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テニス上達メモ021.まさか「箸置き」ひとつで人生が好転するとは(時間もお金も余る!)

▶モグモグしながら箸が伸びていない?


拙著『集中力のトレーニングBOOK』では、「口の中におかずがあるうちに、次のおかずへ箸が伸びたらアウト!」と、口酸っぱくお伝えしました。
 
逆もまた真なり。
 
口の中におかずがあるうちに、次のおかずへ箸が伸びないように「箸置き」を利用すれば、「セーフ!」となりやすいでしょう
 
箸を箸置きに下ろしてしまいさえすれば、次のおかずへ、食指を動かしようがありません。
 
すると口の中にあるおかずの味や硬さや粘り具合などについて、咀嚼するにつれ、変化にありありと気づけるようになります。
 
大げさな話ではありません。
 
これが取りも直さず「集中」であり、「集中力のトレーニング」そのものです

▶その一口が「マインドフルネス」


口の中に入れた時には固形だったおかずが、咀嚼するにつれ液状化し、味も硬さも粘り具合なども、どんどん変わっていきます。
 
諸行無常を体感するのです。
 
咀嚼音も温感覚も、みるみる変化していきます。
 
30回くらい噛んでいると、あえてゴクリと飲み込まなくても、唾液が喉に落ちるがごとく、ごく自然にスッと嚥下されます。
 
この嚥下される瞬間にも、「今、飲み込んだ!」と気づきを向けることができます。
 
マインドフルネスでもあるということです
 

▶その一口に「ものすごい情報量」がある


単に「美味しい、不味い」だけではありません。
 
この一品をいただく過程に、「ものすごい情報量」があります。
 
忙しい現代人の多くが、食事中に、ほとんど味わえていません。
 
何か考え事をしながら、ぼんやりと味わっている。
 
先述したとおり、口の中にまだ固形のおかずがあるうちに、十分咀嚼もせず、次のおかずへ箸が伸びてしまうのです。
  

▶「箸置き」ひとつで「一石五鳥」の効果あり


なので「箸置き」を利用。
 
箸や茶碗、コップを一口ごとにテーブルに置きます。
 
「箸置き」の用意がなければ、渡し箸にならないよう、箸は小皿のふちに立てかけるなどすれば許容範囲ではないでしょうか(マナーについては詳しくないので悪しからず……。ただ、目上の人と食事するときは、箸を持ったまま話したりするとNGらしいです)。
 
「箸置き」を利用すれば、1.より美味しく味わえますし、2.集中力もトレーニングできます。
 
なおかつ3.所作が自他に対して美しく映るし、4.丁寧な暮らしで食卓が彩られ、5.食べすぎ・飲みすぎることもないとあって、なんと「一石五鳥」です!

▶「非日常体験」を楽しみたい裏側で


資本主義社会では多くの人が、たくさんのお金と時間をかけて「非日常体験」を求めますが、非日常体験を求めれば求めるほど、相対的にこのような「日常体験」がつまらなく感じます。
 
集中力が伴えば、お金も時間もかけなくても「日常体験」で十分満足
 
逆に言えば、日常体験に面白みを見出だせないから、非日常へ逃げ込まざるを得なくなっているのではないでしょうか?
 
しかし集中すれば、食事に限らず敬遠されがちな掃除や皿洗いが、「極上のエンターテインメント」になるのです。

▶カラオケで歌いまくるのが「リア充」か?


皿洗いは水遊び。
 
水の冷感、流感、流音、あるいは食器がカチャカチャとぶつかり合う音を楽しむ感覚遊びです。
 
洗った食器が乾くようにレイアウトを工夫し、崩れないように積み上げるのは、ブロック遊びです。
 
目や耳や肌などの、五感を通じてリアルな感覚に充たされるから、略して「リア充」
 
リア充とは何も、友だちとカラオケに行って歌いまくるばかりではありません。
 
カラオケに行っても「あの子よりも」「私のほうが」などと頭の中で考え事ばかりしていたら、バーチャルに人生が乗っ取られて空洞化するのです。
 

▶「自己効力感」と「自己肯定感」


集中すればお金も時間もかけなくても、「日常体験」で十分満足できます。

そうすると、お金も時間も余り始めます
 
また掃除や皿洗いが「私には楽しくできる」と思える「自己効力感」を得ます。
 
やがて心身ともに余裕ができ、「自分は自分。まぁ大丈夫だろう」という「自己肯定感」の回復にも寄与するでしょう。

日常生活を淡々と送れるから、生きる中で日々受けるさまざまな衝撃的な出来事からの回復が図れます

▶集中すれば、家事も仕事も「遊び感覚」


いわんや集中力を使いこなせば、家事だけではなく忌避されがちな仕事さえ、ゲームや遊び感覚になります。
 
ゲームや遊び感覚になると、さらに面白みが増して集中力が高まる好循環が、人生を席巻するのです。
 
仕事をしている最中のプロセスが充実するほか、成果物の仕上がりも良くなるに違いありません
 

▶「箸置きひとつ」が人生が変わる壮大な物語


本稿を書き始めたときには、まさかこんな壮大な物語になるとは思っていませんでした。
 
単に「日常生活で“美味しく”できる集中力のトレーニング法」として、ご紹介するつもりでした。
 
それがまさか「箸置き」ひとつで、人生が好転するとは!

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