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生き方

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2021年4月の記事一覧

はじめての哲学 私の物語

はじめての哲学 私の物語

 人間は、他人や自分に対して物語ることによって、自分自身の世界像を確認しているようなのです。

 私の物語は、どこかに正しい物語があってその生き方を求めてしまいがちです。そうではなく、どういう考え方をすればいい生き方ができるかと発想することが大切。そして自分を否定するような考え方はしないこと。私は何がしたいのか自分によく尋ねてみれば、何か曖昧だった私の物語もはっきりしてくるかもしれません。

参考

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はじめての哲学 自分探し?

はじめての哲学 自分探し?

 養老孟子 「自分」の壁 では人生には世界の基準、物差しがあるべきなのにそれが揺らいでしまっているとあります。

 人間というのは一人一人がそれぞれの世界像をもっています。その世界像に方向づけられて生きているので、自分の世界像が危機に瀕したときそれを見直す必要にせまられます。このときに役立つのが哲学ではないかと思います。

 私とは何かについて他人や自分に対して物語る場面で私たちは自分の世界像をつ

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独学のすすめ 独学大全

独学のすすめ 独学大全

今日は独学についてのつぶやきです。

 「独学大全」 読書猿 著によれば、どのように学ぶかよりも何を学ぶかが大事だし、何を学ぶかよりも学び続けるか否かの方が重大だ。とあります。継続することができなければ学びは進みません。

 私の考えでは学びの下地は読書ではないかと思います。私も読書するのは苦手で、本を読むようになったのはここ10年くらいです。短編小説や実用書などの短いものから始めたように思います

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自分の壁

自分の壁

「神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はない。」 池江璃花子

 神様は乗り越えられない試練は与えないし、乗り越えるために助けてくれるのだろうか。ふつうは不安になります。壁は自分自身が作ったものであり、それは自分の力できっと乗り越えることができるはずだ。というふうに考えたのかもしれません。私もこんな強い精神力を養いたいものです。

 私たち凡人は自分で高い壁を勝手に築いて

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はじめての哲学 哲学とは

はじめての哲学 哲学とは

哲学とはといっても初心者の私にはちょっと難しいので、西研さんの「集中講義これが哲学!」にそって考えてみました。

哲学とは、考えの普遍性をめざすゲームである。

「哲学とは、理詰めで考えを述べあうことによって、互いの考え(世界像や物語)を普遍性のあるものに鍛えていこうとする、一種のゲームである」

と定義されています。普遍性のある考え方というのは互いが納得しうるような、より強くより深い考え方のこと

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ブッダのことば 犀の角

ブッダのことば 犀の角

35.あらゆる生きものに対して暴力を加えることなく、あらゆる生きもののいずれをも悩ますことなく、また子を欲するなかれ。況(いわ)んや朋友をや。犀の角のようにただ独り歩め。

インドのサイは単独で行動するそうです。角は一つで柔らかいため闘いに使うこともできないようです。物静かにのっしのっしと歩くサイの姿が修行僧の姿とうまく重なってとても素敵な言葉です。

出典「ブッダのことば スッタニパータ」 中村

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ブッダのことば 慈しみ

ブッダのことば 慈しみ

数多くの仏教の経典の中で、スッタニパータはもっとも古い経典の一つです。そのため後世の経典に見られるような煩雑で難解な教理はありません。ひとりの人間として生きる道が語られています。教祖であるとか宗教だとかいうことなしに、一人の人間として思想家として私淑するひとりです。

スッタニパータの慈しみからのことばです。

143 究極の理想に通じた人が、この平安の境地に達してなすべきことは、次のとおりである

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わたしたちは星屑のかけらでできている

わたしたちは星屑のかけらでできている

天文学者のカール・セーガンはこんなことを述べています。

水素を別にすれば、人体を作っているすべての原子は、血の中の鉄にしろ、骨をつくるカルシウムにしろ、脳の中の炭素にしろ、何千光年もかなたの赤色巨星のなかで、何億年も昔に作られたものなのだ。

「われわれは星屑でできている」というのは、私のお気に入りのセリフである。

「人はなぜエセ科学に騙されるのか(上)」 カール・セーガン

このはてしない宇

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