タナカカナコ建築設計事務所

頑張る女性を応援する建築家。特にリノベーションについて、端的に書いています。 長崎県…

タナカカナコ建築設計事務所

頑張る女性を応援する建築家。特にリノベーションについて、端的に書いています。 長崎県出身_東京在住_横浜大好き。中間マージンの無い仕組みで家作り。 住宅や福祉施設の設計をしている事務所です。 “日常をちょっと楽しい空間に“ 仕事も家庭も頑張る女性へ。 ふつうでおしゃれな家に。

記事一覧

コンクリートむき出しがリノベーションなのか

そもそもマンションのリノベーションとは、どんな考え方なのか、何か良いのか説明したいと思う。 結論から言うと、マンションリノベとはそもそも、「都心に中古マンション…

「施主支給でお願いします」と言われる理由

工事費の金額調整をしている時、「コレは施主支給でお願いします」と言われる事があるかもしれない。つまり、お客様の方で発注して現場に届けてください、という事。なぜそ…

施主支給のリスク

「施主支給」とは工事や材料を施主が手配すること。つまり、施工会社を通さず、施主が直接購入し、現場に届けたり業者を手配したりすること。 メリットとデメリット・メリ…

工事費の見積もりの裏側

工事費の見積もりは、一般のお客さんには分かりにくい。高いのか安いのか?ぼったくられてる?そもそも相場は? 結論から言うと、お客さんは業者を信じるしかない。「信じ…

相見積もりの取り方

建物を建てる時、まず気になるのは工事費ですね。1社を信じてお願いする人、相見積を取る人、自分が信じて付いて行けるのであれば、どちらでもOKです。 合見積を取るとき…

設計事務所と施工会社との関係

建築関係の会社には色々あるが、基本的には設計事務所と施工会社に分かれる。工務店やリフォーム会社、ゼネコンは?というと、その両方の機能を社内に持ち合わせている会社…

建築士の道は3つに分かれる

建築の道を志す人は、建築(=意匠)、設備、構造の、どの道に進むかを決める。設計事務所も、その3つに分かれる。 ・建築設計事務所 ・設備設計事務所 ・構造設計事務…

建築士はデザイナーなのか、技術者なのか

「建築士は技術者で、デザイナーは別にいる」と思っている方に出会う事がある。noteデビュー第一弾として、この点について、いち建築士の立場から書いてみる。 結論、「建…

コンクリートむき出しがリノベーションなのか

コンクリートむき出しがリノベーションなのか

そもそもマンションのリノベーションとは、どんな考え方なのか、何か良いのか説明したいと思う。

結論から言うと、マンションリノベとはそもそも、「都心に中古マンションを買って、好きな間取り、新築同様にして、通勤ストレスを無くし、快適な人生を送りませんか」という提案である。

つまりマンションリノベは、都心でこそ有効なマイホームの一つの選択肢である。

みんな、都心に住みたい。しかし、都心の新築住宅は、

もっとみる
「施主支給でお願いします」と言われる理由

「施主支給でお願いします」と言われる理由

工事費の金額調整をしている時、「コレは施主支給でお願いします」と言われる事があるかもしれない。つまり、お客様の方で発注して現場に届けてください、という事。なぜそう言われるのかを説明したい。

理由は簡単で、そのモノを売っても利益が出ないからである。特に小さな施工会社の場合、「100万で仕入れて100万で売ると、利益が出ないどころか税金が上がるのでマイナスです」という話である。

当然商売なので、安

もっとみる
施主支給のリスク

施主支給のリスク

「施主支給」とは工事や材料を施主が手配すること。つまり、施工会社を通さず、施主が直接購入し、現場に届けたり業者を手配したりすること。

メリットとデメリット・メリット:施工会社を通さない分、安く買える場合が多い(ただし現場調整費は多少請求されることもある)

・デメリット:施工会社は、多少の協力しかしてくれない。発注時の確認も搬入等の調整も全て施主責任で行う。

工事は様々な業者が絡み合って成立す

もっとみる
工事費の見積もりの裏側

工事費の見積もりの裏側

工事費の見積もりは、一般のお客さんには分かりにくい。高いのか安いのか?ぼったくられてる?そもそも相場は?

結論から言うと、お客さんは業者を信じるしかない。「信じられる業者」を自分で見つけ、その後はもう、信じてついて行くこと。これが大事。

とはいえ、工事費の見積の裏側を知っておくと上手に交渉できるだろう。

元請けの工事業者は、各下請け業者に見積を取り、それに経費や利益分を乗せてお客さんに出す。

もっとみる
相見積もりの取り方

相見積もりの取り方

建物を建てる時、まず気になるのは工事費ですね。1社を信じてお願いする人、相見積を取る人、自分が信じて付いて行けるのであれば、どちらでもOKです。

合見積を取るときに確認するポイントとしては、その金額の中に、何が(どこまで)入っているのか?

→キッチンなど設備のグレードは?フローリングは無垢?シート?照明器具は?入ってないものは何?追加したらどのくらいかかりそう?

結論ですが、本来的には違う図

もっとみる
設計事務所と施工会社との関係

設計事務所と施工会社との関係

建築関係の会社には色々あるが、基本的には設計事務所と施工会社に分かれる。工務店やリフォーム会社、ゼネコンは?というと、その両方の機能を社内に持ち合わせている会社である事が多い。つまり、設計をする人(建築士)と施工をする人(施工管理技士等)が同じ会社にいる。ただし、外注している場合も少なくない。会社の名乗り方や呼ばれ方はそれぞれだが、結局は、設計と施工に分かれ、基本的に両者は別人格が行う。

今回は

もっとみる
建築士の道は3つに分かれる

建築士の道は3つに分かれる

建築の道を志す人は、建築(=意匠)、設備、構造の、どの道に進むかを決める。設計事務所も、その3つに分かれる。

・建築設計事務所

・設備設計事務所

・構造設計事務所

この3つの道のうち複数できる人は基本的には居ない。いるかもしれないが、専門性は薄いと考えられる訳で、どの道へ進んでも何年もかけて専門性を深めていく必要があり、一度の人生で複数をマスターするのは基本的には難しい。

この、建築、設

もっとみる
建築士はデザイナーなのか、技術者なのか

建築士はデザイナーなのか、技術者なのか

「建築士は技術者で、デザイナーは別にいる」と思っている方に出会う事がある。noteデビュー第一弾として、この点について、いち建築士の立場から書いてみる。

結論、「建築士がデザイナーです」と私はいつも説明している。もちろん、建築士としての在り方は人それぞれではあるが、基本的に建築士は、建築デザイナーの認識でこの仕事に就いている。

ここで、「建築のデザインって、どこからがデザイン(設計)なのか?」

もっとみる