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【実話】NTTグループ企業窓際社員の組織改革物語

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2002年、特許発明からマーケティングでグローバル事業を成功させたものの、大企業の暗黙の掟により窓際に左遷された著者による「組織の壁を壊し、分断された組織をまとめる」ための本。 … もっと読む
イノベーションや、組織改革・DXに取り組む人で、新しいことをするときに、企業文化・風土・部署間の障… もっと詳しく
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著者 三宅泰世

三宅泰世(みやけ・たいせい)

NTTアドバンステクノロジ株式会社 マーケティング部門 部門長
一般社団法人ビジネスモデル・イノベーション協会理事

NTTアドバンステクノロジ株式会社(以降NTT-AT)入社後、技術者として光コネクタクリーナーを開発し、1年半で国内シェア50%以上を獲得。これがきっかけとなりNTT-ATは同じNTTグループから売上規模50億円の事業譲受を受けた。以降、光コネクタク

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守りたいもののために、敵対者を一匹残らず駆逐した。

守りたいもののために、敵対者を一匹残らず駆逐した。

外で起きているコトは
自分がやってきたコトにも思い当たる節がある

社内の敵対者の一掃

企て好きなサラリーマンなら、やってみたいだろう。

34歳でグローバル事業を作ったが、上司に成果を略奪された。
褒美は濡れ衣。
栄転と言う事で、追い出し部屋「新規事業開発部」に追放された。

追い出し部屋にいた先輩は、その後数年でほとんど辞めた。

追い出し部屋ほど自由は無いと社内調査を始めた。

「この会社

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新規事業開発部という追い出し部屋

新規事業開発部という追い出し部屋

昨日の相棒
「新規事業開発部という追い出し部屋」
と言うセリフがあった。

だよなあ!

私、元追い出し部屋出身

でございます!

貴様ら覚えていろ!
絶対に許さねえ!

なのであります。

34歳で
特許発明からグローバルマーケットトップシェアの事業化に成功した罪で事業部から追放された。

技術開発が担当だったのだが
アメリカのITバブルの崩壊で光通信関連の商品がうれなくなった。

高学歴エリ

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現場から発生するTeal組織

現場から発生するTeal組織

ティール組織は、ひとつの組織をひとつの生命体として捉えます。細胞であるメンバーが関わり、進化する目的を実現するために関係し合っていく組織形態です。

目的の実現のために、独自のルールにもとづいた組織運営が行われています。

ティール組織では、すべての意思決定に合意を得ることは必要とされず、個々に意思決定権があります。

たとえば、あなたという存在、肉体を一つの組織体として見てみると
心臓は心臓の役

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退職前ウツが増えている

退職前ウツが増えている

58,59歳の退職前ウツが増えています。

65歳、70歳まで働かなければいけない時代。
60歳で一度退職して、嘱託とか子会社での再雇用でまた、元の職場に戻ってくるとか。
年収は3割減は当たり前。現職での業績評価や人事評価が良くないと半額以下にという人もいます。

会社側には雇用義務があるけど、このタイミングで辞めてもらいたい人にはシグナルが発せられるわけです。

この世代だと、転職してこなかった

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一生自分を呪う選択

一生自分を呪う選択

本当の選択あなたにも、いくつもの選択があったでしょう。

本当の選択とは
あなたを創る
それまでのあなたを変えてしまう
選択です。

私の特許発明に端を発した光コネクタクリーナー事業。1999年北米のITバブルの崩壊により市場は一気に冷え込みます。そごうデパートの倒産によりその包紙を受注していた東洋紙業へも影響が行き、製紙業界の再編へと繋がりました。私の発明品の設計製造をしてくれていた徳島東洋紙業

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生き延びるというCoreがイノベーションを成功させる

特許発明から世界シェアトップでも”社外だけで評価”される「イノベーション」という言葉が一般化し、どこもかしこも「イノベーション」ですよね?だけども、それはイベント化しており、なかなか実態が見えてこない。

私自身、1999年に特許発明し商品開発、マーケティングにより世界シェアトップの事業化に成功しています。その実績が”社外だけで評価”され、国立大学、国立大学大学院の講師や、総務省や経産省、一部上場

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100ネタ用意しました。

100ネタ用意しました。

大企業の代名詞NTTグループで、最下層社員が事業を立ち上げ、嫉妬から干され、吹き溜り部署に左遷。そこから社史始まって以来のプロパ社員起案のマーケティング部門を開設。取締役の次のポジション部門長に就任。歴代の役員が失敗してきた営業改革、業務改革をsalesforce を導入して全社横断で驀進中。その活動は、経産省、総務省、文科省、国立大学、国立高専からも注目を集めています。なぜ、そんな非常識なことが

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企業内起業は敵だらけ。信じられるのはあなたの”感覚”だ。その1

1999年 協力会社とともに特許発明をし出願した。
2000年 自分が仕様を決めた商品が出荷されたが、売れなかった。理由は北米で起きたITバブルの崩壊だ。日本の光ファイバ関連の企業の業績はバブル状態から一気に崩壊。社内でも、私の周りから人がいなくなる。組織内は不穏な空気で満たされていく。

これは、ヤラレるかもしれない・・・

ある日、統括部長に呼ばれる。「三宅くん今日から営業兼務。徳島の会社には

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