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【アート】賢く「特定の文化」を嫌いになる方法

何かの文化が嫌いであっても、それを全部排除するのは「失敗の原因」です。

野菜が嫌いだからと、その野菜を食べやすく工夫しなければ、いずれ栄養が偏って病気になります。

どの文化にも「良い側面」と「悪い側面」があります。

その「良い側面」だけを抽出し、自分のものとして取り入れるのは、アンチとして最も賢い方法です。

「勝利したければ、敵を知れ」のことわざにもあるように、敵の戦術を学ぶことは、特に自分に利益をもたらすこともあります。

FPSなどの戦争ゲームでも、敵の武器を盗んで戦力を増強する戦略があるほどです。

例えば、私は、日本の音楽文化「ボカロ文化」が嫌いですが、以下の手順で、良い側面を自分のものにしています。

「ボカロ文化」の場合

  • 一度は全て受け入れる。

  • 「良い側面(良いと思った点)」と「悪い側面(嫌な点)」を確認する。

  • そこの「悪い側面」を排除する(ボカロ文化の場合は、「オカルト」や「エロティシズム」、「アイドル崇拝」の要素が私には嫌だったので、捨て去った)。

  • 残った要素を積極的に利用する(ボカロ文化の場合は、ボーカロイドそのものは「ソフトウェアの操作性」が良く、ニコニコ動画での「マーケティング」がしやすい歌声合成ソフトウェアで、「キャラクターの魅力」を引き出せるポテンシャルがあったため、その要素を利用する。思想的には「レーベルにとらわれない、インターネット文化の下での自由な表現」を「イエス・キリストの救いによって、罪の足かせから自由になるという喜びもボカロで表現できる」と再解釈する)。

これらの手順を踏んだ結果が以下となります(キャラクターは登場しません)。


ボカロではないですが、この方法を上手く取り入れたバンドがいます。

クリスチャン・ロック史において重要なバンドの一つ「ヒルソング(Hillsong)」です。

元々、「サタニズム(反キリスト・悪魔崇拝)」の要素の強かった「ロック・ミュージック」から、「良い側面」と「悪い側面」をうまく選別し、「良い側面」だけを「キリスト教の賛美歌」に取り入れ、多くの若年層の心を掴んだことで、現代化と大衆化に成功したバンドです。

一部私の主観が入りますが、以下に、その手順を説明します。

ロック・ミュージックの場合(ヒルソング)

  • 一度は全て受け入れる。

  • 「良い側面(良いと思った点)」と「悪い側面(嫌な点)」を確認する。

  • そこの「悪い側面」を排除する(ロックの場合は、「サタン」や「反キリスト」、「薬物(大麻・アシッド・サイケデリック)」の要素となる)。

  • 残った要素を積極的に利用する。(ロック文化の場合は、サウンド的には「エレキギター」に「ディストーション・エフェクター」を利用して「カッコよく」する。思想的には「反骨精神」を「悪(サタン)への反抗」へと再解釈する)。

これらの手順を踏んだ結果が以下となります。

(パンクロック風)

(ブリティッシュハードロック風)

(三拍子パンクロック風)

他にも、クリスチャン・ メタルの「スキレット(Skillet)」や、クリスチャン・ヒップホップの「レクレー(Lecrae)」も同じような手順を踏んでいます。

このように、文化から「善(良い点)」と「悪(悪い点)」を引き裂くことで、新たなアートの可能性が見えてくるのです。

結論「良いものは全部、自分のものにしろ」。


この考え方は、私の考えから来たものではなく、尊敬するRAPTさんのラジオから来たものです。

さらなるアートの可能性を追究したい方は、ぜひ「RAPTさんが人生と芸術と学問とこの世の諸々について語られるラジオ」をお聴きください。

あなたの芸術センスを向上させるきっかけとなれば幸いです。

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