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気持ちを代弁してくれているものもあれば、ただひたすらに読んで打ちひしがれたもののような。
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#日記

たとえば男が妊娠できるとして(妊娠9週/つわり)

たとえば男が妊娠できるとして(妊娠9週/つわり)

つわりがひどい時期にちょうど重なるようにして、夫の仕事が忙しくなった。帰りは0時を過ぎることが多く、ひとり静かな家では孤独と不安が苦しさを増長させる。気を紛らわす策として、映画や漫画を漁ってみたが、集中力が続かない。switchのソフトを買ってからは(ゼルダの伝説を買ったよ!)ある程度は気を紛らわすことに成功したものの、やはり限界があり、早く帰ってきて、と縋るような気持ちで夫の帰りを待ち侘びる日々

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「パートナーとはどう?」と聞いてくる、私の自慢のおばあちゃん

「パートナーとはどう?」と聞いてくる、私の自慢のおばあちゃん

今日は、私の大好きなおばあちゃんの話。

*****

おばあちゃんの作るドーナツが好き。
おばあちゃんの作る天ぷらが好き。
おばあちゃんの作る甘いカフェオレが好き。
おばあちゃんが、今でも亡くなったおじいちゃんを大好きな所が好き。
今でもお菓子が大好きなおばあちゃんが好き。
私の話を楽しそうに聞いてくれるおばあちゃんが好き。
おばあちゃんとする子供みたいな痴話喧嘩が好き。

おばあちゃんの好きな

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受容すること以上にできることはない

自分ではない、周りにいる人達に向けて、できる最善のことは、「受け入れる」ことだけなのでは、と思っている。

そのままの自分の姿を、誰だって受け入れてもらいたがっている。そして、他者である私達はその隠れた欲求に気付くか気付かないか、その違いだけがコミュニケーションの質を左右するのではないだろうか。

私はなんとなく話しながら、他者が持つ「こう在りたいと望んでいる自分の姿」を想像し、その姿を黙って見つ

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伝える、と言葉にするの狭間に立って

伝える、と言葉にするの狭間に立って

「好き」「愛している」

そういう言葉が私は少し苦手かもしれない。

それは勿論そういう言葉を言い慣れていないし、言われ慣れていないからでもあると思う。でもそれだけではない歯がゆさが、そこにはある気がしてしまう。

先日、『断片的なものの社会学』という本を読んだのだけれど、そこには戦争体験者の方の語りに対して、こんなことが書いてあった。

 おそらく彼は、毎日のように日本各地のそういった集会で

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