マガジンのカバー画像

教会の問題

183
キリスト教会はとても居心地のよいところです。でも、満点を期待してはいけないでしょう。たくさんの問題を抱えています。とくに内側にいると見えないものを、なんとか見ようとするひねた者が…
運営しているクリエイター

2021年10月の記事一覧

好感の背後を思えば

好感の背後を思えば

たとえば少年時代に、少年院に行った者もいるくらいの不良仲間に入り、盗みを働いたことがあったとする。こうした経験が人生を狂わすというばかりでなく、その後キリストに立ち帰ったというのならば、これは神の業として、証詞をする時に触れないではおれない出来事となるだろう。洗礼を受ける前に、キセル乗車をしていたことを電鉄会社に告白して、許しを受けた私のような者もいる。駅長さんは渋い口調だったが、もういいから、と

もっとみる
本当にそれでいいのか

本当にそれでいいのか

「民主主義」は絶対的な善である。
「分断」は悪である。
 
本当にそれがすべてなのか。そこから何か間違った道に水が流れていくようなことにはならないか。こうした眼差しで、世を見張ることにも、キリスト者は神から期待されているものだと考えている。
 
たとえば「民主主義」は、古代ギリシアのプラトンからみれば、衆愚政治であり、人間社会を滅ぼすものと見られていた。もちろん時代背景や政治状況がいまとは異なる。

もっとみる
人間のにおい

人間のにおい

教会に清さを求めて来る人はいまもいる。特に日本でつくられたテレビや映画では、教会に対するステレオタイプな描写が多いから、それを見て教会のイメージをもつしかない人は、ますますそういうところだと思う可能性があると言えるだろう。
 
もちろん、キリスト教を毛嫌いする人もいて、そうした人は、SNS関係から、教会に行く人の見にくい発言を見慣れているということで、教会とは醜いところだと思い込んでいる場合もある

もっとみる
結婚が決まったというニュース

結婚が決まったというニュース

秋篠宮家長女の結婚発表は、決して小さなニュースではない。だが、いつも饒舌なキリスト教の有力者たちから、これについての話題が出てこないように見受けられる。ふだんであれば、こうした大きな話題には、一言居士としてきっと口を出す人々も、沈黙しているように見える。何故なのか。
 
天皇家について反対的な意見をもっている教派やグループも多々あることを知っている。ここは口を出すべきではないのか。そう言えば普段か

もっとみる
原則という語への引っかかり

原則という語への引っかかり

キリスト教会では、礼拝がリモートになったということで、2020年の春は大騒ぎだった。誰もが不測の事態に慌て、実験的にあれこれやってみるというふうであった。さすがカトリックの組織は、一流の映像をそのうち限定だか流してくれ、さすがだと思った。だが、その後いつまでたっても、小企業のようなプロテスタント教会は、素人以下の動画が多く、せめて動画投稿サイトに上げる素人くらい(いや失礼)の質にも及ばなかった。い

もっとみる