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2023年 本ランキング

今年も残すところあとわずかとなりました。

みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

私はつい先日高熱を出して、まる2日寝込んでいました(笑)

コロナでもインフルでもなかったのですが、初日は何も食べたくない動きたくないで、どうなることかと思いました。

体調もぼちぼち回復してきて、年末年始の予定を楽しみにできるくらいの余裕を取り戻してきました。

さて、みなさんは今年どれだけの小説を読みましたでしょうか?

私は50冊ほど読むことができました。

1週間に1冊くらいのペースだったようです。

その中から独断と偏見で、面白かった本トップ5を紹介しようと思います!(自己満です!)

それではさっそく行ってみましょう!!

第5位「贖罪」(湊かなえ)

以前私の記事の中でも紹介させていただいたこの本がランクインです!

この本との出会いは、私の好きなYoutuberの動画に出演していた人がオススメしていたことでした。

ある事件で1人の女児が殺害されます。その現場に居合わせた4人の女児たちは、当時の様子を語るよう周囲から促されますが、なぜか誰も犯人の顔を鮮明に思い出すことはできません。そのまま彼女らは大人になっていきます。しかし、殺害された女児の母親は長い間犯人が見つからないことに納得がいきません。そして、当時現場にいた4人にこう言います。「あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい。」と。大人になるまでの間、4人の女子たちはこの言葉を胸に強く刻みながら生きることになります。そして、1人1人が違う形で罪の償いをするのですが…。

この作品は最高にドロドロしています。登場人物の誰1人としてハッピーエンドを迎えられた人はいないのではないかと感じさせられました。

繰り返される悲劇に言葉を失いますが、先が気になって仕方がありませんでした(笑)

誰かのひとことで、些細な行動で、1人の人生を大きく変えてしまうことがあります。それを強く感じた作品でした。

第4位「ホワイトカメリア」(MIYAMU)

本当は紹介したくなかったですが、とても面白かったので乗せずにはいられない!

この本との出会いは、書店での衝動買いでした。

本の表紙を見た瞬間、「これ絶対面白いやつだ…!」と電流が走りました。

とってもオシャレな大人の恋愛小説です。6人の男女たちの恋模様。登場人物全員がカッコよくて可愛いです。学生時代の甘々で青すぎる恋愛とは異なり、あるbarを中心に物語が展開していきます。ラストは予想外すぎる衝撃…!

セリフも洗練されていて、本から伝わる雰囲気が好きでした。読んだ後は自分もオシャレしてbarに足を運びたくなるような、そんな作品です。

第3位「楽園のカンヴァス」(原田マハ)

名画の見方が180度変わる気がしました!

この作品との出会いは、「本日は、お日柄もよく」という原田マハさんの別の作品を読んだことでした。この本を読んで、原田マハさんにハマってしまったのです!
こんな作品を書くことができるなんて絶対他の本もおもしろいに決まってると思い、代表作をネットで調べたところ出てきたのが「楽園のカンヴァス」でした。

ルソー研究の第一人者である「ティム・ブラウン」と「早川織絵」はある日、スイスの大豪邸に招かれます。そこで見たのはルソーの名作「夢」によく似た絵(「夢をみた」)でした。しかし、この作品は本物か偽物かはわからない状態であり、その判定を2人に託すというのです。名画の持ち主はより正しい判断をした者に、後に伝説となるかもしれない「夢をみた」の所有権を譲渡すると告げます。リミットは7日間、極秘に集められたはずの2人でしたが、どちらの背後にも大物の姿と怪しい影があり…!

この作品を読んで、原田マハさんにズブズブにハマってしまいました。今は早く他の作品も読みたくて仕方ありません。

美術史とミステリーというジャンルはこれまでほとんど読んだことがありませんでした。そこに新鮮さを強く感じたということもありますが、何といっても読みやすく面白いです。

この本のあらすじを初めて読んだときは、ルソーだ?名画だ?全然疎すぎでわからん、本当にベストセラーなのか?と疑っていました。

しかし、読み始めたらもう止まりません。物語の中にもう1つの物語があるのですが、それも面白くて続編が欲しいくらいでした。

美術には全く興味はなく、名画や画家についても全く無知でしたが、少し関心を持つことができました。

夢をみた、ルソーでついつい検索してしまいましたね(笑)

第2位「逆ソクラテス」(伊坂幸太郎)

今年一番オススメした作品!

この作品との出会いは、姉からの紹介でした。私よりもずっと読書家で尊敬する姉のオススメは問答無用で購入してしまいます(笑)

この本の特徴は何といっても「視点が小学生にあてられていること」でしたね(笑) 小説の物語の主人公といったら、高校生や社会人を想像する人が多いのではないでしょうか。しかし、この作品には主人公が小学生の短編が全5作収録されています。

最もみなさんが気になる点は「逆ソクラテスってどういう意味?」ということだと思います。

ソクラテスは聞いたことがあるけど、それの逆って…。私も読むまではこのよう思っていました(笑)

そもそも歴史弱者の私は、ソクラテスさんについてもほぼ全くと言っていいほど何も知らなかったのでソクラテスについて調べてみました。

どうやらソクラテスさんは、古代ギリシアの哲学者さんのようです。

ソクラテスさんの記事ではないので、より詳しい話は割愛します(笑)

そんなソクラテスさんはある名言を残したそうです。

それは「自分は何も知らないということを知っているだけで、自分はマシだ」というものです。

つまり逆ソクラテスとは「何でも知っていると思いんでいる人」ということになります。

ここまでくると、おお…!なんとなくわかってきたぞ…!という人も増えたのではないでしょうか。

これがテーマの小説です。

作中には何でも知っていると思いこんでいる人物(大人)と、その決めつけに抗う小学生が出てきます。

この2方向からの思惑と感情のぶつかり合いがたまりません!

私自身、大人サイドの人間になりますので、大人の視点から考えることもできますし、主人公が小学生なので、小学生サイドから物語を進めることもできます。

とても面白い…!!!!!

中でも好きな作品は「スロウではない」です。

小学5年生の運動会のリレーを舞台に起こる物語です。

内容がめちゃくちゃ好きだったことはもちろんなのですが、リレー本番のシーンには鳥肌が立ちっぱなしでした。

リレー本番の緊張感と、追いつけるか、追い越すか、アクシデントは起きないか、走っている本人の感情と周りの見え方、全てを完璧に想像することができて、実際にその場でリレーを見ているような感覚になれました。

何か面白い小説教えて~と友人に言われて、今年一番名前を出した本だと思います。

第1位「サクラサク、サクラチル」(辻堂ゆめ)

栄えある第1位!

満を持して受験青春ミステリー(笑)

この作品との出会いは、本紹介系Youtuberさんの投稿を見たことでした。
「受験」「貧困」「復讐」このキーワードに敏感な私は興味津々になりました。

主人公は2人、地獄すぎるくらい教育熱心な家庭環境で育ち、東大合格だけを子供の価値として見出す親に虐待される男子高校生の僕は、成績が下がれば暴力を振るわれるし、受験勉強のためだからと家には監禁されていました。彼には姉がいたのですが、その姉に対しても当然、親は同じような環境を作り上げていました。しかし、姉は東大受験に失敗し、引きこもりとなってしまいます。そんな自分の家庭は「おかしい」とある女の子に気づかされます。ろくに働かない親の元に生まれ育ち、貧困家庭で放置され学校でも浮いている彼女。徐々にお互いの環境のことを知り、意気投合した2人の復讐計画は見事なものです。受験の結末やいかに…。

元々教育業界に浸かっていた私にはとても響きました。

受験の過酷さを思い出させてくれましたし、女子生徒からは自分が学生時代に研究していた分野とリンクするものがあり、感情移入してしまいました。

このどうしようもないほどにクソな親達をどのようにして撃退していくのか、2人はどんな形の幸せを追い求めていくのか。復讐=殺害も脳裏にちらつきつつ、ハラハラドキドキしながら読み進めました!


ランキングは以上になります!!

いかがでしたでしょうか?

読んだことある作品はありましたか?

あるいは、読みたくなった!なんて作品があったら嬉しいですね!

来年もたくさん小説を読みたいです!!







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