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「起業」を支える“叶え組”

column vol.848

昨日は、若者について語りましたが

最近は20代の「起業」も増えてきていて、注目の若手起業家の記事を見ない日はないのではないかと感じております。

ちなみに、起業自体が増えており、2022年に東京商工リサーチが発表した調査結果によると、2021年に新設された法人は14万4,622社

前年(2020年)の13万1,238社から10.1%増加した上に、過去最高の件数となっています。

2019年の政策金融公庫の調査によれば、起業時の代表者の年齢は40代が最も多く、次いで30代、50代と続くのですが、29歳以下は全体の5.4%であるものの、2019年から緩やかながらも上昇しているようです。

さらに、上記の調査内容は新規開業企業、つまり法人設立の実態を表しているため、フリーランスとして起業する個人事業主は含まれていないこともあり、彼らを含めれば、29歳以下の起業家はさらに多く存在すると言われています。

そんな中、若手起業家に関する興味深い記事があったので、まずは共有させていただきますね。


「友達」と「経営者」による心強い支援

興味深い記事とは、AERA.dot【「暇になったんで」起業した大学生 コロナ禍が生んだたくましさ、若者の転換力】という記事です。

〈AERA.dot / 2022年11月7日〉

この記事では、コロナに対して柔軟な対応力で、道を切り開く若者たちの様子が綴られているのですが、近畿大学農学部に通いながら起業した西奈槻さんの話に起業の肝を感じました。

西さんは、「コロナで暇になったんで、ちょっと何かしたいと思って」という理由で「すするか、すすらんか。」という名のラーメン屋を近鉄奈良駅の近くにオープン。

このライトな思いで挑戦できるのもの若さの魅力ですね〜

このラーメン店を開業するにあたっても、相談したい経営者の方を見つけ、順番にSNSのダイレクトメッセージで連絡するなど、行動力を見せています。

結果、3番目に連絡した方が今のラーメン店の場所を貸してくれることになる大家さんとなり、この方の支援があって、開業することができたのです。

ちなみに、店の名物である麻婆ラーメン友達がよくつくってくれた麻婆豆腐をベースにしたもの。

その後、YouTubeなどを見て独学で磨きをかけ、開発したそうです。

大家(経営者)さんと友達

さらに、西さんを支えるサポーターが加わります。

「中川政七商店」の会長、中川政七さんです。

西さんはオープンしてから半年経ち、もう少し具体的にビジョンを持ちたいと思うようになり、思い切って中川さんに連絡したそうです。

以前、【「小売業」の革新の本質】という記事でも触れましたが、中川会長は若手の起業にとても尽力されている方です。

西さんの相談を快く受け、サポートされたそうで、西さんは中川さんから経営のノウハウを学べたそうです。

そして、22年4月には株式会社「やるかやらんか」を創業

今後は「自分が」と、若者が「直接的に人生の選択肢を見いだせる環境をつくる」ことを目指して日々努力されているそうです。

起業には“叶え組”が必要

西さんは、このように支援してくださる方々あって起業を果たし、現在まで経営を続けることができています。

当然、一緒に店で働く仲間たちもそうでしょう。

この話を見て、サイボウズ式【「自分のやりたいこと」がないと、肩身がせまい?──『夢組』と『叶え組』がいるから、組織はうまく回るんです】という記事とリンクすると感じました。

〈サイボウズ式 / 2022年11月8日〉

こちらは、クッキー屋「SAC about cookies」オーナーの桜林直子さんと、サイボウズ 執行役員ビジネスマーケティング本部長の林田保さんの対談記事。

ちなみに、お二人ともnoterさんでもあります。

●桜林直子さんアカウント

●林田保さんアカウント

林田さんは相互フォローし合っていることもあり、非常に親近感を感じております〜。

ちなみに、林田さんの最新記事はこちらです!

話を戻しますと、桜林さんは夢を叶えるためには「夢組」だけではなく、「叶え組」が必要だとお話ししております。

「夢組」とは、夢・やりたいことをもち、邁進する人たちのこと。

対して「叶え組」は、その夢を持って突き進む人をサポートし、実現する(形にしていく)人たちのことです。

経営者がいくら優秀でも、一人でできることには限界があります。

やはり、サポートしてくれる仲間があってこそ

叶え組の人たちは、「自分にはやりたいことがない(見つからない)…」とコンプレックスを持ちがちですが、それなら「夢をもって努力する人」を支えることだって立派な「やりたいこと」になるでしょう。

この「叶え組」という言葉、とても良いですね!

経営者は「夢組」「叶え組」を“We”にする

経営という枠組みだけではなく、例えば新規事業などでも「夢組」と「叶え組」に分かれるでしょう。

しかし、重要なのは経営者です。

「夢組」と「叶え組」、この2つの役割ををいかに“We”にするかが肝要です。

やはり、ゆうても「夢組」の方が花形に見えます。

だからこそ、「叶え組」の価値を社内で明らかにし、叶え組の隠れたファインプレイを見つけ、賞賛する文化をつくり上げていくことが大切です。

野球だって、全員がホームランバッターでは勝てません。

バントで繋ぐ人など、着実にランナーを塁に進める人も必要です。

サッカーでも、遠藤航選手のようにボールに絡んでないところでハードワークをする選手がいてこそ、ドイツのような強豪チームにだってあのような素晴らしい試合ができるのです。

つまり、さまざまな役割を考え、グループのバランスを整える。

お笑いでも、全員ボケて誰もツッコまなければ、笑は崩れてしまうでしょう。

ちなみに、コンサルティングベンチャーとして急成長を遂げているポジウィル金井芽衣さんは、GOETHEの記事でこのように語っております。

〈GOETHE / 2022年11月3日〉

私は常に、「私の会社じゃない。みんなの会社だよ」って伝えてる。だから、経営の状況も包み隠さずにいうの。この間、メンバーに頑張れる理由を聞いてみたら、自分たちの会社をどうしていけるかは自分たち次第だからと言っていて。もう、メンバーは私より起業家だと思った。

こういったお気持ちがあるから会社が急成長するのでしょうね。

「AWS Startup Loft Tokyo」が再開!

ということで、起業を志す方、経営を行う方は、いかに「叶え組」を大切にするかが成否を握るということを心に刻んでおきたいとことですね。

私も経営に携わる人間ですので、しっかりとその価値を大事にしていきたいと思います。

そして、最後に起業に関してちょっと付け加えておきたいのが「AWS Startup Loft Tokyo」の再開でしょう。

〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2022年10月31日〉

AWS(Amazon Web Services)は2018年10月から、スタートアップ支援を目的として、AWSの東京オフィスがある目黒駅近くのビルに「AWS Startup Loft Tokyo」を開設。

その後コロナ流行により2020年3月から一時クローズしていたが、ようやく再開となりました。

スタートアップの関係者同士が交流し、新しいアイデアやイノベーションが生まれる空間。

AWSはスタートアップの資金調達従業員の雇用の課題などの相談にも乗れるよう、VCの関係者による面談やイベントなどもプログラムされているとのこと。

また、AWSの技術者がコワーキングスペースにやってきて、スタートアップを技術支援する取り組みも用意しています。

しかも、全て無料で…!

「AWS Startup Loft Tokyo」の利用において登録などは必要ですが、AWSユーザーでスタートアップの関係者であればタダでこの恩恵を受けられるのです。

AWSとしては自分たちも「スタートアッパー」だったという自負があり、短期的な収益で考えず、投資という感覚で起業家たちを支援したいと考えているのです。

こんなに心強い「叶え組」はいませんね。

このようにいかに心強い「叶え組」を味方につけられるのか?

そんなところも今後「起業」がテーマの記事の時は、触れていきたいと思います!

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