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2016年8月の記事一覧
中島 輝 克服のヒストリー 17
「0か100」思考で行動してしまう
話は高校時代に戻ります。
そのころ、私は円形脱毛を繰り返していました。
困ったことに、私の場合は、
突然一気に髪が抜け落ちてしまうパターンです。
朝、シャンプーをするとき目を閉じて下を向きます。
目を閉じますから当然暗闇になります。
そうすると、突然、両親や生育環境に対しての
怒りが湧き出してくるのです。
中島輝 克服のヒストリー 16
ママは中学生のときに現れて以来、私の家業を手伝ってくれ、
一緒に働くことができました。
私が毎年、必ず母の日カーネーションを贈ると喜んでくれました。
しかし、不幸は再び訪れました。
私は30代半ばのころ、パパとママの夫婦が突然いなくなったのです。
親子2代に渡って失踪したことについて、ママは自分を責め、悔やみました。
しばらくして、ママは表に出
中島輝 克服のヒストリー15
パパとママは東京都内の4畳半のアパートで隠れるように
ひっそりと暮らし、パパは必死で都内の道を覚えタクシーの運転手になり、
ママは内職の仕事をしていたそうです。
その当時のパパとママの生きる希望は、私でした。
コツコツと借金を返しながら、4畳半のアパートの壁という壁中に、
私の写真、私が着ていた服、私が遊んでいたおもちゃ、私が描いた絵を
飾って、それを希望に何年
中島輝 克服のヒストリー 14
闇の裏には必ず光がある
精神状態が悪化していくなか、
夜逃げしたい「ママ」が、突然私の前に現れました。
あんなに思い焦がれたママ。
「てるくん、覚えてる?ごめん、ごめん」
でも、私はママを避け、逃げるように部屋に入っていきました。
どうしていいかわからず、混乱していたのです。
そして、部屋の中に入り、布団に顔を押しつけて慟哭しました。
中島輝の克服のヒストリー 6
しかし、そんな日々は長続きしませんでした。
幼稚園の年長のころ、喜び勇んでパパとママの家に帰ったある日のこと。
家の前にたくさんの人がいて、怒号が飛び交っていました。
よく分からないけれど、何かよくないことが起きてる。
とてつもない不安に襲われました。
怖いけれど、大人の股下をかきわけながら、家の前に行くと、
すべての扉が開いていました。