喫茶「時々、雨」

時々、雨が降る日々の中で。 そんな心に雨が降るエッセイ。

喫茶「時々、雨」

時々、雨が降る日々の中で。 そんな心に雨が降るエッセイ。

ストア

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    水出しコーヒー 4P

    「水出しコーヒー」 これからの季節、アイスコーヒーが必須になりますね!! 水出しコーヒーは、1リットルの水に一袋入れて、一晩待つだけ(約7〜8時間) 【内容】 60gのコーヒー袋が2袋入り×2 計4袋 これからの季節水出しコーヒーで是非乗り切ってくださいね!
    1,200円
    喫茶「時々、雨」
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    時々、雨ブレンド 200g

    時々、雨ブレンドは、厳選された豆を使用して丁寧に焙煎したコーヒー豆です。 香り高くて滑らかな味わいが特徴で、ほっと一息つく時間にぴったりの一杯を提供します。 疲れた時、心を満たすようなコーヒー体験を届けたいと考え、ブレンドしました。 豆には、雨の潤いともに成長した特別な香りがあります。 ほんのりと感じる甘みとまろやかな口当たりが、心地よいひとときを演出します。 この美味しいコーヒーが、あなたの日常をより素晴らしいものにしてくれますように。 ぜひ、心とカップに一滴の雨を加えて、特別なひと時を過ごしてください。 *保存方法 ・直射日光が当たらない ・酸素に極力触れない ・ニオイ移りしない場所で保存してください。 購入後1ヶ月以上保存したい場合は、冷蔵庫での保存をおすすめします。 【ブレンド内容】 ケニア・インドネシア.マンデリン・ブラジル.ショコラ 【焙煎度】 シティロースト
    1,500円
    喫茶「時々、雨」
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    ドリップバック5Pセット

    当店自慢のオリジナルブレンドドリップバック、6Pセットが新登場! 深い香りと濃厚な味わいで、一杯のコーヒータイムを贅沢なひとときに変えます。 そして、このドリップバックの魅力は、手軽さにあります。専用のフィルターに注ぐだけで、本格的な一杯を楽しめます。 いつでもどこでも本格的なコーヒーが飲めるので、出先やお仕事中のリラックスタイムにも最適です。 旅行やキャンプなどのアウトドアシーンでも、手軽に美味しいコーヒーを楽しむことができます。 ぜひ、ご自宅やオフィスで、特別なひとときを過ごしてみませんか? 贈り物にもぴったりな5Pセットで、大切な方への感謝やお祝いの気持ちを伝えてみてください。
    1,250円
    喫茶「時々、雨」

記事一覧

「あなたは変われないよ」その言葉が呪縛のように

憂鬱な夜は、ふとした瞬間に。 理由もなく、心が重たく感じられる時、静かな夜がその感情を引き立てる。 そんな時、どうしても過去を振り返る。 「あの時あぁしていれば」…

「もう死にたいわ」と呟いた。

喫茶店「時々、雨」を始めてしばらく経ったが、なかなか商売として上手くいかず、どうしたものかと悩んでいた。 そんな時、一人のおばあちゃんが店を訪れた。 彼女は杖をつ…

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無感動は、心の防御かもしれないね。

最近、音楽や言葉が何も響かなくなった。 かつて大好きだったバンドの曲も、小説や映画も、友達の言葉も心に届かない。 悩みもなく、苦しみも感じない。 ただただ生きるの…

この世界は苦味と甘みでできているのね

雨の日の喫茶店_____ 「私、雨が好きなの。」窓を覗きながら君は言った。 理由を尋ねると、君は「なんとなく」としか答えなかった。 その曖昧な返事が君らしく、僕は少し…

強い雨の日

雨に打たれて______ 強い雨に打たれると、全てがどうでもよくなる瞬間がある。 無力さが身に染みて、抵抗することもできない現実にただ身を委ねる。 その無力さは決して悪…

あの時"逃げて"よかった

あの時"逃げて"よかった______ 早いもので、5月で喫茶「時々、雨」を始めて2年が経ちました。 本当にあっという間の2年間でした。 何かを成し遂げたわけでも、特別な夢…

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「あなたは変われないよ」その言葉が呪縛のように

「あなたは変われないよ」その言葉が呪縛のように

憂鬱な夜は、ふとした瞬間に。
理由もなく、心が重たく感じられる時、静かな夜がその感情を引き立てる。
そんな時、どうしても過去を振り返る。
「あの時あぁしていれば」と思う。
けど、あの頃出て行った彼女が最後に言った
「あなたは変われないよ」
その言葉が呪縛のように。

「別れたいです」

家に帰ったら、テーブルの上に
それだけの置き手紙が置いてあった。
がらんとした部屋に、心臓が凍るような感覚を今で

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「もう死にたいわ」と呟いた。

「もう死にたいわ」と呟いた。

喫茶店「時々、雨」を始めてしばらく経ったが、なかなか商売として上手くいかず、どうしたものかと悩んでいた。
そんな時、一人のおばあちゃんが店を訪れた。
彼女は杖をつきながら、80代くらいに見える。

席につくなり、彼女は「ナポリタンはある?」と尋ねてきた。
僕はナポリタンを作り、お出しした。
彼女は信じられないスピードでそれを平らげ、「美味しいわ」「懐かしいわ」と微笑んでくれた。

食後、珈琲を飲み

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無感動は、心の防御かもしれないね。

無感動は、心の防御かもしれないね。

最近、音楽や言葉が何も響かなくなった。
かつて大好きだったバンドの曲も、小説や映画も、友達の言葉も心に届かない。
悩みもなく、苦しみも感じない。
ただただ生きるのが楽だと感じる。

では、この虚無感は一体何なのだろう?

そうした日々を送りながら、自分自身の内側で何かが変わっていくのを感じていた。
無関心や無感動が作り出す「楽」は、本当に楽なのだろうか?
全てが自分を通り抜けてどこかへ消えてしまう

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この世界は苦味と甘みでできているのね

この世界は苦味と甘みでできているのね

雨の日の喫茶店_____

「私、雨が好きなの。」窓を覗きながら君は言った。
理由を尋ねると、君は「なんとなく」としか答えなかった。
その曖昧な返事が君らしく、僕は少し微笑んだ。

喫茶店のテーブルに並んだ二つのカップ。
僕のカップはブラックコーヒー、君のカップには砂糖が二杯。
君はいつも
「この世界は苦味と甘みでできているのよ」と言っていた。
その言葉を聞くたびに、僕は少し胸が痛かった。

窓の

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強い雨の日

強い雨の日

雨に打たれて______

強い雨に打たれると、全てがどうでもよくなる瞬間がある。
無力さが身に染みて、抵抗することもできない現実にただ身を委ねる。
その無力さは決して悪い意味だけではなく、
むしろ自分の限界を認識させてくれる貴重な機会だ。
悩みやストレスに対しても、
どこかで少しバカらしく思えるようになる。

そして、良い意味で「どうでも良い」と感じられるのだ。

雨の中の現実逃避______

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あの時"逃げて"よかった

あの時"逃げて"よかった

あの時"逃げて"よかった______

早いもので、5月で喫茶「時々、雨」を始めて2年が経ちました。
本当にあっという間の2年間でした。
何かを成し遂げたわけでも、特別な夢が叶ったわけでもありません。
ただ、気がつけば2年という月日が流れていたのです。
僕がこの喫茶店「時々、雨」という居場所を作るまでの経緯を少しだけお話しさせてください。

2年前、僕は28歳で適応障害という心の病気と診断されまし

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