「仕事命!」ではない女性はどうしたらよいのか?

今の時代、ジェンダーフリーが良いとされているため、男性も、「仕事命!」である必要はない。しかし、女性の場合は、どうしても妊娠というハンディキャップがあるので、余計に「仕事命!」という生き方はしづらい。子供が一人ならば大丈夫だろうが、子供が3人いて総合職としてバリバリ働くのは厳しい。しかし、令和の現代は、一般職として働く選択肢はほぼ無くなった。商社も金融も、一般職を廃止しつつあるからだ。女性も、男性と同じように働くことが社会として「当然」のようになりつつあるのだ。非正規雇用という仕組みの導入で、男性も工場労働者が期間工などで代替され、割を食った。しかし、女性も、今までは一般職だったのが、派遣や契約などの非正規雇用に代替され、相当な割を食ったと考えられる。しかも、最近の東大京大一橋大早慶あたりの若いエリートは、「パワーカップル」の結婚を重視しており、年収の低い女性は眼中にない傾向にあるらしい。そのため、「仕事命!」ではない女性は非常に選択肢が少ない、厳しい時代になったと思う。

一般職の雇用が激減していることは、「ゆとり世代のしんがり」さんが書かれているので、引用したい。

1.一般職・エリア総合職採用の縮小

メガバンク、損保、総合商社は、2017年入社まで大量に一般職・エリア総合職を採用していた。
18年入社から、メガバンクが採用人数を減らし、続いて損保も減らした。総合商社にいたっては、三菱商事(20年入社より)、三井物産(24年入社)、住友商事(21年入社)が一般職採用を廃止した。

たった数年で、一般職採用の枠が一気に削減された。もはや、一般職入社→30才頃に寿退社→専業orパート主婦というキャリアが珍しくなった。

削減の影響を受けるのは、主に女子学生でしょう。女子も総合職を希望して就活せざる負えなくなった。
仕事へのコミットメントに重きを置いていない人には地獄のような状況。
現在の20代は、男子、女子関係なく、一億総総合職世代として、就活やビジネスで競争しなければならない状況です。

ゆとり世代のしんがりさんブログ記事

一般職の雇用が減り、かといって総合職でやっていくのも厳しい・・・そうなると、頼みの綱は「手に職」である。看護師・薬剤師・公認会計士などの資格専門職や、SAPやAWSなどのIT専門職であれば、年収を妥協すれば(年収500万円程度)、いくらでも働き先はあるだろう(ただし、都内の話。地方だと年収300~400万円まで妥協しないと働き口はないかもしれない)。

ただし、これにも難しい点がある。実は、薬剤師のような資格専門職であっても、リスキリングは必須だ。というのも、求職期間中に新薬や薬機法の改正などがあると、それを知っていないと職場で迷惑をかけることがある。やさしい温かい職場であれば丁寧に教えてくれるかもしれないが、全員が優しい同僚ばかりとは限らないのだ。ITなんかは完全にそうだ。SAP S/4など最新の知識にアップデートできていないと、邪魔者扱いされる危険性すらある。

もしくは、工事現場や大工、電気技術者などもありだと思う。非常に人手不足なので、知識と体力があれば何とかなるだろう。ただ、夏場は暑いし、冬場は寒いし、かなり厳しい仕事である。求人倍率は低い(というか歓迎される)が、仕事に耐えられるかは別物だ。

女性が、子育てと、働くことを両立するのは非常に難しい時代になった。かといって、専業主婦というのは、今の時代は「時代遅れ」とみなされ、婚活でも非常に厳しい目で(白い目で)みられてしまう。女性の生き方は、令和の今は、本当に悩ましいのだ。

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