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CUTTY SARK.
何もかもを,
大した人生ではないけれど,
有益な命でもないけれど,
何もかもを
棄ててしまいたくなる気持ちが無くならない
「答え」という場所には
代り映えのしない表情と,声とが
原型を保ったまま
ありとあらゆる未来に,過去に,
頁をめくるとき傷つけた指先
薄く深く残る
青みが帯びるほどきつく貼り付けられた絆創膏
命や生命は常に赤く染められていたのだけれど
それは咀嚼の作法を誤っていたのかもしれ
ゆうやけこやけで日が巡り
息子さん
今からそうかもしれないけれど
いずれ嫌悪感を抱いて俺と対面する時が来るかもしれない
俺はそうなることを避けて接したり
ご機嫌をとるために俺の気持ちを偽って接したりは出来ない
しっちゃかめっちゃかに
貴方の前を踏み散らかして
前へ行きづらくするかもしれない
だから俺の後は追わなくて良い
俺の跡を辿って色んな道を見つけてくれたらいい
背の高い草っ原を踏み均すように
自分がどこの誰で、どこへ向
学芸大学駅からほど近い場所にあるSUNNY BOY BOOKS
言葉が紙から飛び出し、歌ったり踊ったりする際には必ず
聴き古された音楽と、薫り立つ珈琲が傍らで
愛されるのを待ち侘びた猫のように円く、円く
彩は陽光のそれに、寄り添いあって。
少年のままで、少女のままで
物語たちと想い交わす
スキップして通った昨日も
躓いて通った昨日も
ページをめくるように、また新しい今日へと連なっていって
言葉が紙から飛び出し、こっちへおいでって手招きするほうへ
なぜ、
言
funky fruit
俺の舌を滑走路に
言葉たちが次から次へと
標的が何処なのか
過程的宿主の俺にもわからんが
とにかく奴らは一切の躊躇なく
風を生み、そして育み、また風の中へ
舞い上がっていくものから
即座に沈んでいくもの
あらゆるものを拒絶して突き進んでいくもの
様相は多種多様
さっきから、心臓が不安だけを燃料に鼓動している
だからどうだって話なんだが
植物は大地を贄に芽吹いて、実を結び、優しい蔓と葉で清新な息吹を