横顔が好きだった

最後の日に

最後の煙草

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夥しい孤独 11

夥しい孤独 11

3月23日

私はパソコンを持っていない。
特に必要な職業ではないし、何よりもデジタルが苦手だから。

ただ諸事情で、もしかしたら今後パソコンが必要になるかもしれず、お金もないしどうしようと思っていたら、昔一瞬だけタブレットを使っていたことを思い出した。

もう契約は終わったので通信はできないけれど、デザリングしたら使えるかもと、久しぶりに充電して、起動してみた。

……のだけれど。

忘れていた

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夥しい孤独 10

夥しい孤独 10

3月19日

一昨日から、不正出血が止まらない。

あの人に振られてから、これで二度目だ。

もともと生理不順で、痛みも強く量も多く、周期も安定せず、生理ではない時も常に不快な痛みが常態化していたので、婦人科を受診した。

子宮内膜症と、子宮筋腫と、子宮内ポリープがあるという診断だった。

筋腫のデパートみたい、と他人事みたいに思ったっけ。

彼にも診断内容は告げていた。

彼いわく、彼の歴代の彼

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あなたがいないから

あなたがいないから

あなたがいないから

お金をあまり使わなくなった

居酒屋にも行かないし

スーパーやコンビニでお惣菜を買うこともない

あなたがいないから

資源ゴミを捨てる回数が減った

あなたがいつも大量に飲む

ほうじ茶に炭酸水

缶ビールや缶チューハイ

レッドブルやニッカウイスキーを

買わなくなったから

あなたがいないから

なかなかうまくいかなかった

ダイエットが順調に続けられる

自分を痛め

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夥しい孤独 9

夥しい孤独 9

3月16日

もうひとつの、最も許せないこと。

それは、私に新しい彼女が出来たと告げても、私と、関係が続けられるだろうと、高をくくっていたこと。

「これが最後の夜」になると、思っていなかったんだと思う。
あの人は。

そうでなければ、あんなにいつもどおり、「一日で飲みきれない量」の、飲み物を買ってくるだろうか。

「どうして、こんなに買ってきたの?」

振られた翌朝。

彼が、部屋中にある「自

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夥しい孤独 8

夥しい孤独 8

3月15日

日に日に、許せない気持ちが膨らんでいく。

恋しさよりも、淋しさよりも、腹立たしさに変わってきた。

そのことが、かなしい。

この、10年が、憎しみで終わろうとしているのが、とてつもなく、かなしい。

振られた直後は、ただただ、いきなり突きつけられたタイムリミットと、「最後」という事実に気が動転していて、絶望しかなかったから。

なにもかもがわからなかった。

ただ、どうやって死の

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夥しい孤独 7

夥しい孤独 7

3月12日

さよならをした日の夜。

静けさの中で、ふと向かいの部屋から、一定のリズムで何かを打ち付けているような音が聞こえてきた。

なかなかな大きさの音で、こんな時間に日曜大工でもしてるのかな?と不審に思い、ふらふらと玄関ドアに寄って耳を済ませてみた。

カップルの、行為の音だった。

…まじか。

これは、さすがに、本当にきつい。

なんの地獄なんだろう。

カップルに罪はないけれど、今ま

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階段の上のこども、あるいはがらくた

階段の上のこども、あるいはがらくた

今、私は行き止まりにいる。

絶望の吹き溜まった場所で、捨てられたゴミみたいに、惨めに生きている。
この現実は、でも、間違いなく、自分が招いたものだ。
欲しい欲しいと、ねだりすぎたのかな。
何も持っていないのに。
欠けたまま生まれてきて、身体ばかり大きくなってしまった、不完全な、歪な、がらくたのでくのぼうなのに。
世界が嫌いで、人が怖くて、でも何よりも、自分が大嫌い。
そんな人間が、誰かを本当の意

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優しい絶望

優しい絶望

絶望が

幸せのふりをして

やってくる

あのドアを開けて

優しい顔をして

私はすっかり安心して

絶望を招き入れる

幸せだと勘違いして

見当違いをする

絶望は優しい顔で

私を抱きしめ

私を打ちのめす

なんでもないみたいに

天国から地獄へと

叩き落す時でさえ

絶望は優しい

私はもう

悲しみの正体すらわからずに

ただ横たわることしかできない

翌朝

絶望は帰っていく

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夥しい孤独 6

夥しい孤独 6

3月10日 未明

ここ2、3日。
何も感じない時間が増えてきた。

意外と平気に、仕事をして、お客さんと話もできる。
粘着質なお客さんの相手は確かに疲れるけれど。

淡々と、
粛々と、

「日常」をこなしている。

時々、明け方とか、夜中ふと目が覚めたときなんかに、悲しみが押し寄せてきたりはするけれど。

なんだ。
意外と、私、平気なのかな。

あの人がいなくても。

あの人と出会う前の、ひとり

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