マガジンのカバー画像

精神科入院エピソード集(たななこんぶ著)

18
精神科に7度入院した中で出会ったこと・感じたことのお話集です。《たななこんぶのサイトマップ》カテゴリ2です。
運営しているクリエイター

#看護師

「ものは捉えよう」ができると生きやすい~精神科入院の場面から~

「ものは捉えよう」ができると生きやすい~精神科入院の場面から~

十人十色。

人って、いろいろな考え方の人がいますよね。

そのいろいろな考え方、自分で思いつけばだいぶラクになる、
と考えたお話です。

⓪泣きわめくほど痛いおばちゃん

7度目の入院の時のこと。

静養室という個室で、一日中、原因不明の痛みで泣きわめいているおばちゃんがいました。

最初はびっくりしたのですが、のちに入院生活を送る中で談笑するようになりました。

話をしていると、
・大声をあげ

もっとみる
社会では暴れてはいけない・大声を出してはいけない法則~精神科入院の観点から~

社会では暴れてはいけない・大声を出してはいけない法則~精神科入院の観点から~

精神科入院、といっても、様々なレベルがあります。

解放病棟。
・・・特に施錠されているわけではない、一般的な入院のイメージです。
閉鎖病棟。
・・・病棟出入口が施錠されているため、看護師さんに開けてもらう必要があります。
大人数エリア。
・・・閉鎖病棟の中で、大半の人が過ごすエリアです。
小人数エリア。
・・・閉鎖病棟の中でも、症状が重めの患者さんが過ごすエリアです。
保護室。
・・・症状が重い

もっとみる
【精神科入院】薬の行列(あるある)

【精神科入院】薬の行列(あるある)

精神科に入院したらあるあるの世界、
でも一般的には知られていないお話をさせていただきます。

何かというと、精神科特有の、服薬方法です。

※あくまでも私の通う病院の例にすぎません。ご了承ください。

1. 薬の管理は厳重にまずは、入院したことのある方、内科や外科が多いと思いますが、
どんな光景だったっけ?
と、思い出してみてください。

おそらく、食事をとった後、何日分か入った紙の袋の中から、

もっとみる
看護師さんからの言葉:老子の名言

看護師さんからの言葉:老子の名言

孔子、荀子は覚えていたけど、老子の記憶がない、たななこんぶです。

精神科に7回入院していると、看護師さんが何気なく話す言葉に名言が隠れていたりします。

今回は、看護師さんから教わった名言のお話です。



教えてくださったのは、男性看護師Nさんです。
知的な印象もありながら、登山に誘われて軽装備で行く、不思議な持ち味がある方です😊

不思議な魅力があるから、すんなりと知らない言葉をあり

もっとみる
【精神科入院】ナースコールは押してもいいの?

【精神科入院】ナースコールは押してもいいの?

こんにちは、たななこんぶです。

今回は、精神科の場合の、入院中、看護師さんを呼び出すボタンの使われ方についてお話します。

1. 手が届かないナースコールのボタン

まずは、看護師さんを呼び出すボタンの形状はどんなもの?
をイメージしていただきたいと思います。

健康診断の時の聴力検査を思い出してみてください。
「音が鳴ったら教えてくださいねー」の時に押すボタン。
まさしくあんな感じです。

もっとみる
【精神科入院】看護師と患者の間で大事なこと: あだ名

【精神科入院】看護師と患者の間で大事なこと: あだ名

こんにちは、たななこんぶです。
今回は、看護師さんと患者さんの良い関係性とは何か、
あだ名を通して学んだことをお伝えできればいいなと思います。

1. 「父ちゃん」「母ちゃん」

まずは6回目の入院の話から。

簡単に言うと、知的障害も持っている40代の女性患者さんがいました。Nさんです。

Nさんは、同じ入院患者さんや、施設で共に暮らしてきた人たちを、
「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼ぶことでコ

もっとみる