マガジンのカバー画像

コーチング

67
運営しているクリエイター

#恐怖

「成功体験」考

失敗を楽しんで観察するとよい、と提案すると、「成功体験を積むことも大切」という指摘を頂くことが多々。私も成功体験を積むことには賛成。でも、指導する側が成功体験を積むことに意識をフォーカスさせることは、いろいろ不都合が起きやすいと考えている。

成功体験を積ませようと指導者が意識すると、子どもからしたら成功を急かされる感じになりやすい。指導する側も、早く成功させようと急かしたくなる気持ちになり、失敗

もっとみる

「期待」が不安→恐怖→嫌悪を招く・・・期待に代わる方法の提案

歌手の一青窈さんは最初のヒット曲の後、「癒やし系」と呼ばれ、「ぜひ次も癒やし系を」と期待されたとき、その期待に応えようとして潰れてしまったという。自分が何をしたいのかわからなくなって。

「前畑頑張れ」で有名な水泳の前畑選手は、「ぜひ次のオリンピックで金メダルを」と期待されたとき、その期待に応えようとして、そのプレッシャーに押しつぶされたという。

フィギュアスケートの真央選手は、オリンピックなど

もっとみる

「気を遣う」と疲れる、「気が利く」のは楽しい

FB友が「気を遣うと損をする、気が利くと得をする」という言葉を紹介。大変面白い。「気を遣う」と「気が利く」はよく似ているのに、なるほど、違いがあるように思う。
「気を遣って疲れた」という言葉をよく聞く。なぜ疲れるのかを考えると、自分が相手にどう見られるかを心配しているからかも。

こんなことをしたらどう思われるだろう?あんなことをしたら変に思われるかな?と、自分の見え方を気にしているのが、この場合

もっとみる

失敗への恐怖、呪いの解除法

もうその方法はうまくいかないことが分かっているのに、同じやり方を頑なに続ける人がいる。何十回も。そうした人は「頑張り無罪」に逃げている可能性がある。過去に失敗を責められ過ぎたために、たとえ失敗であろうと繰り返すことで「俺、頑張ってる、だから責めないで」という論理に。

私は学生やスタッフを指導する時、「失敗を楽しむ」ようにしている。あえて失敗するであろう実験をやってもらい、それで起きる意外なことを

もっとみる