見出し画像

“ぽい漬け”3選。それっぽいお漬物お手軽再現レシピ

お漬け物は日本の食卓を彩る食文化のひとつ。四季それぞれの旬の野菜を使ったり、土地土地の素材で伝統的な作り方を受け継いでいたり、歴史が育てた味だと思います。

🍚自家製のお漬け物

ただ保存食的な一面もあるので、その準備も日数もけっこう大掛かりになるものも多いですよね。昔と違い、24時間営業のコンビニや遅くまで営業しているスーパーも当たり前になった今、できあいを買うことも簡単になり、自宅で本格的なお漬物を漬ける機会は減っているかもしれません。

でも“自家製のお漬物”というワード、なんだか響きませんか。もともと家庭料理で、しかも主役ではない。だからけっして派手なひと品ではありません。でもだからこその親しみがあります。

子どもの頃、お漬け物はいつも食卓に存在している定番でした。それこそメインが和食にかぎらず、中華であれ洋食であれ、ごはんのおともになにかしらのお漬物をポリポリ食べていた気がします。だから懐かしく、今でも食卓にあると嬉しかったり、ほっとしたり、ついついお箸がのびていきます。

🍚即席“ぽい漬け”3選

今回はそんな食卓の影のレギュラーお漬物を、手早く手軽に作れる即席スタイルで作ってみたお話です。

あくまでそれっぽい味を即席でアレンジ再現してみたというレシピなので、タイトルは“それっぽい漬けモノ”=“ぽい漬け”にしてみました。

❶ガリっぽいモノ

ガリといえばお寿司に欠かせないお漬物。

ほんのりピンクの色が彩りにもよく、甘酸っぱさとしょうがの爽やかな辛みが、アクセントになるひと品です。

🧂材料
・しょうが
・みりん
・酢
・梅干し

まずはしょうがを千切りにしてスタート。小さなボウルに水を張って15分ほど水にさらします。

ボウルの水を捨てて、よく絞ったしょうがに種をとって叩いた梅干し、お酢、みりんを合わせます。

よく和えたらできあがり。

すぐに食べても美味しいのですが、おすすめはひと晩ほど漬けてから。清潔な瓶に入れて冷蔵庫に入れておきます。

するとほら。ほんのりピンクに染まって、ガリっぽさ5割増しです。

❷柴漬けっぽいモノ

柴漬けは京都伝統のお漬物のひとつです。

夏野菜を塩と赤紫蘇で漬けたシンプルなお漬物ですが、素材へのこだわりの深さとたっぷりとかける手間が、あの味を生み出しているんですね。

今回はそんな柴漬けの風味を感じる、即席漬けを紹介します。

🧂材料
・きゅうり
・塩
・塩こぶ
・大葉
・梅干し
・みりん

きゅうりは縦に4等分してから、厚みを残して切り分けて、塩を振って30分ほど。

しっかり水気を絞ったきゅうりに、種をとって叩いた梅干し、千切りにした大葉と塩昆布を合わせて、みりんを入れます。

あとはよく混ぜるだけ。塩味はきゅうりに振った塩と塩昆布の塩を活かすので、和えるときは加えなくてOKです。

しばらくおいてなじませてから、いただきます。

塩を振って絞ったきゅうりって、ある程度厚みを残しておくと、薄切りとは違いパリパリした食感になって美味しいんですよね。

このレシピの柴漬けっぽさの決め手は大葉かなと思います。梅干しはレシピ的に必須なんですけど、そこに加わる大葉が、柴漬けの浅漬けみたいな印象を強めてくれてます。きゅうりと同様に水気を絞った茄子を使うのもおすすめです。

❸たくあんっぽいモノ

たくあんは数あるお漬物の中でも、トップクラスのメジャーアイテム。パリポリした食感がくせになりますよね。

子どもの頃ナンバー1に好きだったお漬物で、食卓に大鉢で置いてあると、そればっかり食べて叱られた記憶があるほどでした。もちろん今も大好きで、あるとついポリポリしちゃいます。

そんな人気のお漬物なので、バリエーションもいろいろ。

今回はそんな中から、かつお梅風味に仕立ててみます。

🧂材料
・大根の皮
・塩
・みりん
・梅干し
・かつおぶし

そして実はエコ系SDGsなひと品。メインになるのは煮物なんかを作るときに剥いた大根の皮です。大根の皮ってけっこう面白い素材なんですよね。

よく洗って千切りにして、塩を振って水気をよく絞ります。今回のレシピはお漬け物系なのでこの行程が大活躍してますね。

みりんと種をとって叩いた梅干し、かつおぶしを合わせます。梅干しも今回の助演賞もの。

あとはよく和えるだけ。

地味な感じですが、ひと口食べるとついついまたお箸が延びる、そんな小鉢です。なんといっても大根の皮のパリパリした食感が絶品。ほんと、たくあんを食べてるような感じです。

🍚作り続けたい存在

いまでは手軽に買えるお漬け物。でもやっぱり我が家の味があると、嬉しい気がします。時間と手間をかけた本格的なお漬け物づくりにはちょっと手が出せなくても、こんな感じの即席スタイルなら、食べたいときに食べたい分だけ、手早く作れて便利です。あとひと品ほしいときの小鉢にもお役立ち。

食卓の名バイプレイヤーとして、いつまでも作り続けたいなと思います。

🍝おまけの“ぽいモノ”

最後におまけのコーナー。

お漬け物じゃないけど、“ぽいモノ”仲間をひと品紹介します。

❹オマケ~ナポリタンっぽいモノ

ででーん。ナポリタン。

…ぽいモノです。

トケイヤKitchenの糖質オフメニューで活躍する素材といえば、もやしとえのき。もやしは中華麺系、えのきはパスタ系メニューの定番です。

今回はそんなパスタ系の究極形態。

えのきとピーマン、玉ねぎを炒めます。あればハムやベーコンを入れると、よりそれっぽくなります。

全体にしんなりしてきたらケチャップ、粉チーズ、タバスコを投入。

炒めながらよく味をからめます。

えのきのナポリタン風のできあがりです。

さすがにパスタをまったく入れないと、食感や満足度の違いがありますが、逆にハンバーグやフライの付け合わせにするのにはいい気がします。ごはんのおかずにもなるので、お弁当の隙間埋めにも活躍する“ぽいモノ”レシピです。

この記事が参加している募集

つくってみた

SDGsへの向き合い方

お読みいただきありがとうございます☺️いただいたサポートは新作メニュー作りに役立てさせていただきます🍴🙏