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vol.1 出来の悪い娘の在宅介護【ALS(筋萎縮性側索硬化症)】
ALS?!病気ひとつしなかった母が?介護の仕事を20年ほどしている私が、3〜5年ほど前に介護をした母のことをポツポツ書いていきます。
2016年4月 母の体に異変が「なんかしゃべりにくんじゃけど、変じゃない?」それは、隣に住んでいる弟家族や娘やら、一緒にわいわい夕食を食べている時でした。2015年の年末に肺癌だった父が他界し、厳格だった父の看病で気が張っていたところから、急に一人になった母が気落
20年前介護職を選んだ理由
1.そんな仕事よくするねぇ20年前、その仕事が「介護」という名の仕事だとは知らなかった。今よりもっともっと知名度は低くく、今よりも「そんな仕事、よくするねぇ!」と言われていたように思う。私が初めて介護の仕事を間近で見たのは祖母が入院した病院だった。始めは世間で言われているように、「いわゆる3Kって言われることを進んでする仕事でしょ。そんな仕事よくするなぁ〜。大変だわ」と思っていた。
2.えっ?!
ひめと母からのバトンを胸に
「重度訪問介護との出会い」1.母からのバトン父が肺がんで他界し、その2年3ヶ月後の2018年3月15日に筋萎縮性側索硬化症(ALS)で母が他界し、自分の体の一部どころか、ほとんどを失ったように思えた。「もっと笑顔でいてあげればよかった」「同じALSの方と家族が笑顔でいられるように支援がしたい!」「ご家族が、一息つける時間を作りたい」という思いを胸に、ボランティアや在宅ヘルパーの募集がないかスマホで
もっとみるシンプルな明日のむかえ方
⬛︎めんどくさがり屋な私
こんにちは。高齢者介護と重度訪問介護を仕事にしている私がなんとなく書いているnoteです。
日々、運動をせねば!と思いつつ、ソファでゴロゴロ過ごしている私です。
#仕事以外はダラダラ人間
ところで、私は超〜めんどくさがり屋な人間です。悩む時間が嫌いなので、即決することが多いです。
そう聞くと「うわっ!すぐ騙されるヤツだ!」と思われそうですが、選択することより、選択し
vol.13 出来の悪い娘の在宅介護 【ALS(筋萎縮性側索硬化症)】
⬛︎最終章 エピローグ
2021年母が他界して3年が経ちました。
あれからもう3年も経ったんだなぁという思いです。
お母さんへお母さんがいなくなって庭の手入れをするようになり、時期がくれば、庭に柚子やレモンの実がなり、椿や桜、スイセン、ツツジ、紫陽花たちが次々に咲くことを知りました。
お父さんとお母さんが建てた家がこんなにも私たちを癒し慰めてくれることを知りました。
一度くらい、年末掃除を
vol.10 出来の悪い娘の在宅介護 【ALS(筋萎縮性側索硬化症)】
たくさんの人に支えてもらっています。①神経の伝達ってすごいわ2017年の5月頃には、座ることもできなくなり寝たきりになりました。
そして、困ったことに、自分の意思で1cm以上、口を開けることができなくなりました。自分の意思でというところが神経の伝達に障害が出るALSらしいですね。そうなんです、自分の意思とは無関係の反射的に起こる「あくび」のときは、めちゃめちゃ大きな口が開くんです。人間の神経の
vol.8 出来の悪い娘の在宅介護 【ALS(筋萎縮性側索硬化症)】
体が動かないということ①はあ〜寝不足だわ〜筋萎縮側索硬化症(ALS)は脳の中の筋肉を動かし運動を司る神経が障害される。手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんと痩せ、力がなくなり、次第に動かしにくくなる病気です。
進行速度や症状は人によって違います。
母の場合、手が思うように動かない、しゃべりにくいと言った症状から始まり、進行は速く2017年に入ってしばらくすると、手足は動かなくなり、
vol.6 出来の悪い娘の在宅介護 【ALS(筋萎縮性側索硬化症)】
胃ろう増設手術へ2016年10月の終わりに胃ろう増設の手術のために入院。訪問診療の主治医から、胃ろうをするのであれば、ある程度の嚥下機能と肺活量が維持できているうちに作っておく方がいいでしょうとの助言をいただき紹介してくださった病院に入院する。
上肢の動きにくさがあり、飲み込む力も低下してきてはいましたが、まだ刻んだ食事やミキサーにかけた食事を食べられる時期ではありました。でも、体力があるうちが