見出し画像

統計学が最強の学問である 実践編⑤:ビジネスで統計分析する際の手順4つ

読書ノート(145日目)
年末年始の読書テーマである
「統計学が最強~」の2冊目として、
本日もこちらの本からです。

・終章:統計手法のまとめと仕様の手順
・ビジネスで統計学を用いる場合の分析の手順
 手順①:重回帰分析/ロジスティック回帰で関連性を分析
 手順②:結果の解釈
 手順③:必要に応じて因子分析/クラスター分析で縮約
 手順④:t検定やz検定でA/Bテストを検証

・分析結果からアイデアを考える3つの方法
(1)説明変数を動かせるものの場合
(例:施策やブランドイメージなど)
 回帰係数から「この説明変数を動かすことで
 何円分のインパクトがあるか」を概算で予測する
(2)説明変数を動かせないが、ずらすことはできる場合
 
(例:性別、年代など)
 現在の店舗への来店客層が男女比1:1の時に、
 女性の割合が8割の店舗づくりを目指した場合、
 そこから得られる売上インパクトを概算で予測する
(3)説明変数を動かすこともずらす事もできない場合
 
(例:天候、気温など)
  売上は変わらないが、コストを下げて利益に繋げる観点で考える
  雨の日の営業日の割合は減らせないが、
  雨の日に合わせた仕入れや在庫を予測し最適化を狙う

・相関と因果を混合しないように注意する
 「因果の向きが逆」ということも考えられる
・そのためにも、儲かりそうなアイデアが見つかったら、
 最後はランダム化比較実験またはA/Bテストで検証する


(※以下は、補足情報&備忘メモです)
・「次の一歩」の統計手法①:アイデア探索の新手法
・時系列分析(ARIMAモデル)
・経時データ分析(混合効果モデルなど)
・生存時間解析(コックス回帰、ハザード比)

 「一定時間あたり何倍の確率で起こりやすい/起こりにくい」
  という結果が得られる
 (例)「1年間の間に退会したか」だけでなく、
    「同じ退会するにしてもどれぐらい早く退会したか」を解析

・「次の一歩」の統計手法②:縮約における新手法
・構造方程式モデリング
 (アウトカムへの変数が直接的だけでなく間接的な関係性も分析)
・項目反応理論
・k-means++法
 (従来より効率的で安定した分類に落ち着かせる事ができる方法)
・カーネルk-means法
 (同じ半径のクラスターしか分類できない従来のデメリットを解消)
・x-means法
 (一定の基準にそって最適な数にクラスターを分割する方法)

・「次の一歩」の統計手法③:ランダム化比較実験による検証の新手法
・統計的因果推論
 
(ランダム化比較実験ができない状況で
  どう間違いなく検証するかという研究)
・周辺構造モデル
 (傾向スコアを用いた手法の一つ)

今回で
「統計学が最強~」シリーズを
2冊読み終えました。

本書で様々な分析手法が登場する中、
ビジネスで統計学を使うならばと、
筆者が示してくれた手順が
非常に分かりやすかったです。

※分析手法の一覧表は
 過去のnoteで紹介しています

・ビジネスで統計学を用いる場合の分析の手順 
手順①:重回帰分析/ロジスティック回帰で関連性を分析
手順②:結果の解釈
手順③:必要に応じて因子分析/クラスター分析で縮約
手順④:t検定やz検定でA/Bテストを検証

この手順を参考にしながら、
私が実際にデータ分析をするならば
手順⓪:欠損値、平均値、標準偏差、最大/最小値の確認
手順①:相関行列で全変数の関係性を網羅的に把握
手順②:重回帰分析/ロジスティック回帰で関係性を分析
手順③:結果の解釈
手順④:必要に応じて因子分析/クラスター分析
→ここまでで分析レポートを作成しクライアントに報告

※レポート納品後の追加分析として、
手順⑤:t検定やz検定でA/Bテストを検証

というのが、パッケージ化された
分析のフルコースの1つにできそうです。

あくまで私の場合においてですが、
以下の2つが特徴かなと思っています。
・手順⓪と手順①でのデータの全体把握に
 割と時間を掛けること
・A/Bテストの検証は、分析レポートを参考に
 クライアントと一緒に施策案の仮説を作り
 後日、施策を実施しデータを収集して検証
(既に施策を実施済なら傾向スコアを活用し
 疑似RCTで検証という方法もあります)

そして、
今年の目標の1つでもある
「個人で仕事を頂けるようにする」
を叶えるためにも、
もしランサーズやクラウドワークスで
上記の分析パッケージを販売したら
いくら位の価格が妥当でしょうか…?
(手順⓪~④までの作業時間を
 約10時間~20時間と考えると、
 10万円~30万円くらいでしょうか…?)

24年3月末までは本業のプロジェクトが
大詰めなので時間確保が難しいのですが、
24年5月頃を目標に、分析パッケージを
一般販売してみようかなと考えています。

そのためには、4月中に分析レポートの
見本となるポートフォリオを作り…と、
まだ今年も始まったばかりですが、
早くも目標達成に向けた道筋が見えてきて
何だか嬉しい気持ちと、
やる気が湧いてきています!✨

ちなみに…
初詣のおみくじは大吉でした!🙌

ということで、今日はこの辺で!
次回からは「統計学が最強~」の
シリーズ3冊目「ビジネス編」
紹介していく予定です。

それではまたー!😉✨

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?