月食

あんよが上手、安堵は苦手

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あんよが上手、安堵は苦手

記事一覧

本心

 だいぶ前に書いた記事に「虚空」ってタイトルのものがあって、ありがたいことに僕史上最多の「スキ!」をいただいている。内容は鬱々とした自分語りで、それだけを見れば…

月食
1か月前
1

早起きが三文の徳っていうより

 〈注意!〉  本当の垂れ流しなのでマジで面白くない文章です。掲題の内容は最初の段落で終わります。  早起きして飯を食ったら二度寝に入る生活がデフォになりそうで…

月食
3か月前
1

2023年

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 いやもう三月なんだけど。 去年を振り返ってみると、なんか就職活動?とかいうよくわからないイベントが…

月食
4か月前
1

五億年ボタン

※全然真面目な話じゃないのでそのつもりで。  五億年ボタンって妖しい魅力があるじゃないですか。絶対押したくないけど、日常生きてる中で「もっと自由な時間があればな…

月食
1年前

『君たちはどう生きるか』感想の補足

 あのー、前回の感想についてなんですけど。昨日(今日?)映画見たあと終電がなくなってたせいで、新宿から歩いて帰る羽目になったんですよね。深夜三時に家に着いてへと…

月食
1年前
5

『君たちはどう生きるか』感想メモ

・考えさせられた。といっても陳腐な意味じゃなくて、感覚が前のめりになって少しでも多くの情報を読み取ろうと必死になっていた。つまり夢中になっていた。 ・荒唐だが無…

月食
1年前
6

こんばんは。今日もおつかれさまです。

この表題、なーんだ? 正解はnoteに一文も書いてないときに出てくるデフォルトのメッセージでした。優しくていいよね。僕もこうありたい。 というわけで、これをあなたに…

月食
1年前

川柳 .etc

のっけから蛇足  去年の春学期、大学の講義で各自がA4用紙一枚に定められたテーマに沿った文章(小説でも随筆でも詩でもなんでもいい)を書いてきて互いに批評しあう、み…

月食
1年前
2

虚空

 遺書みたいなタイトルで日記を書いていたことがあった。  始めたのは高三の初め頃だっただろうか。受験勉強に本腰を入れ始める周囲のペースを「すげーwww」と面白がる素…

月食
1年前
11

嘘日記2:転回

公園で野生のコウメ太夫に出会った。 コウメ太夫だと思ったら犬でした。 野生だと思ったらクローンでした。 公園だと思ったら廃墟でした。 世界だと思ったら虚構でした。 …

月食
2年前

嘘日記1 : 透過―ピラミッド

「やっぱ比喩ですよ」  頬杖をつきながら、のんびりした声で後輩がいう。 「比喩、ねえ」  俺ものんびりした声で応じる。  二限後の教室。俺は次週のコラムに書く内容を…

月食
2年前

訪問者

 車に積んできた荷物は、数回の移動だけで全て部屋に運び入れることができた。  ふう、と一息ついた由香は、手近な段ボールに手を付ける。何も書かずに封をしてしまった…

月食
2年前
1

2022年

 あけましておめでとうございます。大晦日に食べた年越しそばのコシが凄すぎて一度も切れませんでした。月食と申します。  なんかよう分からんうちに去年が終わりました…

月食
2年前

「不名誉な自己紹介」選手権

 自己紹介において、『コンビで言うなら「じゃない方」です』みたいな悲しい称号ってあるじゃないですか。今回は、そんな冴えない自己紹介に登場するような例えフレーズを…

月食
2年前
4

無自覚な善意

横にある「もっとも大事なこと」読んでたんですが、ええなあと思います。これ書いてる人、絶対やさしい。 というわけで、駄文出します。 そこまで充実してない自分の人生…

月食
2年前
1

note始めました

なんでこの時期に。年末やぞ。 ということでこんにちは、もしくはこんばんは、もしくはおはようございます。名前は思いつきでコロコロ変わると思うので、ちゃんと固まって…

月食
2年前
4

本心

 だいぶ前に書いた記事に「虚空」ってタイトルのものがあって、ありがたいことに僕史上最多の「スキ!」をいただいている。内容は鬱々とした自分語りで、それだけを見ればむしろ敬遠されそうな要素にも思えるが、改めて読み返してみるとめちゃくちゃ面白くて困る。読みやすい文章構成、卓越したワードセンス、我ながら「読ませる文章」だと思った。なんでだろうと考えてみると、すぐに答えが出た。

 マジで正直に書いたからだ

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早起きが三文の徳っていうより

 〈注意!〉
 本当の垂れ流しなのでマジで面白くない文章です。掲題の内容は最初の段落で終わります。

 早起きして飯を食ったら二度寝に入る生活がデフォになりそうで困ってるんですが、ふと掲題のようなことを考えました。つまるところ三文の徳をする人は起きたら寝ないんですよね。その時間を使ってその日の用意なり課題なり家事なりを片づけて、生活を維持している。不思議だね。こう書くと簡単にできそうなんですけど、

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2023年

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

いやもう三月なんだけど。
去年を振り返ってみると、なんか就職活動?とかいうよくわからないイベントが始まっていて、めんどいながらもそれなりに何かをやって、嫌なことだけじゃなく楽しいことも増えた一年でした。

去年の自分が出した一昨年の自己評価が3~4割だったけど、低すぎて笑う。ほんとに病んでたんでしょうね。とりあえず生き延びててよかっ

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五億年ボタン

※全然真面目な話じゃないのでそのつもりで。

 五億年ボタンって妖しい魅力があるじゃないですか。絶対押したくないけど、日常生きてる中で「もっと自由な時間があればなあ」とかスマホを弄りながら思うわけです。矛盾。
 時間の使い方が上手じゃない僕みたいな人にとっては、「自由な時間」を生み出すはもはや無理やり捏造するか精神世界に逃げ込むしかないわけで、だから五億年ボタンのこと考えてました。押したら絶対後悔

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『君たちはどう生きるか』感想の補足

 あのー、前回の感想についてなんですけど。昨日(今日?)映画見たあと終電がなくなってたせいで、新宿から歩いて帰る羽目になったんですよね。深夜三時に家に着いてへとへとになりながら感想を書いたので、なんか全体的にぽやぽやした文章になってる気がする。ただ、今さら長文を書いたところで本来の感想からかけ離れていきそうな気もするので、ちょっと補足だけしておきます(追記:結局こっちの感想もぽやぽやしてるので、前

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『君たちはどう生きるか』感想メモ

・考えさせられた。といっても陳腐な意味じゃなくて、感覚が前のめりになって少しでも多くの情報を読み取ろうと必死になっていた。つまり夢中になっていた。

・荒唐だが無稽ではないプロット。一歩間違えればパプリカと化していたであろう世界観の飛躍を、王道ど真ん中のストーリーがギリギリのラインで繋ぎとめて華麗なアクロバットに昇華させている。

・おかげで目と耳が忙しかった。ここまでの飛躍が許されたのは今までの

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こんばんは。今日もおつかれさまです。

この表題、なーんだ?
正解はnoteに一文も書いてないときに出てくるデフォルトのメッセージでした。優しくていいよね。僕もこうありたい。

というわけで、これをあなたにも同じメッセージを返したいと思います。
でもその前に。だいたい広いインターネットの砂漠でなんでこんなところに来たわけ? そんな目を引く文章じゃないし、タグはありふれたのばっかりだし、こんな辺鄙なところに来れた理由がまずもってわからない

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川柳 .etc

のっけから蛇足

 去年の春学期、大学の講義で各自がA4用紙一枚に定められたテーマに沿った文章(小説でも随筆でも詩でもなんでもいい)を書いてきて互いに批評しあう、みたいなのがあって、面白そうだったので履修した。
 
 正直、最初は俺の創作能力で他のパンピー共を蹴散らしてやろうみたいな野心があって、実際初めの2回くらいはその勢いでなんとかなったんですけど、逆にいえば勢いが持ったのは2回目までだった。

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虚空

 遺書みたいなタイトルで日記を書いていたことがあった。
 始めたのは高三の初め頃だっただろうか。受験勉強に本腰を入れ始める周囲のペースを「すげーwww」と面白がる素振りだけ見せて、一方では自分だけガキ臭いノリを引きずっている現状にひたすら苦しんでいた。
 
 何も受験だけが原因ではなかった。どんどん年相応の振舞いや身だしなみ、交友関係を獲得していくクラスメイトたちを前に、僕は指をくわえて見ているこ

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嘘日記2:転回

公園で野生のコウメ太夫に出会った。
コウメ太夫だと思ったら犬でした。
野生だと思ったらクローンでした。
公園だと思ったら廃墟でした。
世界だと思ったら虚構でした。
平和だと思ったら終わりでした。

嘘だと思ったら現実でした。

嘘日記1 : 透過―ピラミッド

「やっぱ比喩ですよ」
 頬杖をつきながら、のんびりした声で後輩がいう。
「比喩、ねえ」
 俺ものんびりした声で応じる。
 二限後の教室。俺は次週のコラムに書く内容を固めるべく、後輩と机を挟んで向かい合っていた。
 俺たちは「文章力を鍛える」みたいなテーマの自由講義を取っていて、今はそれが終わったところだ。
 「コラム」とは学生に課題として出される文章のことだ。この講義では、提出されたコラムについて

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訪問者

 車に積んできた荷物は、数回の移動だけで全て部屋に運び入れることができた。
 ふう、と一息ついた由香は、手近な段ボールに手を付ける。何も書かずに封をしてしまったので、どの箱に何が入っているのかすら分からなかった。とりあえず片っ端から開けてみるしかない。
 箱の側面、ぎざぎざしたガムテープの端に爪を当てる。カリカリとひっかく指先を眺めながら、親指の爪切らなきゃな、と数秒後には忘れることを考えていた。

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2022年

 あけましておめでとうございます。大晦日に食べた年越しそばのコシが凄すぎて一度も切れませんでした。月食と申します。

 なんかよう分からんうちに去年が終わりましたね。記憶があまり残ってないのですが、2021年なんて本当にあったんですか? 僕は相変わらずのぐうたらぶりで、年の暮れに始めたバイトで見事にクリスマスに駆り出されました。一年を通しての満足度としては 10段階の3か4くらいです。まあコロナと

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「不名誉な自己紹介」選手権

 自己紹介において、『コンビで言うなら「じゃない方」です』みたいな悲しい称号ってあるじゃないですか。今回は、そんな冴えない自己紹介に登場するような例えフレーズを思いつく限り挙げていきたいと思います。それではどうぞ。

〈例〉

・お笑いコンビの「じゃない方」

・異世界転生しない世界線のラノベ主人公

・ラブコメ序盤でヒロインのガードの固さを示すためだけに振られるモブ

・スーパーで、誰も手に取ら

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無自覚な善意

横にある「もっとも大事なこと」読んでたんですが、ええなあと思います。これ書いてる人、絶対やさしい。

というわけで、駄文出します。

そこまで充実してない自分の人生を振り返った時に、常に誰かの無自覚な善意に救われてきたなーと思う。本人にとっては何でもないことなんだろうけど、こっちにしてはビッグバン級の破壊力で、とんでもないビッグイベントで、絶対に忘れることができない。

小学校のとき迷子したり道端

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note始めました

note始めました

なんでこの時期に。年末やぞ。

ということでこんにちは、もしくはこんばんは、もしくはおはようございます。名前は思いつきでコロコロ変わると思うので、ちゃんと固まってから名乗ります。

軽く自己紹介をすると、もうすぐ成人する大学生です。必死にモラトリアムにしがみついてますが、崖から落ちるのも時間の問題です。読むことと書くことが好きで、何か自己顕示欲発散の場が欲しいと思っていたのですが、今日ようやく夢が

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