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とにかくひたすら映画について語る vol.2

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どうやらマガジンにはnote100記事しか保存できないらしいので、vol.2を作成しました。
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#EUフィルムデーズ

答えをもつ男

というキプロス映画を見た。その時エンディングでかかっていた曲がイタリアのアーティストCANOVAのvita socialeです。主人公ヴィクトラスの心象風景をとても良く表していると思いました。歌詞全然わからないけど。この動画もどなたかが映画を見て編集して作ったんだと思うんですが良いです。映画もボーイズラブ系ロードムービーだけどとても良かった。すごくオススメ。去年同じキプロス映画で「老人」ってのを見 もっとみる

ムーン、66の問い

というギリシャ映画を見た。しかしほとんど寝てしまい、映画の核となる部分を見ずに終わってしまったため、大変残念だったのだが、エンディングで流れたこの曲が、とはいえ映画の雰囲気にとてもマッチしていて、なんだか涙が出そうになったので忘れないためにも記録として残しておく。誰かこの映画のラスト、父と娘が一体どうだったのか教えてもらえますか。あのビデオ画像はアルテミスの幼い頃?

【cinema】検事、弁護人、父そして息子

【cinema】検事、弁護人、父そして息子

2017年52本目。EUフィルムデーズ9本目。ブルガリア映画🇧🇬(とあるけど、ブルガリアは出てこない。製作国の一つがあくまでブルガリアなだけの映画。多分監督がブルガリアの人)

オランダ・ハーグにある旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷。ボスニア紛争の司令官だった男の戦争犯罪を問う裁判で2人の法律家が相対峙する。弁護人ミハイルは、これまで被告人に対する告発をすべて退けてきた。一方、被告人の有罪を確

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【cinema】ヴォイチェフ

【cinema】ヴォイチェフ

2017年51本目。EUフィルムデーズ8本目。スロバキア映画🇸🇰

ヴォイチェフとは、この映画の主人公のおっさんの名前です。おじさん、じゃない。おっさんです。文字どおり。トップ画像の右側の彼です。

いわゆる中年の危機を迎えた男の日常を描いたアーバンコメディ。40代のヴォイチェフは妻を失い、家族とも没交渉、仕事もぱっとしなければ友達もいない。唯一の話し相手であるタクシーの運転手ラツォと共に

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【cinema】ナイトライフ

【cinema】ナイトライフ

2017年50本目。EUフィルムデーズ7本目。スロベニア映画🇸🇮

この衝撃的なトップ画を見てもらえたらわかるように、これをショッキングと呼ばずして何と呼ぼうか、という内容のこちら。

スロヴェニアの首都リュブリャナ。注目の訴訟で勝利を勝ち取ったばかりの高名な弁護士ミランが、血だらけになって倒れているところを発見される。身体中に犬が噛んだ跡があり、側には性具が転がっている。彼が生死の境をさ

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【cinema】クリスマスの伝説 4人の若き王たち

【cinema】クリスマスの伝説 4人の若き王たち

2017年49本目。EUフィルムデーズ6本目。ドイツ映画🇩🇪

クリスマス休暇を精神病院で過ごさなければならないララ、フェージャ、アレックス、ティモ、4人の若者たち。よりによってこの時期に引き合わされた彼らは、型破りな若い精神科医の下、多くの自由を与えられ、問題と向き合い、それぞれの時間を過ごす。クリスマス・イブ、4人は揃って病院を抜け出し、森の湖畔で静かな幸福を経験する。共に過ごす時間が

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【cinema】明日、戦争の後で

【cinema】明日、戦争の後で

2017年47本目。EUフィルムデーズ5本目。ルクセンブルク映画🇱🇺

人生で初めてルクセンブルクの映画を観ました。ルクセンブルクでは、オランダ語かフランス語を話すとなぜか勝手に思い込んでいたんですが(あ、それはベルギーだ)、ルクセンブルク語なんだね。全く聞きなれない言葉が飛び交って、混乱しました。

まず、この映画のテーマにとても興味があって。第二次大戦中、ナチス支配下にあった同国は、周辺国

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【cinema】善意の行方

【cinema】善意の行方

2017年46本目。EUフィルムデーズ4本目。オランダ映画🇳🇱

1888年、アムステルダム。自宅が街の開発計画で高級ホテル(ヴィクトリアホテル)の建設予定地にあることを知った頑固なバイオリン職人フェンデルは、貧しい泥炭採掘人ベネミン一家のアメリカ移住計画を手伝う従兄弟の薬剤師アニスとともにこれを逆手に取って一儲けしようと目論むが、気付かぬうちに危険と悲劇の泥沼に足を踏み入れる…。(公式サ

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【cinema】パティとの二十一夜

【cinema】パティとの二十一夜

2017年45本目。EUフィルムデーズ3本目。フランス映画🇫🇷

なんだ、この話。最初、以下のあらすじを読んで、普段そんなに映画を見ない友達に一緒に見ようと誘った。これなら大丈夫かもと。

盛夏。キャロリーヌは疎遠であった母が亡くなったとの報せを受け、パリから南仏の小さな村に赴く。母が遺した家に着くと、管理人のパティが出迎えてくれた。2人で散歩に出かけるが母の話もそこそこに、パティは自分

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【cinema】いつまでも一緒に

【cinema】いつまでも一緒に

2017年43本目。EUフィルムデーズ2本目。
リトアニア映画🇱🇹

両親と娘の一見普通の3人家族。同じ家で暮らしているのに、それぞれが自分の世界に住んでいるかのよう。外科医の母とB級映画のスタントマンとして長期間家を空ける父。ほとんどの時間を独りで過ごす娘は虚言癖がある。互いに理解し合おうという意志さえも感じられないこの家族の間で、他愛のない嘘が深い傷を生み、とある事件をきっかけに母は家

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【cinema】アイス・ドラゴン

【cinema】アイス・ドラゴン

2017年42本目。スウェーデン映画🇸🇪

京都文化博物館で今年は6/3から6/24まで催されたEUフィルムデーズ。2年前から行くようになって、とても楽しみにしている映画イベントの一つです。マイナーな映画を見る私でもお初にお目にかかるような国のものが上映されたりするので、それがとても楽しみで。今年初めて見たのはコチラでした。

大都市で育った11歳のミックは、犬を怖がり、ヘビメタとゾンビ映

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【cinema】ヴィクトリア

【cinema】ヴィクトリア

6月に見た映画なので、もう見た本人の記憶がおぼろげなんですが、ブルガリア映画です。

ヘソのない少女ヴィクトリアが主人公というすごくファンタジックにできているのに、痛烈に過去の共産政治を批判していて(バカにしていて)、ちょっとグロテスクなシーンも出てくるし、辛さ(からさ)の残る作品でした。また、これは激動の時代に生きた市井の人々の実話を基にしつつ、母と娘の三世代(祖母、母、孫娘)による壮大なメロド

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