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言葉帖

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出会った良い言葉は言葉帖というノートに集めています。私の好きな言葉たち。
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記事一覧

色彩雫の秋桜・躑躅・霧雨が廃盤と聞いて

色彩雫の秋桜・躑躅・霧雨が廃盤と聞いて

ごきげんよう、國枝志帆です。

恋の心のいと多く
手箱のうちに眠りたり

グールモン『夢の面影』

美しく可憐な言葉。
万年筆のインクで書くなら、
色彩雫の秋桜が合うかなと考えてました。

きれいなピンクのインクです。
廃盤になるそうですね。

廃盤になるのは
秋桜(こすもす)、
躑躅(つつじ)、
霧雨(きりさめ)の3色。

こちらの動画で
わかりやすく紹介されてました↓

「霧雨も廃盤になるの!

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柔らかな海のような空

柔らかな海のような空

ごきげんよう、國枝志帆です。

柔らかに打ち寄せる波みたいな
オレンジの空が撮れました。
今日の夕空です。

流れるまんま 流されたら
抗おうか 美しい鰭で
壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように

スピッツ『美しい鰭』

名前が志帆だからか、
海を連想するモチーフに惹かれます。

綺麗なので、
マガジンのサムネにしました。
これで何度も眺められます。

最後まで読んでくださって感謝します。

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震えているんじゃなくて奮い立っている

震えているんじゃなくて奮い立っている

ごきげんよう、國枝志帆です。

震えているんじゃなくて奮い立っているんだと
口角を上げろ わきまえなくていいよ

SUPER BEAVER『決心』

初めて聴いた時から
「なんてかっこいい歌詞だろう」と思ってます。

渋谷龍太さんの『都会のラクダ』を読んだら、
さらに響く言葉になりました。

SUPER BEAVERというバンドの歩みを
ボーカルの渋谷龍太さんが
ユーモアあふれる文体で綴られた本で

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大事なのは、重々しいことじゃない。微笑むだけでいい。
人は微笑みで報われる。人は微笑みで生かされる。命を捨ててもいい、と思うほどの微笑みさえあるのだ。

サン=テグジュペリ

とても好きな言葉。
読むたび、胸の中に鮮やかな花びらを伴った風が吹き抜けるような気持ちになります。

恋ひ恋ひて逢へる時だに
愛しき言尽くしてよ長くと思はば

「愛の永続はたった一つ、
愛しい(うるわしい)ことば」

歌/大伴坂上郎女
解説/ナカニシ先生の万葉こども塾

十年前、21歳の時に言葉帖に書いた言葉。今でも大好きな歌です。読むたび、胸がふんわりときめきます。

▶︎「いくつもの望みの道をたどってゆかれることです。一つ一つ、最後まで。それがあなたさまをご自分の真に欲すること、真の意志へと導いてくれるでしょう。」

ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』より[色のある死グラオーグラマーン]

グラオーグラマーンはかっこいい。この章が大好きです。

「このことわざをさいしょから全部いうとね、子ねこたち。『しあわせは香水のようなもの。人にふりかけると自分にも数滴かかる』っていうのよ」

あんびるやすこ『願いがかなうぽかぽか魔法』

素敵な言葉。このことわざが鍵となって展開し、魔法にかかったように心がぽかぽかする物語です。

言葉集めのためのノートが言葉帖です。本を読んでいて響いた言葉を書き留めています。今は八冊目。十代の頃から書いているので、「◯年前の今頃は何を書いたかな?」という風にアルバムみたいな楽しみ方もできます。

言葉帖まとめ(旧ブログ)
https://ameblo.jp/yomoukakou-takusan/entry-12694337032.html

▶︎まど・みちおさんのこの言葉を知ったとき、すごくしっくりきました。私が書いているのは詩ではなく小説ですが、なぜ書き続けるのかといったら、見えない何かに対して今日できることをした結果、文字になるからです。今日も命をつなげてくれている大きな何かに対して私が出せるもの、それが小説です。

だれに向かって書いているかと問われたら、それは、私を私として生かしてくれている何かに対してです。(中略)私の詩は、「今日はこのように生きました」っちゅう自然や宇宙にあてた報告なんだと思います。

まど・みちお『どんな小さなものでもみつめていると宇宙につながっている』▶︎

神の創造をはなれて
ものを見ることはできない、
自分もまた神に創られたのだから。

ゴフスタイン『画家』

言葉帖を開いたら、ゴフスタインの強い言葉と再会できました。ものを書く上でお守りにしたい言葉。ゴフスタインは本当にシンプル。どのページも一枚の葉のような美しさがあります。

▶︎ あんびるやすこさんの『魔法の庭の宝石のたまご』という本の中の言葉です。主人公には本質を見抜く力が備わっています。

夢を諦めたくなった時、大切なのはがむしゃらに頑張ることではなく、「その目的を思い出すこと」なのかもしれません。そしたら、本当に大切な想いだけが残るはず。

「夢をかなえる方法はひとつじゃない。しっぱいしても落ちこまないで、ほかの方法をさがせばいい」(中略)
「ここにかいてあるのは、魔女にしかできない魔法だらけ。でも、その魔法の目的は何かしら?おなじ目的にたどりつけるなら、魔法をつかわなくてもいいはずよ」

これはとてもいい言葉。▶︎

「ラベンダーは『いつもどおり』のなかにある『小さなしあわせ』や『自分のやるべきこと』を思いださせてくれるみたいだね」
「まるでむらさき色の魔法だわ」
 アンが、そんなステキなことをいいました。

あんびるやすこ『女王さまのむらさきの魔法』

ラベンダーの香りを改めて好きになれる本