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【精神科入院】ナースコールは押してもいいの?

こんにちは、たななこんぶです。

今回は、精神科の場合の、入院中、看護師さんを呼び出すボタンの使われ方についてお話します。

1. 手が届かないナースコールのボタン

まずは、看護師さんを呼び出すボタンの形状はどんなもの?
をイメージしていただきたいと思います。

健康診断の時の聴力検査を思い出してみてください。
「音が鳴ったら教えてくださいねー」の時に押すボタン。
まさしくあんな感じです。

そのボタンは、各ベッドの枕元のプラグにささっています。

…問題は、そのつながれているコードの長さ。

大抵の患者さん用のコードの長さはおよそ30cmと、めっちゃ短い

壁に垂れ下がっている状態です。

だから、寝転がって押したい場合は、腕を精一杯上げるのが特徴です。

なんでそんなに短いの?
↓↓↓
理由はきちんとあります。
何かしらの理由でそのコードを使って、首を絞める行為を防ぐためです。
…いかにも精神科っぽいでしょ?

2. コードの長いナースコールボタンもある

一方で、首を絞める行為をしなさそうな、というより、介助が必要な方には、
ベッドの横にスタンバイできるほどの長さのあるナースコールを設置する気がします。
(根拠:私のこれまでの観察力。)

「適切な」ナースコールの使われ方は、例えば「トイレに行きたいのですが…」と伝えるために押し、
介助をしてもらって要件を済ます…こんな感じです。

「適切な」と強調したのは、「適切に」利用できない患者さんもいるからです。

3. ナースコールボタンは押してもいいの?

ナースコールボタンは、ナースステーションに行けないけれど、
用事がある時に看護師さんを呼ぶためのボタンです。
なので、それに該当する時は押して良いでしょう。

…というか、わざわざ説明しなくても、そのために用意されているのですから使ってOKです。

4. 使用頻度にはご注意

なぜ、わざわざ説明したり、「適切な」を強調したりするのか?

理由は、ナースコールを乱用する患者さんもいらっしゃるのも、
また事実だからです。

例を挙げましょう。

足が悪くて車いすのYさんは、食事の時はホールに出てくるので、
食事の時間が近づいてきたら、ナースコールを押します。

看護師さんも受信をキャッチすると、お決まりの「どうされましたか?」で要件を把握し、
この場合、看護師さんは「お待ちくださいねー」と返答します。

しかし、頓服薬の対応など、すぐにYさんのもとへ行けるとは限りません。

するとせっかちなYさんは、またナースコールボタンを押し、「まだぁ?」と尋ね、
看護師さんは「ちょっと待っててー」とやり取りします。

Yさんによるボタンは2回程度では終わりません。
またYさんが押すと、看護師さんには<Yさんからの受信>と表示されるので、
くどいけど仕事なので、応答が「はーい?」に変わります。
お決まりの「どうされましたか?」は、もはや省略です。

ここからは、看護師さんに味方するような書き方になってしまうのですが、
Yさんの行動は、患者の私からしても迷惑です。

一応、譲歩した書き方をしておきます。
「整形外科」のように車いすをただ使用しているのではなく、現場は「精神科」です。
Yさんは、心因的なもので何度も押してしまうのかもしれません。

でも、ですよ?
Yさん以外にも患者さんはいます。
私を含め、Yさん以外の患者さんのやり取りを、Yさんが中断させてしまっています。
(例えば、真剣な相談中だったり。「頓服を飲みたい」だったり。)
やっぱり、患者にとっても迷惑です。

こんな感じで、ナースコールを押す回数には気を付けたいものですね(笑)

※「気を付けられるということは、社会性が身についているからいいことなんだよ?」と、とある看護師さんから教わりましたー✌️

5. 今回のまとめ

・精神科のナースコールボタンの紐の長さは、基本的に短い
・ナースコールをしてもいいけど、「適切な」利用を心がけよう


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


たななこんぶ

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