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美術

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ギャラリーや美術館などに行ったこと、 美術の話題多めの日のこと。
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#美術

すきなものに囲まれて

すきなものに囲まれて

昨日は誕生日ということで、無計画に思いの向くまま、わたしの行きたいところへ同居人がつきあってくれる1日だった。

お昼にラーメンを食べ、『印象派・光の系譜展』へ。同居人は美術に苦手意識がある人で、美術館へはめったに一緒に行かない。でも今回は、コローがよかった、なんでか物凄くなつかしいきもちになって…コローが…としきりにうれしそうに話す姿が、わたしをよころばせる。

見た瞬間心を捉えて離さない絵とい

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メトロポリタン美術館展へ

メトロポリタン美術館展へ

行ってきた。もーねぇ、たのしい。
もともと、外に行くだけでつかれるようなインドア人間なので、大阪まで出て、さらに広い美術館の中を全神経研ぎ澄ませて集中して見ていくと、すべて見終わった頃には、いつもぐったりして帰ることになる。でもそれが心地よかったりもする。

書きたいことだらけなのだけど、とくに印象に残ったことだけ。といいながら、だんだん長くなっていったので、ご注意を……

セザンヌが街の風景を描

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心には触れない

心には触れない

朝一で京都みなみ会館へ。『草の響き』を観に行ってきた。

走る、走る、走る。次々と後方へ退いていく函館の風景。走ることで、浄化するようでもあり、自身の中の孤独へ突き進むかのようでもある。

ただひたすらに走り続ける和雄と、スケボーで駆け巡る彰、それぞれの姿と函館の風景、その美しさだけでも観る価値があった。

東出昌大の演じる姿は、ただひたすらに正直さだけが全面に出ていて、上手い下手ではなく、正直で

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余韻から抜け出せず

余韻から抜け出せず

この間ついに『カラマーゾフの兄弟』を読み終え、興奮の中まだ自分の中で感想を書けるまでに整理されておらず、いつものコラージュ読書日記を作りかけては出来栄えに納得できず途中で放り投げ、先にずっと書きたくてうずうずしていた相関図をまとめようと、上巻から順にぱらぱらと人物描写部分を改めて読み直している。

カラマの新潮社の解説を読み、えっそうなのとびっくりした部分があったので、光文社の方の解説も読みたくて

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人生で初めて絵を買った日のこと

人生で初めて絵を買った日のこと

人生で初めて絵を買った。
こんなにもどきどきして、幸福なことはあるのかと思いながら、部屋に飾ることを想像して、ふくふくした気持ちが止まらない。

ついに、数年前からすきで、いつか行きたいと思っていた日下明さんの個展へ行ってきたのだ。
行ってくるよ!みほさ〜ん!と心の中で叫びつつ、うきうきうきうき尼崎の立花駅で降りる。

すこしさびれて、でもあたたかい雰囲気の駅前の広場。木の隙間から光がこぼれていて

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