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【旅行記】2023.10 岐阜城・金華山&とっておき岐阜グルメ3選

10月の3連休で、実家の岐阜に帰省しました。
帰ったら色々行きたいところや食べたいものがあったのですが、まずそのうちの1つである大垣の水まんじゅうを攻略。

残りのミッションはこんな感じ。

  • 金華山、岐阜城へ行く

  • 老舗そば屋更科でお蕎麦を食べる

  • 名店赤鰐でかき氷を食べる

いずれも岐阜市を代表する名所、名店です。
ここ数年はコロナ禍だったこともあり、帰省してもあまりお出掛けしていなかったので久しぶりに地元を満喫したいと思います。


▶︎金華山・岐阜城

『岐阜城』は岐阜市にある金華山という山の上にあるお城(模擬天守)の呼び名です。

広域から山上にあるお城を見ることができるので(実家の私の部屋からも見える)、岐阜市民にとってはランドマーク的な存在。

そんな環境で生まれ育ったものの、岐阜城にどんな歴史的な背景があるのかについてはお馴染み「聞いたとこあるけどあんまりよく分かってない」というのが正直なところ…

ただ去年NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」にどハマりし、今年に入ってからも吉沢良太氏脚本の「どうする家康」やら「レジェンド&バタフライ」などで歴史に触れることが多かったのでようやく興味を持つことができました。

・金華山ロープウェー

JR岐阜駅からバスで約15分
「岐阜公園 歴史博物館前」で下車して徒歩すぐ

金華山の麓には「岐阜公園」という公園があり、そこからロープウェイに乗って山頂に向かいます。ちなみに登山ルートもあります!
岐阜っ子の遠足の定番になっていて、初心者でも1時間ほどで登ることができるので足腰強めの方はぜひ。私はもちろんロープウェー。

ロープウェー料金は大人が片道630円
往復だと1100円 
戦国自体の岐阜城の様子

ロープウェーは3分ほどで山頂へ。
見下ろすと城主居館跡の遺跡や、岐阜の景色が望めます。

織田信長居館跡

・岐阜城天守閣

ロープウェーを降りたら岐阜城の天守閣へ。

現在の岐阜城は1956年に建てられた模擬天守。
幾度の焼失を経て、昭和になって造られたものです。

実際のお城は鎌倉時代1201年に建設され、1600年に廃城とされたそう。そんな時代にどうやって山の上にお城を建てたんだろう…
不便そうだし、実際に不便だから廃城になったようです。

お城は昭和再建ですが、目の前の石垣はなんと戦国自体のもの。時止まってるのすごい。

ほんのり色づきはじめの紅葉

岐阜城の中はちょっとした資料館のようになっています。
掲示されていた岐阜城の略年表を見たところ、なんと最初の城主は鎌倉殿の13人の1人、二階堂行政!えぇー!!知らなかった!!
北条義時の最後の妻、伊賀の方の祖父にあたります。まさかここで鎌倉殿に繋がるとは…歴史の面白さってそういうところだなとつくづく実感。

鎌倉自体に建てられ、関ヶ原の合戦以降使われなくなったそうです

斎藤道三や織田信長が城主だったことは流石に知っていたのですが、その後豊臣秀勝を経て最後の城主は織田信忠。
清洲会議での三法師にあたります。
三谷幸喜作品が好きなのでもちろん清洲会議も見てますが、あの三法師様が城主だったの!?

清洲会議面白いし、劇中に流れる音楽も素敵なのでおすすめです。

にしても、この歳になるまで全く知らないことばかりで…遠足で何度も来てるし、説明も聞いてるはずだけどな。
やっぱり興味の有無ですね。色々と衝撃を受けた岐阜城でした。

・パノラマ展望台

ちょっと放心しつつ、山頂からの景色を眺めに展望台へ。

1Fはレストラン、2Fは展望台として無料開放されています。

展望台に出ると圧倒的な岐阜の景色。
西側には長良川があり、山々に囲まれています。

南西にはJR線と、奥には伊吹山。
左端に少しだけ見えるのが木曽川。

南は名古屋方面。

都会方面なのでこっちは平地。
よーく見ると名古屋が見えます。

名古屋駅のビル群
2つ並んでいるのはJRセントラルタワーズ

北側は岐阜の自然と山々。

東京に住んでいてスカイツリーやら渋谷SKYやらで景色を見る機会はあったのですが、やっぱり私は岐阜の景色が落ち着くし、ギラギラした夜景よりも青い空と緑が何よりも愛おしい。

私の家はあっちかな。

どこかな

・七曲り登山道

山頂を満喫したところで下山します。

私が岐阜城に行くと聞いてなぜか父が登山する気満々で着いてきたのですが(誘ってない)、山登りはしないと伝えたらガッカリしてしまい…
仕方なしに、帰りは父に付き合って歩いて下山することに。

気持ち良い森林浴
ツタ
コケ
赤い実

金華山には登山コースが4つくらいあって、今回下山した七曲りのルートは階段になっている部分も多くなだらかな道が続く初心者向けルート。

日差しが強かったですが、木々に囲まれた木陰は爽やかで気持ちいい。

何者かに2回ほど狙撃されました
どんぐり沢山落ちてきます
頭上注意
つやつやのコガネムシ(?)を発見
あとで画像で検索かけたら『糞虫』ってでてきました
このクソムシが!

早々に膝が痛いと休憩しだした父。

父と娘

ちなみに4年前に買って大事にとってあった新品のエアマックス。帰省するタイミングでおろしたのに、まさかハイキングになると思わず。
下山中にしっかり汚れた。

・板垣退助遭難の地碑

岐阜公園に戻ってきました。

岐阜公園には遊具スペースの他に歴史博物館や昆虫博物館などがあります。
そしてもうひとつ、歴史的に有名なのは板垣退助の像。

「板垣死すとも自由は死せず」
知らない人はいないであろう名台詞が生まれた地です。
演説中に刺客に刺されての言葉ですが、わざわざ岐阜に来てそんなことになってすごい申し訳ない…ごめんやで。

遭難の地というパワーワード

・織田信長居館跡

ロープウェーから見えた織田信長居館跡が気になったので寄ってみることに。

現在は石垣が残っているだけですが、ここには織田信長が建てた宮殿と岩肌を背景にした庭園があり、客人をおもてなしする場になっていたそうです。

「地上の楽園」と称されていたとか。

復元イメージがなかなか格好良くて、これが現代にあっても引けを取らないほど素敵なだなと思います。
信長ってきっと先進的でお洒落な人だったんだろうな〜。

近くに住んでいてもなかなか行かないもので、おそらく20年ぶりくらいの金華山・岐阜城でしたが、新しい発見も多くて楽しかったです。
わずかに紅葉し始めた木々に、秋の訪れを感じました。

溺愛岐阜グルメ3選

お腹も空いたところでお昼ご飯へ。
とっておきの名店をご紹介します。

・更科

岐阜市民のソウルフード。
愛してやまない更科。
昭和3年創業の老舗店で、子供の頃から家族で通っていて帰省したときも必ず立ち寄るお店です。

味のあるメニュー表

メニュー自体はうどんや蕎麦に始まり味噌煮込みや親子丼なんかもあるのですが、オーダーはするのは一択。

冷やしたぬき。

注文から30秒くらいの超スピードで配膳される更科の名物メニュー。
甘辛いおつゆとサクサクの天かすが自家製のお蕎麦に絡んで絶品。お揚げは口に入れるとじゅわっと甘い出汁が染み出します。

お揚げ増量
ポットには蕎麦湯
やかんの凹み具合が愛おしい

だいたい行列してますが、回転が早いのですぐに入れます。
通販購入もできるのですが、FAXもしくは電話での注文のみという逆に難易度高いパターン。でも東京にいるとそこそこ禁断症状出て恋しくなる味なのです…。好き!

・茶屋 赤鰐

ご飯食べたらもちろん甘いものも。
行列が絶えることのないかき氷の名店、赤鰐。

店先にあるワニベンチ

高校生のときから何度も通った赤鰐。
期末テスト終わりに友達と行った思い出から始まり、今でも帰省するときは岐阜駅からキャリーケースを引いて真っ先に赤鰐に向かいます。

此処でしか食べられない、ふわふわでトロトロのかき氷。
美味しくて大好きな思い出のお店なのですが、11月で各務原へ移転となるそうなのでこちらの店舗での営業は終了に。
夏場は3時間待ちが当たり前。10月でも行列ができるほどの人気店なのですが、今回は気合で並んできました。

いちじくミルク
白玉トッピング

いちじくミルク。
初めて食べたけど美味しすぎて悶絶。

メニューは果物系が多いですが、抹茶きなこやミルクティーなどもあります。
氷のシャリシャリ感が全くなくて、舌触りが滑らかでフワッフワの不思議なかき氷。
本当に本当に美味しい。

夏いちごミルク
(2019年6月来訪時)

かき氷だけでなく、わらび餅やソフトクリーム、お食事メニューのおうどんも全部美味しいです!

変わらない店内

移転ではあるのですが、かき氷の味だけではなくて場所や過ごした空間にも思い出があるので今回で最後と思うと寂しい。

移転先にも行けると良いな…。

ちなみに東京の池袋に監修店「ヒャ/とろり。」ができたそうです。
今度行きます。

--11/20追記--
行ってきました。

かわいいお店
いちごピスタチオ

店名の通り、とろりとした舌触りの美味しいかき氷。10月の肌寒い日でしたが美味しくてぺろりでした。

・ 飛騨牛一頭家 馬喰一代

蕎麦にかき氷か…って思いました?
イマイチ唆られないと思いました?

分かってます、お肉でしょ。
お肉が食べたいんでしょ。

岐阜といえば飛騨牛。
お手頃に美味しい飛騨牛を楽しみたいなら馬喰一代へ。

網焼きランチ 2200円

ランチだとリーズナブルに飛騨牛を食べることができます。
お肉もとってもジューシーだし、付け合わせの小鉢やお野菜も種類が多くて1番お手頃なランチコースでも大満足できます。

岐阜の他に名古屋、東京だと銀座に店舗がありますが、どの店舗でもお値打ちなランチコースありますのでぜひ◎

(念の為言っておきますが、別日に食べてます)


そんな感じで大満喫な様子の岐阜帰省でしたが、実は祖母の三七日法要での帰省でした。

9月に最愛の祖母が亡くなり、未だに実感が湧かず…。
大好きなドラマの「大豆田とわ子と3人の元夫」で、母を亡くしたとわ子さんがこんなことを吐露するシーンがあります。

悲しいって言えば悲しいんだろうけど
言葉にしたら言葉が気持ちを上書きしちゃう気がしてさ
なんかね、フワフワしちゃってるんだよね

大豆田とわ子と3人の元夫
1話より

まさにそれで、まだ認めたくなくて。
なんだかフワフワしたまま感情の落とし所が見つけられずにいます。見事に言語化してくれた脚本の坂元裕二氏すごい。

祖母との思い出は本当に沢山あるのですが、最後に会ったのが今年の7月。
97歳と高齢だったこともあり、この4年ほどはコロナ禍でずっと会えず、今年に入ってからも老人ホームや病院の面会時間制限もありほとんど会えないままでした。
「いつ死んでも後悔しないように」と自由に好きなことして生きてるつもりではいますが、いつ会えなくなっても後悔がないように人と接しているかと言われるとなかなか難しいものですね…

ただ今回帰省して、いつもより多く父と出かけたりなんかして。
一生反抗期なので父とそんなに仲良しなわけではないのですが(笑)
それでも東京に戻ってきて土で汚れたスニーカーを見るたびに、父と過ごしたこの3連休の出来事をふふっと思い出せるのでなんか良いなと思っています。

旅行だけじゃなくどこに出掛けるのも何をするのも、おひとり様に慣れすぎているせいか他者との関わりが希薄になっていても気付かないことが多いかもしれない。
だから自分のことばっかりじゃなく、家族や友達とのそういった小さな時間ももっと大事にできたら良いな。

そんな感じです。
読んでいただいてありがとうございました!

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-- --11/6追記-- --
たくさんのスキありがとうございます!🙌

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