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免疫(39)-アレルゲンに対する免疫応答2-
引用した文献が舌下免疫療法にかかわるものだったため、口腔粘膜における樹状細胞の働きが細かくのっているため、その点についても記載する。
引用文献:侯波ほか アレルギー性鼻炎における舌下免疫療法の奏功機序 耳鼻免疫アレルギー 2015;33(4):209-213
引用文献は前回とかわりなし。
今回は口腔粘膜の主要な樹状細胞である口腔ランゲルハンス細胞(oLCs)について。
oLCsは恒常的にI
遺伝(ノーベル賞特別企画)-CRISPR/Cas9-No.4
CRISPR/CasシステムのInterferenceフェーズについて、記載していきたいと思う。
前回、Expressionフェーズを記載した。
TypeⅠ~Ⅲがあり、
TypeⅠでは、crRNAはCascade複合体になる。
TypeⅡでは、Cas9-tracrRNA:crRNA複合体が形成される。
TypeⅢ-Aでは、Csm複合体にcrRNAが結合し、TypeⅢ-Bでは、Cmr複合体
遺伝(ノーベル賞特別企画)-CRISPR/Cas9-No.3
CRISPR/Casシステムのつづき。
前回はAdaptationフェースについて記載した。
今回はExpressionフェーズについて記載していきたいと思う。
引用文献:新海暁男 CRISPR-Casシステムの構造と機能 生物物理 2014;54(5):247-252
Expressionフェーズとは、
CRISPR領域が転写されて、pre-CRISPR RNA(pre-crRNA)が
遺伝(ノーベル賞特別企画)-CRISPR/Cas9-No.2
そもそものCRISPR/Casシステムを少し掘り下げて行きたいと思う。
引用文献:新海暁男 CRISPR-Casシステムの構造と機能 生物物理 2014;54(5):247-252
●Adaptation フェーズについて
このフェーズは、外部から侵入してきたDNAの1部分を切り出し、新たなスペーサー配列としてCRISPR領域に挿入するフェーズである。
図1 CRISPR-cas領域
免疫(32)-マクロファージ-
マクロファージという免疫細胞について。
MΦなんて書かれたりもするよね
どんな機能があるのか、よくしらないので、調べるしかない
マクロファージは、貪食機能に優れた細胞である。
病原体、死細胞、細胞や細胞外マトリックス由来の老廃物といった不必要な物質の排除を担っている。
それにより、生体の防御や恒常性の維持を担っている。
マクロファージは、病原体を認識する多くのレセプターを発現し、自然免
遺伝(6)-DNAポリメラーゼ-
DNAの合成に必要な酵素を見ていこうと思う。
DNAポリメラーゼは、すべての生物種に存在する酵素である。
生物の遺伝情報を担うDNAを合成するという重要な役目がある。
ヒトにおけるDNAポリメラーゼは、この文献によれば、14種類見つかっている。
アミノ酸配列の類似性に応じて、A、B、X、Yの4つのファミリーに分類されている。(なぜこのアルファベットなのだろう?)
それぞれのファミリー毎に
遺伝(5)-トポイソメラーゼⅠ-
トポイソメラーゼⅠについてもチェックしてみよう。
二本鎖のDNAは生理的な条件では二重螺旋構造を形成しており、この二重らせんにはねじれが生じている。
このねじれ構造を超らせん構造という。
このDNAの立体構造を変える酵素として、トポイソメラーゼがある。
今回はトポイソメラーゼⅠについて
トポイソメラーゼⅠは2本鎖の片方だけを切断して再結合させる働きがある。
これによって、二重螺旋構造を