マガジンのカバー画像

PERFECT DAYS 集めてみよ

60
日日是好日でありたい私。幸せなことを集めてみよ。
運営しているクリエイター

2024年5月の記事一覧

[エッセイ] 棘だらけの枝の赤い実

[エッセイ] 棘だらけの枝の赤い実

蝉の抜け殻も、ぬいぐるみみたいに綿を詰めればちゃんと動く

それから、起動するためのエンジンを詰めればちゃんと動く

死んでいるのか、生きているのか?
そんな疑問はいつまでも消すことは出来なくとも存在はしているし
エンジンは好調だ

肉のないすき焼き

主食のない食事

パンのないサンドイッチ

あるべきものがない人生を生きてきた私は蝉の抜け殻

殻だけで動く奇跡の人と言ってもいいかな?

そんな

もっとみる
こどもの日はRちゃんと

こどもの日はRちゃんと

Rちゃんと久しぶりに二人で遊ぶ約束をした。結構楽しみにしてくれてたらしく、マンションの玄関を出たり入ったりして落ち着かなかったらしい。

Rちゃんは、くるくる気が変わって忙しいけれどかわいい。

お目当ては、トランポリン遊びなのだけれど、まずは腹ごしらえをすることにした。

なに食べたいと聞いたら即座に「ピッツァ」と返ってきた。いつも躊躇も忖度もしないのが良い。

こちらも忖度しないので、遊びの合

もっとみる
国立ハンセン病資料館に行った。

国立ハンセン病資料館に行った。

国立ハンセン病資料館を訪れた。資料館の近くにある社会事業大学の教授から「一度は足を運んでください」と言われて2年が経ち、ようやく来ることができた。

13時頃到着したところ、思ったより人がたくさん来ていた。本日は、100名定員の朗読会があり、そのためらしい。企画展示は、多摩全生園絵画の100年であり常設展示にあわせて見る方も来ていた。

館内には、図書館も併設されている。そもそも、日本のハンセン病

もっとみる
「食事は死への情事であった」アラーキーかく語りき。

「食事は死への情事であった」アラーキーかく語りき。

うつせみヤさんの記事を読んだら、アラーキーの写真を久しぶりに見たくなった。

紹介されてた『食事』は、未見。

ぽんと思い出すのは、写真時代やガロの連載のコーナー。そして、『センチメンタルな旅 冬の旅』

改めて開いてみた。アラーキーの陽子夫人への愛し方が半端なくて憧れる。

当時は「お葬式で写真撮るのが供養なんだなぁ」と写真家を羨んだ。

今なら、きっと娘に止められるだろうと思ったが、対象を失っ

もっとみる
2024.5.10 ハマスタ イレギュラーバウンドが宮崎の顔面に ガンバレコール起こる

2024.5.10 ハマスタ イレギュラーバウンドが宮崎の顔面に ガンバレコール起こる

5月10日、ハマスタで横浜VS阪神戦を観戦。東と青柳のエース対決で試合前から盛り上がり、楽しみな試合だった。

横浜進化のスローガンのもとにスタートしたベイスターズ。先日、筒香も戻ってきて挨拶がてらのホームラン。お陰さまで打線も厚みを増した。

運営会社の企画の賜物、イニング間のお楽しみも多く、子供連れや女性ファンも確実に増えており、本日は満席御礼のアナウンスもあった。

試合は、先発東が絶好調の

もっとみる
『帰って来た橋本治展』 イラストレーター・小説家・ニット作家、その正体

『帰って来た橋本治展』 イラストレーター・小説家・ニット作家、その正体

フジテレビと組んで軽チャーなんて、ふざけてたイメージが強かった橋本治。ところが、興味を持った対象については、とことん考え抜く、知の深堀りマスターのような人だった。

本展は彼の出自から始まり、学生時代の葛藤や全共闘運動との距離、イラストレーターとして世に出て、愛する少女漫画から文体を見出して作家として認められるまでの第1部で始まる。

この人に惹きつけられたのは、傾いてるものを無理やり鋳型に押し込

もっとみる
『帰って来た橋本治展』6月2日まで開催中

『帰って来た橋本治展』6月2日まで開催中

内田樹さんが書いてた橋本治さんのエピソード。

先日、神奈川近代文学館で『帰ってきた橋本治展』を見たあとなのでとても腑に落ちた。単なるいい話ではなく、橋本治さんをつくった秘密のひとつなのだろう。全体を見ることは細部を見ること。全体を見られる人は細部を見られる人。橋本さんは、とことんまで突き詰める作家の魂を軽やかな仮面で覆って人には見せない方だったのだろう。

noteサーフィンしてたらこんな素敵な

もっとみる
爽やかな風を感じたい時はこれ、『緑の歌』―収集群風―

爽やかな風を感じたい時はこれ、『緑の歌』―収集群風―

久しぶりに漫画読みたくなったので、本棚から探してきた。爽やかな風を感じたい気分のときはこの本。

『緑の歌』の高妍(ガオ・イェン)は村上春樹の本の装丁も手掛けたことのあるイラストレーター。

台湾・台北・日本を舞台にひとりの繊細な少女の心の成長を丁寧に紡いでいく物語。まだ大人になりきらない彼女の心の靄を細野晴臣や村上春樹、岩井俊二ら日本の名だたるクリエイターたちの作品や人なりが晴らしていく。彼らへ

もっとみる
和田さん、言いたいのはコレ?最後まで自分の頭で考えて、世界にたった一つしかない旅を楽しもう。

和田さん、言いたいのはコレ?最後まで自分の頭で考えて、世界にたった一つしかない旅を楽しもう。

と、精神科医の和田秀樹は言う。

なんとなれば、身体も脳も新品ではないから。なるほど、もう大分使い込んでるわ。そして、脳を老化させないコツは、新しい刺激にさらすこと。ルーティンをこなして現状に甘んじているのであれば前頭葉は確実に衰えていく。

定年まで待って何かを始める。それは、遅すぎる。しかもそのルールは、自分がが決めたことではなく、社会が勝手に押しつけてるもの。彼らは時勢の都合に応じて簡単にル

もっとみる
『87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし』 多良美智子著

『87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし』 多良美智子著

『80歳。いよいよこれから私の人生』の著者、多良久美子さんのお姉さんは、85歳で始めたユーチューバー多良美智子さんだった。

職場で話したら、結構知ってる人も多くて有名な方だったらしい。

この方も楽しいおばさま。『87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし』を上梓してる。

きっかけは中学生の孫が手伝ってくれて始めたユーチューブ。それが大バズり、今や六万人の登録者だそう。お孫さんと二人でハイタッチし

もっとみる