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「Life is A Will」ストーリー感想──価値・輪郭・名前
ちとせと千夜の供給が急激に増えて嬉しい悲鳴をあげているところですが、ひとまず「Life is A Will」が非常に良かったので安心しています。
デレステのストーリーコミュ第79話の感想です。
ネタバレを含みます
このコミュについて語りたいことはたくさんある。千夜の過去が明確に説明されたこともそうだし、幼いころのちとせと千夜の姿が描かれたことや、千夜の長年のわだかまりが解消に向けて前進
『Fantasia for the Girls』イベ感想──必ず終わりが来るものについて
ここまでやるのか。
FftGのイベコミュは素晴らしかった。感心もしたし、驚きもした。これほどストレートでセンシティブなテーマに踏み込んでくるというのはなかなかできないことだし、それだけのことをやる意味があった。
FftGは、「必ず終わるとわかっている世界をどうやって生きていくか」という話だ。それはゲームの供給の話でもあるし、フィクションの限界の話でもあるし、わたしたちの人生の話でもある。
ブルアカ『対策委員会』3章感想──小鳥遊ホシノの長いお別れ
ブルーアーカイブのメインストーリーアビドス対策委員会編第3章(夢が残した足跡)の感想です。全面的にネタバレを含みます。
素晴らしかった。序盤は債権者組合の仕組みがよくわからん!とか契約書どうなってんだ?とか文句を言いつつ読んでいたが、途中からそういう細かいことがどうでも良くなってくる展開になり、ヒナ参戦後はずっと最高な瞬間が更新され続けていた。圧倒的な熱量と演出でねじ伏せてくる気迫があった。
ブルアカ『-ive aLIVE!』感想──放課後スイーツ部の距離感
ブルーアーカイブのイベント「-ive aLIVE!」の感想です。同イベントの他に、イベント「甘い秘密と銃撃戦」や関係人物の絆ストーリー等の内容に触れています。
ふだんはイベントの感想を書いたりしないんだけど、今回ばかりは興奮醒めやらぬという感じで書いている。それくらい良かった。
前回の放課後スイーツ部イベント「甘い秘密と銃撃戦」はブルアカのイベント全体のなかでもトップクラスに好きな話で、「
ドルフロ『慢性虚脱』感想──創造力とは何か
ドールズフロントラインの大型イベントシナリオ『慢性虚脱』の感想です。
ネタバレを含みます。
やたら長い回想パート、しかも記憶が改竄されているからどこまでほんとうなのかよくわからないという非常にトリッキーな話でいろいろ困惑させられたが、話としてはあるべきところに収まったように思う。アンジェの話というよりは、パラデウス側の内在論理が見えてきた話という印象が強い。
また、ドルフロがずっと追求し
ブルアカ『百花繚乱編』1章感想──物語る行為の裏と表
ブルーアーカイブのメインストーリー百花繚乱編第1章(いつかの芽吹きを待ち侘びて)の感想です。あまり整理できていないので取り留めない感じになっています。
ネタバレを含みます。
物語る行為について
物語というのは基本的にフィクションだけど、物語るという行為は必ずしも虚構のみを対象にしていない。つまり、まったくの嘘八百を物語ることも可能だし、現実に起こった出来事を物語ることも可能だ。
ドルフロ『縦軸歪曲』感想──名付けという”ごっこ遊び”
ドールズフロントラインの大型イベント『縦軸歪曲』のネタバレを含む感想です。
指揮官とグリフィンはほぼ登場せず、ほとんどの登場人物が初登場という異色のイベント。マフィアの内部抗争の話とか、孤児とロボットの話とかもうなんのゲームなのかよくわからなくなってきたが、終わってみるとまあなんか良かったかなくらいのところに落ち着いた。
汚染地域を通過する列車の中で事件が起きるというシチュエーションが良く
アニメ『アイドルマスターシンデレラガールズU149』感想──原作の新たな切り口
U149のアニメはとにかく手が込んでいた。リッチな画面づくりと大量の新曲など、原作からのファンたちの期待に十分応えてくれる質量だった。12話まで駆け抜けた今は感無量で、U149という作品が永久に続いてほしいというただひたすらそういう気分になっている。
一方で、個人的には10話くらいまで、このアニメ版をどういうスタンスで見れば良いのか掴みきれていなかった。
周知のこととして、U149はアニメ
ドルフロ『静止点』感想──いちおう一区切り?
ドールズフロントラインの大型イベントシナリオ『静止点』の感想です。
ネタバレを含みます。
どこへともなく姿を消したパラデウスを追って、指揮官とシュタージは謎に包まれた「死海」に戦術人形を派兵し、アンジェを救出するためのアエネアス作戦を決行する。過去に類を見ない苛烈な戦いが幕を開ける──。
今回は戦闘シーンがほとんどなのでストーリーはあまり進まなかったが、ウィリアム周りの話が思わせぶりに