マガジンのカバー画像

UX Writing

10
ありがたく読ませていただきます◎
運営しているクリエイター

記事一覧

”業務ツール”のUXライティング力を伸ばす本・5選

”業務ツール”のUXライティング力を伸ばす本・5選

「わかりやすさ」を生み出すための、認識とスキルを育てる視点で選んだ5冊UXライティングの参考書は、その人が日々向き合っている”ユーザー”との関係性によって大きく変わってきます。

ここでは、SmartHRのような業務をサポートするデジタルプロダクトを開発していて、そのユーザーを助けるライティングをする上で必要なことをインストールするという視点で選んでいます。

業務ツールが提供するユーザー価値は、

もっとみる
UXライターがテキストを書くときに気をつけている9つのこと

UXライターがテキストを書くときに気をつけている9つのこと

4月に人生初の著書となる「秒で伝わる文章術」を出版しました。

著書の中でも「短いは正義」ということを繰り返し伝えていて、とにかくテキストは短く書くことが大切だと思っています。

なのですが、本というメディアの特性上、数千字の数ページで出版するわけにもいかず、ある程度のボリュームになっています(それでもかなりコンパクトにはまとめているのですが)。一冊読み切るにはそれなりの時間を要するので、まとまっ

もっとみる
UXライティングにおける「個性」と「透明性」

UXライティングにおける「個性」と「透明性」

UIテキストにユーモアや遊び心などの情緒的な抑揚を付与することで、プロダクトに対するユーザーのエンゲージメントを高めることは、UXライティングの手法のひとつです。

例えば、こちらの事例です。

これは、Slackで未読メッセージがひとつもなかった時に表示される、いわゆるエンプティステートと呼ばれるものです。シンプルに表現すれば「未読メッセージはありません」とだけ表示すればよいところを、なんとSl

もっとみる
14つのUXライティングルール・ガイドライン

14つのUXライティングルール・ガイドライン

最近、UXライティングのガイドラインについて会社でWikiページを作ったので、日本語だとどんな感じかな、と思い興味本位で調べてみました。日本語も英語も結局「わかりやすく、簡潔に」が一番重要なんですが、文法まで掘り下げて考えてみたので、皆さんと共有したいと思います。

1、ハッキリと簡潔に曖昧な表現は避けましょう。私たちは小説を書いているわけでないので、分かりやすく、読みやすく、役に立つ文章を意識し

もっとみる
AppleのUXライターに学ぶ「言葉のレンズを通してデザインする方法」

AppleのUXライターに学ぶ「言葉のレンズを通してデザインする方法」

先日行われたAppleの開発者向けイベント「WWDC22」で、AppleのUXライターが登壇してインターフェースのライティングについて解説するセッションがあったことを、こちらのツイートで知りました。

早速動画をチェックしたところ、あまりにも学びが多過ぎて大興奮だったので、自分にとって学びや発見があった部分を中心にまとめておきたいと思います。有難いことにTranscriptが公開されているのでその

もっとみる
『機能面』と『情緒面』の2つの側面を意識する。Takramと考える「UXライティング」ラクスル社内勉強会レポート

『機能面』と『情緒面』の2つの側面を意識する。Takramと考える「UXライティング」ラクスル社内勉強会レポート

こんにちは、「RAKSUL DESIGN MAGAZINE」です。
デザイン・イノベーション・ファーム「Takram」とラクスルの2社で、定期的に開催している勉強会。先日は「UXライティング」をテーマにした勉強会を行いました。

ラクスルは2020年にデザイン推進室を発足して以来、デザイン経営を軸に事業を展開しています。今回勉強会のテーマとして設定した「UXライティング」は、ことば(伝え方)をデザ

もっとみる
カスタマーサポートと「メンタルモデル」についての認識をそろえた話

カスタマーサポートと「メンタルモデル」についての認識をそろえた話

UXライターと認知心理学 業務アプリケーションのUXライターとして働くうえでの武器は、エモでもセンスでもありません。加えて、私は文法や辞書的に正しい日本語だとも思っていません。

 私が武器の一つだと思っているのが、認知心理学です。コミュニケーションを「送り手からの情報をもって受け手になんらかの効果が働くこと」としたときに、受け手がメッセージをどう受け取るか(=認知するか)を予想できることは強みに

もっとみる
UXライティングを5W1Hで考える

UXライティングを5W1Hで考える

わたしのnoteではUXライティングの優れた事例を多く取り上げていますが、いざ実際に自分でUXライティングをやってみるとなると「どっから手をつけたらええねん」となる人も多いも思います。

そこで今回は、あくまで私の場合ですが、どのようなプロセスでUXライティングに取り組んでいるかをまとめてみたいと思います。

利用するフレームワークはみんな大好き5W1Hです。

5W1Hとはそもそも5W1Hとはな

もっとみる
機能的UXライティングと情緒的UXライティング

機能的UXライティングと情緒的UXライティング

最近UXライティングに関する話題を以前より見かけることが多くなり、それに触発されるように、私も改めてUXライティングについて考える機会が多くなりました。

そこで今回は、最近考えている機能的UXライティングと情緒的UXライティングという私が勝手に作った概念について、考えをまとめてみたいと思います。

本noteで扱うUXライティングの定義について今回のnoteでは、下記の定義をUXライティングとし

もっとみる

UXライターが解説する超実践的UXライティング入門

はじめに

私は事業会社(楽天→スタートアップ)でUXライティングを専門としてプロダクトの開発に携わっています。しかし、事業会社で私のような専任のUXライターやコピーライターを雇用している企業は決して多くありません。

多くの場合、UXデザイナーやUIデザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャー、マーケターなど、UXライティングに比較的近い立場の方が、自分自身でUIテキストを書かなければならない

もっとみる