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システマ東京note

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システマ東京代表北川貴英が執筆するシステマ関連の随筆、ヒントなど。
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2020年3月の記事一覧

noteで学べるシステマ講座 第7回「やっぱりリラックスできない理由」

noteで学べるシステマ講座 第7回「やっぱりリラックスできない理由」

あなたはリラックスできません。

私もリラックスできません。

永遠にリラックスできません。

これは呪縛ではありません。むしろ気をらくにしてもらいたいのです。

前回は「リラックスする」という命令を脳は出すことができない、という方向から説明しました。

でもどんな手を使ってでも、やっぱりリラックスすることはできません。なぜこんなに「リラックスできない」ということを繰り返し言うのか。

それは「リ

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noteで学べるシステマ講座 第9回「失敗の活用ができれば恐れずに済む」

noteで学べるシステマ講座 第9回「失敗の活用ができれば恐れずに済む」

システマのトレーニングでは「回復」がとても大切な意味を持ちます。

プッシュアップなどのフィジカルトレーニング、プッシュ&ムーブやグラウンドファイトなどマーシャルアーツのワーク。

それらによって、負荷をかけたら、その後に必ず「回復」をする。

「回復」の練習はシステマ独特かも知れません。

体は強く緊張したあとに、その反動で深くリラックスするようにできています。その深いリラックス状態に至るまでじ

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noteで学べるシステマ講座 第10回「姿勢について」

noteで学べるシステマ講座 第10回「姿勢について」

正しい姿勢とは。

姿勢が正しいに越したことはありません。

呼吸、リラックス、姿勢、動き。システマ4原則の中にも含まれています。

では「正しい姿勢」とは何か。

この難しさは、「姿勢を正しく保とうとすると固まってしまう」という点にあります。姿勢を正しくしようとするあまりに、まっすぐ固まってしまうのです。先程の4原則は、全て同時に成立するものなので、「姿勢」と「リラックス」は両立するはずです。す

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noteで学べるシステマ講座 第11回「姿勢について2」

noteで学べるシステマ講座 第11回「姿勢について2」

姿勢についての続きです。

姿勢とは背骨に偏った負荷がかかることで、曲がってしまうもの。

だから背骨にかかる負荷をなくしていくことで、自ずと背骨はまっすぐになっていきます。

筋肉を固めて背骨をまっすぐにするのは、全筋肉を均一に硬直させて固定させる方法といえます。その場合、確かに外見上はまっすぐになりますが、背骨を固定するために大きなリソースを割かなくてはいけません。動きやすさや持久力といったも

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コーヒーの悪魔がいたら

マンガ「チェンソーマン」より。

「その名前が恐れられているものほど、悪魔自身の力も増すという」

コーヒーは怖いイメージがないから、『コーヒーの悪魔』がいたら弱いだろうね。

でも「車の悪魔」がいたらどうだろう…。

タイヤに轢かれて死ぬイメージがあるから強いかも。

もし「新型コロナの悪魔」がいたら。

いま、世界中から恐怖がなだれ込んで、どんどん強くなっているだろうね。

もしかすると「銃の

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ハイレベルな身体に触れる遍歴Part2 某武道編

ハイレベルな身体に触れる遍歴Part2 某武道編

某武道。

システマに似ているとしばしば言われる某武道。それについてなんの段位も持っていないのでおおっぴらに語ることはできない。ただ著名な先生には何名かお会いし、ご指導を賜ったこともある。その経験はやはり今に役立っているし、武道について理解を深めるうえでも大きな助けとなった。ただかなり踏み込んだ話になるので有料設定で。

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空白の一年のこと

空白の一年のこと

僕がミカエルからインストラクターに認定されたのが2008年。

今の活動母体となるシステマ東京を始めたのが2009年。

ここに1年のタイムラグがある。

インストラクター活動をしていなかった訳ではなくて、中島さんの動作術の会にお呼ばれしたり、朝日カルチャーセンターの講師をやったりなどしていた。外部団体主催の講座が主で、自分で練習会を主催することはなかった。

私が認定されたのは、棚からぼた餅のよ

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ハイレベルな身体に触れる遍歴Part1

ハイレベルな身体に触れる遍歴Part1

会いたいと思ったら、会いに行くアクションを始めている。

そうやっていろいろな人とお会いすることができた。

僕の場合は、ハイレベルな身体の持ち主。

ミカエル・リャブコという最高峰に会ってしまった今は以前ほどではないけれども、やはり「ハイレベルな身体」に触れてみたいという渇望はある。

実際に会い、触れる。

技を受ける。

そうやって学んだことは甚大だ。

最高峰がどんな風に体を扱っているのか

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システマ東京20200321「もたれかかりワーク」

北川フルレンジクラス。

もたれかかることで、バランスを理解するワーク。

一方がもう一方にコンタクトを試みる時、「よりかかりに行く」という関係性が生まれる。

それを明らかな形から徐々にライトな感じに。

そして軽いコンタクトから、ノンコンタクトへと。

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システマは逆さま

システマは逆さま

システマでは一般的なことが通用しない。

むしろ逆になる。

力感はいらない。何もない感覚。

ストレスは役に立つ。

マーシャルアーツはヒーリング。

能動的でなく受動的。

根本的なところからひっくり返さないといけない。

すると根本的に全否定するプロセスが必要になる。

そこにお付き合いいただける人こそが、頼もしいね。

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システマ東京赤坂クラス20200318北川ベーシック「ナイフと恐怖心と歩法」

本日は北川ベーシック。

3月後半はベーシックカリキュラム最後の「ナイフワーク」がテーマ。

本日は恐怖心とその反応をテーマに。

スイングしてくるナイフをすり抜ける。

同じワークを同じようにこなすのでも、ファンダメンタルな視点とテクニカルな視点ではまる中身が変わってくる。

その両方、さらにそのほかの視点も確保できるのがベスト。

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システマ東京20200317「クロージング・アズ・ア・ウェポン(衣服の武器化)」

クロージングアズアウェポン(以下CAW)以前、トロント本部でヴラディミアに学んだ内容。着衣を武器としてどのように使うか。着衣を前提としたエスケープ法と、着衣を武器兼防具として使う方法。

これらはテクニックを覚えるというより、考え方の基本を知って自分なりに応用発展させていく。

着衣の使い方は主に次の3つ。

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2020年3月16日赤坂クラス「末端ワーク 踏ん張らない利点」

2020年3月16日のシステマ東京赤坂クラス。北川セルフディフェンスクラス。

最初はナイフワークをやろうと思ったのだけど、途中で予定を変更。

やろうとしていたワークは足さばきなのだけど、それには足腰の踏ん張りを抜く必要があると感じたため。

ただ「足腰を踏ん張ってはいけない」というだけではいけない。そこに必然性があり、「ああ、踏ん張らないほうが楽に動けるんだな」と本人が納得するように導かないと

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システマーのための為替入門〜ルーブル円

システマをやってると、何かと身近に感じるロシア。

ロシアに行く人なら、ロシアの通貨「ルーブル」の変動が気になるところでしょう。最近は新型コロナに陰でこっそりと原油安が進行しています。それはロシアの通貨「ルーブル」にも大きな影響を与えています。

これがシステマーの皆さんとどう関連してくるのか。どう対処すればよいのか。

チャートからちょっと読み解いてみましょう。

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