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ごんばこ

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自分の裏側というか、奥底の本音というか、ちょっとした暴露話を含めながら綴ったものです。日常とは少し違うはけ口として書いています。
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#生きる

それなら僕は子供で居たい

それなら僕は子供で居たい

2021/01/11成人の日。
2年前の成人の日。成人式に出た。
誕生日はとっくに過ぎていた自分は、何なら21になろうとしていて、正直、成人式というものを”みんな集まるヤツ”程度にしか捉えていなかった。ただ普段全く会わない懐かしい友達に会えて、ただちょっと話して、結局は帰省するとき毎回会う友達とほとんど一緒にいる展開。

何かその式典を境に「大人」になった感覚など微塵もなくて。大学生の自分は、色々

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noname

noname

生きている間、時間は進み続ける。また死んでもなお、この世界は時間とともに進み続ける。
お母さんのお腹の中から出てきてから時間が進み続けた結果、僕は22歳になったし、小学校も中学校も、高校も卒業した。

僕が生まれてから今まで、この世の時間は止まったことがない。
目の前にある時計の針が止まってしまうことはあっても、時間そのものが止まることは一度もなかった。

それなのに。周りは今日を生きているのに、

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一身上の都合。

一身上の都合。

「溜息つくと幸せが逃げる」そんなことを耳にしたことがある。
それが本当なら、僕はいくつの幸せを逃がしただろう。

気づけば溜息をついている日々が続いた。

その日は、今日が温かいのか寒いのか、それを肌で感じることはできなくて、部屋の小さな窓から見える景色を眺めるだけ。

自分の身体の中に、細い何かが入ってくるのを感じる。
しかしながら、僕はまな板の上の鯉で、何も抵抗することなどできない。

これが

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