マガジンのカバー画像

蛸文(たこふみ)の読書記録

231
僕の読書記録です。月に3〜4冊ぐらいのペースで更新してます。
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

【みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史】システムの故障は単なる機械の故障では無い。

【みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史】システムの故障は単なる機械の故障では無い。

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

正直なところ、僕は本書で紹介されているようなみずほ銀行の新しい勘定系システム「MINORI」のことや、みずほ銀行が過去に大規模障害を起こしたことや、システム統合まで長い期間と費用をかけ「IT業界のサグラダファミリア」と揶揄されていたことも、全く知らなかった。「なんか話題になってる本らしいな」ぐらいの気持ちで、この本を手にとった。

コンピュータやシステム、情報系

もっとみる
【人はなぜ税を払うのか】税に関する勉強は他の本で

【人はなぜ税を払うのか】税に関する勉強は他の本で

オススメ度(最大☆5つ)


人はなぜ税を払うのか、とはなかなか大風呂敷を広げたタイトルだ。"税金"というのは、なかなかSNS等でも話しにくいトピックではあるが、ここに真っ向勝負する本書は本屋で見かけた時にもなかなかインパクトを残す。

しかし、"税の教養書"と呼ぶには内容は偏りがあり、正直文章も読みにくい感が否めなかった。

〜まずは税金に関する僕の考え〜さて、まず、僕の中での"税金"というも

もっとみる
【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】あらゆる問題に悩み話し合い考える母と子のリアルな物語

【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】あらゆる問題に悩み話し合い考える母と子のリアルな物語

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆☆

人種差別とかジェンダーとか貧富の差とか、身近に感じられない時には、なんとも問題意識が生まれにくい。

それは、僕自身が似通ったコミュニティの中で生きているからであり、明確な違いのあるコミュニティに関わることが少ないからだろう。

多様性社会、とは昨今よく言われているが、実際、大人たちの中では明確な分断がなされている。凝り固まってしまった大人たちはこれからの子

もっとみる