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眠りのなかの断片的記憶

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夢なのかな。
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車椅子を使うようになった元バイトの子との再開

車椅子を使うようになった元バイトの子との再開

こんな夢をみた。ふと目を向けると車椅子のお客さまがひとりで棚を見ている。気づかなかった。僕は慌ててかけよって、何かお探しの商品はありますかと声をかける。そして、また驚く。以前勤めていた店舗のバイトの子だった。

こんなとこで会えるなんて。矢継ぎ早に話かけるが、こちらに目をやることもなく棚の商品をじっとみている。

よく見ると雰囲気が少し違う。前髪も鼻にかかるほど長く、目元も見えにくい。でも別人とは

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はないちもんめに救われる可能性

こんな夢をみた。道が人で埋め尽くされている。これは危険だ。人が殺到して死者が出た事件を思いだす。僕は慌てて少しでも人の少ない道を探してあたりを見回す。

私は家に帰りたかったのだ。だがこうなると、家の方向よりも安全な道を選ぶべきだ。僕は閉所恐怖症のため身動きが取れない状況は想像するだけで目眩がする。おびただしい人の流れをかいくぐり、なんとか広い道にたどり着く。

だが、そこもまだまだ人で溢れている

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涙をふけない何か

涙をふけない何か

家族3人で出かけている。雑貨屋で器を見ている。その店の恰幅の良い主人と仲良くなる。

ここでは子どもたちを集めて合宿をしているらしい。私たち夫婦は娘を預ける。店の人奥には大広間があった。お膳が並び子どもたちが食事をしている。娘もその中にいる。

私と妻は娘を残して雑貨屋のスペースに戻る。若い女性が恰幅の良い店主と話をしていた。女性は子どもたちの教師として赴任してきたようだった。女性は何か強く主張を

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死者とぼく

死者とぼく

雑草がまばらに伸びた空き地にぼくは立っていた。空には灰色の雲が低く垂れ込め、昼間にしては薄暗い。見渡す限り建物もなく、堤防らしき隆起が長く伸びている。なんだか河川敷を埋め立てたような殺風景な場所だった。

空き地の横に青い軽自動車が停められていた。ぼくが乗ってきた車だ。その影から死者がひとりゆらりと現れた。

ぼくは隣にあった墓石を持ち上げると(いつの間に隣にあったのだろう)こちらに向かってゆっく

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木の人形への告悔

木の人形への告悔

男に連れられて施設にやってきた。玄関には靴が入り乱れ、廊下にも洗濯物が干してある。

部屋着のような格好でリラックスした人たちが行き来をしている。二十歳くらいから五十代あたりの男性ばかり。

どうやらこの公民館のような建物で彼らは共同生活をしているようだ。

男は歩きだすとドアのない小部屋に入って椅子に腰掛けた。テーブルを挟んで向こう側には等身大の木の人形がある。初老の髪の長いやさしく微笑を浮かべ

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立ったまま歯科健診/吐血が描く文字

立ったまま歯科健診/吐血が描く文字

悪夢の続き。

手にしたノートを囲んでわたしたちは相談する。ここに書かれていることは、いったい何を意味しているのか。

授業を受けて書いたような、自らの研究を記録したような。文字と数式と図形が並んでいる。

わたしたちはいつのまにか地上にいた。あたりには廃墟となったビルが立ち並び、人通りもある。

みんな古びた服を着て、乱れた髪型、煤けた顔でふらふらと歩いている。

わたちたは歩きはじめる。しばら

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荒廃した地下街に金庫が墓地のように並んでいる 赤いストッキングを被った男とアイドル

荒廃した地下街に金庫が墓地のように並んでいる 赤いストッキングを被った男とアイドル

こんな悪夢をみた。

ぼくたちは廃墟となった地下街を歩いていた。がらんとした広いスベースがいくつも繋がって迷路のようだ。

すべてが煤けていて、もう何年も使われていないことがわかる。ここに足を踏み入れるのはわたしたち以外にいない。外の光は届かず照明はないにもかかわらず、月明かりでもあるかのように、すべてが青白い。

その時、わたしは男性と女性とともに3人で行動していた。わたしたちのグループが全体で

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あなたは何者ですか

あなたは何者ですか

こんな夢をみた。
私は梅田の紀伊國屋書店前で人を待っている。Twitter相互フォローしている人(仮にTさんとする)がここに来るとツイートしたからだ。

15年ほど前に始めたTwitterにて同じ職種の人たちのコミュニティができ、何度かオフ会を開き、みんなリアルでも顔見知りになっていた。だが、Tさんだけは姿を見せなかった。

それが何の心境の変化か本日20時にここに来るという。人ごみに目をやると、

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何ヶ月も待ち続けるタクシーの列

何ヶ月も待ち続けるタクシーの列

こんな夢をみた。梅田のような百貨店が立ち並んだところに僕がいた。横断歩道の向こう側に兄の姿があった。こちらに気づいて軽く片手をあげる。

私は兄のもとに駆け寄る。久しぶりに会ったので、一緒にどこかへ行くことにする。すぐ側にタクシーが列をつくって並んでいる。それならと、タクシーに乗ることにする。

タクシー乗り場の先頭に向かって歩く。タクシーの列はとても長くてビルを周りこんだりして、かなり歩いても先

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下降し続けるエレベーター

下降し続けるエレベーター

こんな夢をみた。

私は書店員として書店にいる。応援に呼ばれた知らない書店。モールに入っているインショップで店内はとても広い。

知人の老齢の書店員の方がやってきた。最近、私の勤務先の近くの店舗に異動でやってきた方だ。急な異動で大変ですねと話をする。その方が気に入って仕入れたくつ下が本よりもよく売れているそうで、サンプルをいくつか見せてくれた。部分的に革が組み合わされていて足の形にフィットする凝っ

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