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スケッチ

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スケッチ記録/旅のスケッチや設計中のスケッチ、トレースや空想スケッチなど、何でもないスケッチまで、毎日何かしらのスケッチをしている中から不定期に掲載。 "建築家の言葉は建物…
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#鉛筆画

プラン段階から手書きの鉛筆画を残しておく

プラン段階から手書きの鉛筆画を残しておく

この頃、暑すぎますね。
そのためか文章がすらすらと浮かんでこないので、ご容赦ください。

建物をつくるために、設計図面は基本的にはコンピュータで作図します。そして、その設計図面をもとに工事会社が施工図面を描き、様々な職人たちの技術によって建物が完成します。

色々な現場を体験したり、世界中の様々な建築を見て感じるのは、建築家の空気感より、関わる全ての人が魂を込めた建築ほど素晴らしいものがあります。

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LUNA #2 ファサード公開

LUNA #2 ファサード公開

以前、スタディスケッチを記事に挙げました。

そちらの正式なコンセプトファサードを公開します!
スタディスケッチは簡単でしたが、私の頭の中ではこのような形が広がっていました。ぜひ比べてみてください。

平面プランや内部の空間は私の頭の中にあります。
この建物だけでなく、いろいろな建物や景色が私のもう一つの世界に造られています。そのもう一つの世界を漂い旅することができるのが、私の特権です。

映画マ

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今も現役「アリオスの水路橋」

今も現役「アリオスの水路橋」

スペインという国では、しばしば優れた構造家が生まれるようです。
その優れた構造家の一人、エドゥアルド・トロハ(Eduardo Torroja, 1899-1961)をご存じでしょうか。

私の好きな構造家でもあります。
彼の作品で、デザイン的にも構造的にも素晴らしい作品があります。

それが「アリオスの水路橋(Alloz Aqueduct)」

建設されたのは1939年。コンクリート打ちっ放しで、

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私の雑多なスケッチについて

私の雑多なスケッチについて

建築家というのは、何かしらのスケッチをほぼ毎日しています。スケッチやドローイングは建築家の言葉であり、それぞれの建築家のコンセプトや思想、その人の生き方までもが滲み出てきます。実際の建物ができるまでには、様々な法的制約や物理的制約、社会的な制約があるので、初期のスケッチやドローイングからは変化していきます。

なので、初期のスケッチやドローイングというのは、建築家のファーストインスピレーションが表

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夢の中で見た建物 #1

夢の中で見た建物 #1

いろいろな夢を見ますが、本当にその場にいた事があるかのような感覚がある夢を見ることがあります。

なので、そこで見た景色や建物は鮮明に残っていて、その立体感覚まで体に残っています。

それを朝起きたらすぐにスケッチする。頭で考えずに手が自然に動く。本当に感覚だけで描くことができる。

現実の建物もそんな風に創造できたらどんなに楽だろうか。