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【仮説】食いしん坊女子はとても良い農家になる素質がある(後編)

ライターまるやまです。
春です。春がやってきました。群馬県で2度目の春です。

ええ、わたくし、2018に東京から越してきましてね。
東京都練馬区(割と東寄りで雑多な街)→現在群馬県前橋市(割と北寄りでのどかな山麓)住み。

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群馬県に越してきましてね.。思うことはですよ。日中、人にね、会わないのですよ。家の前の道に、人が通らないのですよ。
あ、人がいるー。と思うとみんな車の中でね。練馬に居た頃は、なんていうかもうずーっと人の気配がしていましたから。家でも、外でも。
朝起こしてくれるのは環状線の車の音ではなく、様々な種類の鳥の声。

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もーね、見てくださいこの景色。家から10分歩けば絶景。日々、群馬に移住してきて本当に〜良かった〜と感じちゃってますよ。
目の前の景色のギャップ。
嗚呼、幸せな田舎ライフ。

さてさて今回は、群馬県高山村に2019年春から、女子単独、農家になった渡辺藍さんのインタビュー後編です。

母であり、妻である藍さん。2年間、高山村の銀河高原ファームにて農業研修を経て、農家になったわけですが、何故高山村で農家になったのかを今回、伺ってみました。

前回記事はこちらです。

藍さんのインスタグラム。ちょうど今は、干し芋が販売中ですよー!
藍さんの干し芋「もっと干し芋ん!!」を購入できるのは、
道の駅中山盆地や、東京だと草木堂野菜店など。

渡辺藍さん
2016年群馬県伊勢崎市から群馬県高山村へ移住
1児の母。老人介護施設や、児童福祉施設でのお仕事を経て2017年高山村の「銀河高原ファーム」にて農業研修生となる。2019年春から独立し「農園花笑み」の園主となる。

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さてさて藍さん、今回お話後半です。
よろしくお願いしますー!

今回、藍さん家族がなぜ高山村に移住してきたのか。を伺えたらと。

藍さん「よろしくお願いしますー! そうですね、私たちが伊勢崎から、高山に移住してきたのは、夫の仕事の都合だったんですよ。
夫は、造園の仕事をしていまして、当時彼は、月夜野の会社に入社したくて、そこへ通えるところへと、家を探していたんです。

で、高山村。探している中で遊びに来たら、野菜も美味しくて。夫がね、ここに決めた。って。じゃあ来月引っ越ししよう!と決めてきちゃった。え、ちょっと待って・・・と。わたしまだ、当時放課後デイサービスで福祉の仕事していましたからね。」

まるやま「え、ご主人すごい・・・」

藍さん「そうでしょ。じゃあ俺先に行ってるから。ってなって、夫は先に高山に住んで、土日は私が伊勢崎から高山に通う。というスタイルを一年続けました。」

まるやま「(藍さんも順応性高い・・・)」

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藍さん「笑。それでね、一年後、ずっと働いていたから、高山に来て、ひたすらケーキ焼いてパン焼いてぷらぷらしてました。そうそう、子どもも三年生の時に引っ越してきてね。彼の学校の環境もガラッと変わって。友達になった子から野球に誘われて、野球を始めてましたね。みんな仲良しで和気あいあいとやってました。」

まるやま「そうなんですね。じゃあ、農業研修の親方とは、その後に出会っている?」

藍さん「そう。後藤さん(藍さんの農業研修の親方。高山村にある、「銀河高原ファーム」の園主さんのこと)とは、こっちに引っ越してきて、知り合ったんです。農家体験で、りんごの葉摘体験というのがあって、そちらで出会った。そのあとみなさんが振舞ってくださったバーベキューが本当に美味しくって!!!!!美味しいものがたくさん集まってきて!!農家の人と、商工会の人が振舞ってくださった記憶があります。」

まるやま「やっぱりそこでも藍さんの【美味しいもののアンテナ】が働いたんですね!」

藍さん「そうそう〜。やっぱり美味しいものがいい!!笑。そうだ、その時に後藤さんに第2回目はワイン作りだよっていう案内を受けて、ワインづくりにも参加したんだ。そこで、もう「やばい、楽しい!」となりました。
その出会いから、後藤さんのところでアルバイトをはじめたんですよね。
終わったあと美味しいものもいただいたり、とにかく楽しかったですね!!
1年くらいアルバイトをして。」

まるやま「そうなんだ。その後、農家になろう!という流れですね。」

藍さん「う〜ん、まだその頃は、よーし、じゃあ農家になる!という感じじゃなかったかなぁ。後藤さんのところでアルバイトやって、体力があるって思ってもらったのか、農業研修やらないかと誘っていただいて。そこではじめてそういう制度(農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)があることを知りました。ただ、農業研修は補助金をいただくシステムがあって、辞めた場合返納しなくてはいけない。というルールもあるので、女だし、できるかな?と、ちょっと考えてて。
でも後藤さんの後押しもあって、大丈夫じゃない?ということになったんですよね。役場の人も、最初は、『できないでしょう。』という感じだったんだけど(苦笑)、結局最後は役場の人にも『大丈夫だ』と太鼓判をいただいて。そこから、農業研修が始まったんです。」

まるやま「すごいな・・・・・。しかし、藍さんこの華奢な身体ですから・・・。できるんかい!と思われても仕方ないんですかね。苦笑」

藍さん「ね。その後晴れて研修開始となりましたけれど、後藤さんのところでは本当にお世話になって。美味しい野菜や鹿肉をいただいたりして、とてもありがたかったなあ〜。」

まるやま「(やっぱり食の話!!)」


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藍さん、お子さんも育てながら、女性で農家をやっているって、本当にすごいなあ。と今回の取材を通じて感じました。

藍さんの1日は、朝から夕方までずっと農作業。夏場は、だいたい5時頃に収穫を初めて、6時半に一回戻ってお子さんにご飯作って出して。ご主人とお子さんがみんなお家を出たらお洗濯。その後7時半くらいにまた収穫に行って、帰ってきて袋や箱詰めして、直売所に持っていくのが9時前。その後少しゆったりコーヒータイム。その後の予定は、お天気と相談しながら「さ、今日は何をしようかな。」って決めるそう。お天気と相談して、雨だったら、草刈り。

先日、とある農家の女性がおっしゃっていた言葉を思い出しました。

「実は農業は、女も向いてるのよ。女は、子どもを育てる生き物だし、何かを“はぐくむ”ことに長けている。」

そうかあ。藍さんの笑顔で、野菜たち、ぐんぐんいい味になるんだろうなあ。藍さんのお野菜、いただいたのですが、とってもまっすぐな素直なお野菜でした。ありがとう、藍さん!!

藍さんのの作付け面積は全部で7反。
作っている野菜は
・スナップエンドウ
・ジャンボニンニク
・とうもろこし
・高山きゅうり
・なす
・行者にんにく
・トマト
・かぼちゃ
・さつまいも
・人参
・大豆

など!!
今期も、藍さんのお野菜をお楽しみに!!
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ライター/丸山 えり
群馬県前橋市在住。東京都生まれ。広告会社に勤務したのち「自分たちで食べるものは出来るだけ自分たちの手で作ってみよう」と移住を決める。
得意なお仕事は、企画・編集・写真撮影・デザイン・広報。コト・モノ・ヒトの魅力を独特のの切り口で発見し、未だそれを知らない人へ向けて最大限のイメージで伝えます。あらゆる瞬間、自分の良い成分を最大限に抽出し写真・動き・食べ物で共にするひとと愛を作っていきたいです。
夫と私の二人家族。わがやのモットーは「素直で正直に生きる。」
HP: https://maruyamaeri.pb.online/
instagram: @maruyama__eri
note: https://note.com/ijueri


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