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【仮説】食いしん坊女子はとても良い農家になる素質がある(前編)

ライター丸山です。最後の寒波と言われる本日。
ようやく薪ストーブが家に設置されました!

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煙突をホームセンターで購入。一部煙突とストーブは知り合いの農家さんが貸してくれたもの。ブロックは庭に落ちてた子。
目指せ出来るだけ物を買わない・増やさない暮らし!あ〜じゃないこ〜じゃないと調べている時間も大事だったけど
動いちゃったら結構早かった。といいつつ、作業の監督は近所に住む農家のおじさまに手伝ってもらったんだけれど・・・。

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あったかい・・・・・・。

今この記事を、薪ストーブで暖かくなった部屋で執筆していますが
田舎に越してきて感じたことは、火の熱ってこんなに身体が温まるもの?ということ。田舎のお家には、割と薪ストーブがあったり、薪でお風呂を沸かしているお家があったりするのですが、エアコンなどでは考えられないくらいの熱伝導を感じるんです。身体の温まり方が違う。
薪ストーブなんていう田舎の醍醐味を設置してしまった我が家、私外出しなくなるんじゃないかな来年の秋冬。ストーブの上でいろんな料理を作るんだ〜!!それもまた楽しみだな。

2019年4月女性農家として独立した
渡辺藍さんに直撃したよ!!!!!!!

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さて、前回、高山村に農業を始めるためにやってきた渡辺聖光さんのロングインタビューをお届けしましたが、今回は、高山村に暮らし、聖光さんと同様に、2019年の春から、農業を始められた女性に突撃しました。

渡辺藍さん。1981年群馬県伊勢崎市生まれ、1児の母。
2016年高山村へ移住。その後銀河高原ファームにて農業研修生に。
2019年より高山村で「農園花笑み」スタート。
女性1人で(!!!!!!!)農業を営んでいます。「もっと干し芋ん!!」という可愛い名前の干し芋をはじめ、現在、群馬県高山村にある道の駅中山盆地などで、藍さんの育てた農産物が購入できますよ。



素朴な疑問なんですけど。
女性で1人で農家って。大変じゃないですか?


藍さんは、銀河高原ファームで農業研修を始めるまで、ずっと福祉のお仕事をされていたそう。なおかつ、それまで特に農業がやりたい!と思っていた訳ではなくって、30歳を過ぎて農業をはじめたのです。しかも女性で。ってとても勇気がいることだと思います。すごいバイタリティ。
農家になった経緯を今回藍さんに伺いました!!(鼻息荒め)

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めちゃ気さくな藍さん。


藍さん、今回はよろしくお願いします!!

藍さん「え〜!!なになに、何答えたらいいんだろう?」

女性で、農家になりたいっていう人だったり、
高山村に興味がある人、高山村に住んでみたいと思っている人に向けて
お話が伺えたらと思ってきました!

藍さん「そうですか〜。農業ねえ!!大変だよね〜!!」

(早速人ごと!?笑)

藍さん、子育てしながら、家事しながら農業やってるんですよね!?

藍さん「そうそう。毎日家と畑を行ったり来たりしてますよ!
さっきもね、畑にいたんですけど宅配便のお兄さんから『畑にいますー?お荷物届いてますー!!』って電話かかってきて。箱が届いて。何かなー。ってみたら種が届いたんですよ。
わぁ〜!!こりゃ大変だー。試しでスナップエンドウやってみようって思ってるんですけど、試しとはいえ種が1リットルもあるんだよー!!これからニンニクの収穫もしなくちゃいけないのに!!ニンニクも2作もあってさ。あ!ニンニク食べます〜??」

※2作、というのは「ふたさく」って読みます。どうやら、「うね」のことみたい。

ふたさく、の規模もわからなければ、
種が1リットル届くという量の感覚もわからない私・・・・ごめんなさい・・・・。
でもこれだけはわかる・・・・藍さん・・・・・。
どんだけタフで、
そしてどんだけ明るいんだ!ということが!!!!!!!



えっと・・・。畑ってどれくらいの広さを1人でやってるんですか。

藍さん「聞いちゃいます・・・・・・?(ニヤリ)」

え・・・・・・

われわれ、ゴクリ。

藍さん「7反。」(=2700坪)

え・・・・。


男性の渡辺さんでも8反、そして畑見せてもらったけどめーっちゃ広かったんですけど!!女性で、しかもそんな華奢で。な・・・7反ですか。

(いかつい・・・・)


藍さん「そうなんだよぉ!大変だよね〜!!」
(めっちゃ笑顔。からの人ごと!!笑笑)

すっごい。

というわけで、見せてもらった畑がこちら!!


えーと・・・・・た、田んぼもあるのか・・・。

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同じ時期に就農した渡辺さんと、藍さんのご主人とに手伝ってもらったハウス。

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高山きゅうり

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藍さんの畑は、お家の周りに点在しています。
ぐるりと見せていただきましたが、これは散歩コースか?というほどの
広さ。

藍さん「いっぱい、いろんな種類を作りたいんですよねー。
いっぱいいろんな種類の野菜を作って、セットにして送りたいんですよねー。でも、そんな暇もなくって!!!!あははは!」


一体どこからそんなバイタリティが?
聞くと藍さん、高山村に来るまで、ずっと福祉のお仕事をしていたそう。

藍さん「老人施設で働いて、発達障害の子どもさんの施設でも働いて、ずーっと福祉の分野で働いていました。農業やるとは思わなかったー!」

なぜ農家になったのですか??

藍さん「高山村に住むようになって、野菜がとにかくとにかくとにかく美味しくて。美味しいな〜って感動していた矢先、高山の農家の人が、一般の人を呼んでくれるおもてなしの会があって、そこで、後藤さん(のちに研修先の親方になる、銀河高原ファームの園主)に出会ったんですよね。後藤さんの作る野菜が本当に美味しくって。とにかくそこからが始まりだったなあ。」

藍さんは、パンを焼いたりケーキを焼いたり、ごはんを作ったり、とにかく美味しいものが大好き。
食べ物の話になると彼女の瞳は少女のようにキラキラ輝きます。

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藍さんが作った紫蘇ジュースをいただきながら。
甘くて酸っぱくてとっても美味しい。
お部屋にはこれからニンニクの出荷だということでニンニクを切る包丁と、小学校の資料など。お母さんと農家を両立しているところが垣間見れます。

藍さん「その時、ちょうど高山村に越してきたばかりで、ずっとやってた福祉の仕事もやめて、ぶらぶらしていたんですよ。何をするでもなく、毎日パンを焼いたり、お菓子を作ったりしてて。あ〜!暇だな〜。って。そんな矢先、後藤さんが、暇ならうちで働けば?って言ってくださって。美味しいものを作る現場か!!いいな!!って。」

そうなんですか。初めはアルバイトだったんですね。

藍さん「うん。そうですね。アルバイトから。美味しいものがたくさんありそうだから、行ってみようー!って決めたんです。あはは!!
うん。私農家になったのは、やっぱり美味しいものに釣られてだなあ。」

終始藍さん、笑顔で、朗らかにお話をしてくださいました。同時に感じたこと。福祉の仕事をされていたり、お子さんを育ててきたりすることもあるのか、藍さん、めっちゃ華奢でしたが、筋力がすごい。そして根性がある。母であり、妻であり、農家である藍さん。食いしん坊だから。っていう理由で農家になられたそうですが、淡々と日々仕事をこなすお話に食い気味に聴き入ってしまいました。

次回、藍さん家族がなぜ高山村に移住してきたのか。をお送りします!!
乞うご期待★

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ライター/丸山 えり
群馬県前橋市在住。東京都生まれ。広告会社に勤務したのち「自分たちで食べるものは出来るだけ自分たちの手で作ってみよう」と移住を決める。
得意なお仕事は、企画・編集・写真撮影・デザイン・広報。コト・モノ・ヒトの魅力を独特のの切り口で発見し、未だそれを知らない人へ向けて最大限のイメージで伝えます。あらゆる瞬間、自分の良い成分を最大限に抽出し写真・動き・食べ物で共にするひとと愛を作っていきたいです。
夫と私の二人家族。わがやのモットーは「素直で正直に生きる。」
HP: https://maruyamaeri.pb.online/
instagram: @maruyama__eri
note: https://note.com/ijueri

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